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縄文族ネットワーク [太陽の道]コミュのウラシマの宇宙旅行譚 〜プレアデス星団とヒアデス星団

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浦島太郎は宇宙人に遭遇していた?
亀形の宇宙船に乗って龍宮と呼ばれる星まで光速移動したため、地球との時間の進み方にずれが生じた...

かぐや姫は宇宙人だったとか、浦島太郎は宇宙旅行をしたんじゃないかとか、神話や伝説の世界は宇宙へのロマンに満ち溢れています!!!


龍宮といえば沖縄。
沖縄といえばニライカナイ。
龍宮とはニライカナイのことなのでは。

あの世とも通じる海と天に、はるかなる原郷を夢見た古代人たち。
古代ほどそんな夜空の星々ともつながっていたと思います...


浦島太郎が亀を助けて龍宮城へ行くというおとぎ話は江戸時代になってから庶民に普及したようです。
その源流をたどると奈良時代にまで遡ります。

まず、南北朝期〜江戸時代初期の間に成立した『御伽草紙』に浦島太郎の話があります。
だれもがよく知る昔話とはちょっと違い、乙姫が「亀の化身」で龍宮城が「常世の国」だったりします。

ときは平安時代。
日本書記では、瑞江浦島子(みずえのうらしまのこ)が釣り上げた大亀が女性の姿に変わり仙人の住む蓬莱山へ。
さらに遡った万葉集では、水江浦島子(みずえのうらしまのこ)が海若(わたつみ)の神の娘と常世へ行く話が書かれています。


そこで、日本書紀にはこれらの物語にも原典があると記してあります。
それが奈良時代に成立したとされる『丹後国風土記』逸文です。

丹後の国の風土記に曰はく…からはじまるその逸文によると、筒川島子(つつかわのしまこ)が釣り上げた大亀が女性の姿に変わり天上仙家の蓬莱山へ。
島子が眠っている間にたどり着いた大きな島は、天上にあるといわれる神仙の国。
目の前には玉を敷き詰めたような地面やすばらしい楼閣など、見たことも聞いたこともない光り輝く世界が広がっていました。

注目すべきはこの後。
七人の童子に続いて八人の童子が出迎えにやってくる場面で「其七豎子者、昴星也。其八豎子者、畢星也」という記述があります。
この昴星(すばるぼし)と畢星(あめふりぼし)は、牡牛座の散開星団であるプレアデスとヒアデスのこと。

いきなりプレアデス星団やヒアデス星団ってとこがすごいですね〜
つまりプレアデス星人とヒアデス星人にも会ってしまう、ウラシマの宇宙旅行譚ともいえる壮大な物語だったのです。

この後、さらに興味深い時間の展開になります。
島子は三年経って生まれ故郷に帰ることとなりますが、戻ってみると三百余年もの年月が経っていました。

アインシュタインの相対性理論によれば、運動している物体の経過時間は静止している物体の経過時間に比べて相対的に遅くなり、光速に達すると時間は止まってしまう。
物理学ではものすごく速い乗り物に乗ると中にいる人の時間の流れがゆっくりになることが知られており、これを「ウラシマ効果」と呼んでいます。
なので宇宙の彼方まで超高速の宇宙船に乗ったと考えると、浦島太郎が龍宮城で過ごした時間と故郷での時間の進み方が違っているのも説明がつきます。
何の根拠もなさそうな3年対300年という時間観念ですら、地球から410光年の彼方にあるプレアデスや140光年のヒアデスまで往復したのであれば辻褄が合うわけです。

そして、この300年という時間の流れにも何か意味がありそうです。
8世紀編纂の日本書紀には雄略天皇二十二年(478)七月の出来事として書かれ、行方不明だった島子がいきなり300年後の故郷へ戻ったとあります。
5世紀から8世紀というこの忘れ去られた300年間は、大和建国に関わる謎に包まれた闇の時代でもあるのです...


ところで、この浦島伝説のルーツはどこにあるのでしょうか?
その起源には様々な解釈がありますが、私なりにもうちょっと数字にもこだわってみたいと思います。

■昴星=プレアデス星団

和名はすばるぼし。
すばるとは「統(す)ばる」の意味で、この星団の星々が糸を通してまとめたように集まったもののように見えることからといわれています。
東日本では「六連星(むつらぼし)」と呼ばれ、肉眼では6つの星の集まりにみえることから六連星と呼ばれるようになったようです。

中国では7つの星で構成されていると認識され、二十八宿の昴宿(ぼうしゅく)でもあります。
紀元前2300年頃の農事暦には「日は短く、星は昴、似て仲冬を正す」とあり、プレアデスが夕暮れに南中する時を冬至としていました。


■畢星=ヒアデス星団

和名はあめふりぼし。
昔からの「畢星が太陰(月)の軌道に入ると雨が降る」といわれ、「月暈(つきがさ)が出ると雨が降る」というのもここから来ているのかもしれません。
ギリシャでもヒアデスという言葉自体が雨降りに由来し、それが中国に伝わり日本にまで伝わったといわれています。

中国では8つの星で構成されていると認識され、二十八宿の畢宿(ひつしゅく)でもあります。
天上仙家とは宇宙にある蓬莱のことで、ヒアデス星団とされています。


七星の昴と八星の畢は中国の二十八宿名でもある。
中国で蓬莱山といば、神仙思想でいう海の彼方にある常世の島。
私はこのことからも中国伝来の大陸経由かと思ったのですが、やはり龍宮や常世の国にはどうしても南方のイメージがつきまといます。

