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グリーン・ツーリズム (GT)コミュのさざなみ便り (波佐見町グリーンクラフトツーリズム)

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さざ波便り  No321号    平成22年4月1日  深澤 清
〒859-3711  長崎県波佐見町井石郷2089

■物造り産業振興の限界

 民主党は、日本の将来についてアナウンスが出来ないので自民党が、成長戦略を出せと云々しています。その自民党もこの国をどうするかのアナウンスが出来ず、お家の内部騒動を天下に晒しています。まーどっちもどっちですが本質的には、これまでの物造り振興でこの国の産業再生を図ろうとする戦略が時代遅れなのです。これからの物造りは質への転換を図る事と思っていますが、それと共に日本人の生活向上を目指し環境を基本に人間の質の向上です。これを言うは易し行なうは難しと言うよりも、具体的にどのような事か時代の変遷期に居ると分からないのが通り相場です。故に、民主党も自民党もこの国の青写真を描けないのです。しかし官僚の中には、歴史観があり時代観や世界観を見抜ける人がいます。惜しむらくは官僚が提案する国家戦略を政治家が、よく飲み込めず日本再生の政策に為し得ないのが