中国でも昴は時に人間になった話はあるが、畢にはその例がない。
世界的に見ても、童子のように子供の姿になっていることは珍しい事のようです。

ギリシャ神話では、プレアデスはアトラスとプレイオネの間に生まれた7人姉妹、ヒアデスはアトラスとアエトラの間に生まれた7人姉妹。
プレアデスとヒアデスは7人の女神とされており、ともに巨人アトラスと妖精の異母姉妹の関係です。

他にもプレアデス星団に関する神話は世界各地にあります。
例えば、ネイティブアメリカンに伝わる神話でも7人の女神として登場します。
それがなんと、羽衣伝説にもそっくりなんです。

 昔、秋の夕暮れにインディアンの若者が森の中を歩いている時、7人の美しい日の神の娘達が川辺で遊んでいるところへ出くわしました。
 若者が隠れて覗いていると、空からかごが1つ下りてきて、娘達がかごに乗ると、見る見る天へ上って行ってしまいました。
 若者はあの娘達にもう1度会いたくて、来る日も来る日も川辺へ行って木陰から覗いていました。
 そうする内に若者は、一番下の娘を愛するようになりました。
 それである夜、木陰から姿を現して川辺に近づいて行くと、娘達は悲鳴をあげて下がってきたかごに飛び乗り、天へ帰ってしまいました。
 その後も若者は毎夜川辺に行きましたが、娘達は姿をみせません。
 そうしながら冬春夏が過ぎて、再び秋が巡ってきたときのある夕暮れ、7人の娘達が川辺に姿を見せました。
 若者は今度はこっそりと忍び寄って、一番年下の美しい娘をつかまえ、彼女をどれほど愛しているかを訴え、妻になって欲しいと懇願(こんがん)しました。
 娘は若者の情熱に心を動かされて、妻になることを約束しましたが、「それには一緒に下界を去って、天上の人とならなければなりません」といいました。
 それで若者は、下がってきたかごに7人の娘達と共に乗って天へ上って行きました。

この7人の娘達がプレアデスで、若者はオリオンとなります。
7人の星の1つがはっきり見えないのは若者の妻となった娘で、天の神は彼女が人間の妻となるのを好まず、姉達のように明るく輝かないようにしたと伝えられています。

なんと、この北米神話と似た羽衣伝説が『丹後国風土記』の「比治真奈井 奈具社」にあります。
物語の筋も、各地に伝わる羽衣伝説とは違っています。

 比治の里の比治山の頂上に真奈井という井戸があり、ここに天女が八人が降りてきて水浴びをしていました。
 その時、和奈佐という老夫婦が、ひとりの天女の衣を隠してしまったのです。
 このため、天女は天に帰ることができなくなり、やむを得ずこの夫婦の娘になりました。
 この娘は酒を造るのが上手で、その酒は高く売れ老夫婦は金持ちになりました。
 すると老夫婦は娘がもう邪魔になってしまい、追い出してしまったのです。
 娘は悲しんでその村を去り、やがて船木の奈具の村に至り、そこで暮らすようになりました。

追い出した老夫婦の村はその後荒れ、天女は豐宇加能賣命(現在の竹野郡弥栄町の奈具神社)として祀られることになったという。

ここでは天女が8人となっていますが、平安時代の百科事典である『倭名類聚抄』は昴星の和名を「須八流」であるとしています。
こんな風に丹後国風土記を見ていくと、プレアデスやヒデアスと天女、浦島伝説と羽衣伝説はつながりそうな気もします。

100個の星からなるヒアデス星団に対し120個の星からなるプレアデス星団は、肉眼で6〜8個の星として見ることが出来る明るい星々の集まりです。
なので星数の一致は関係ないというか、あまり意識する必要はないのかもしれません...


とにかくプレアデスが7つの星である神話や伝説は、エスキモーや東南アジア、マーシャル諸島といった環太平洋に広く見られます。
海の民にとって、星座の識別は夜の航海に欠かせないものでした。
海人族が海の彼方に蓬莱のイメージを持つように、夜の海を眺めスバルに想いを寄せていたと考えると南方経由も考えられます。

この浦島伝説からいえることは、時代的にも大陸からの情報が大量に入ってきたことは確かでしょう。
しかし自然現象をもとに実話からなることが多い日本の神話ですから、より古い土着の伝承が見え隠れしている気がします。
いずれのせよ多くの神話がそうであるように、遠い遠いはるか昔からの記憶が経糸となって、大陸伝来のいくつかの要素が横糸となり、織り込まれていった反物のような美しさすら感じます...





姉妹コミュ「月夜見」には、『丹後国風土記』逸文の全文を載せておきました...
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46346811&comm_id=1110372

また「飛騨*美濃*尾張」コミュには、丹後と尾張から見たもうひとつの浦島伝説を取り上げてみました...
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46425692&comm_id=3180326


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コメント(1)

姉妹コミュ「飛騨*美濃*尾張」に、丹後と尾張から見たもうひとつの浦島伝説を取り上げてみました...

浦島伝説とホアカリノミコト 〜龍宮へ行った彦火明命と亀に乗った倭宿禰
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46425692&comm_id=3180326

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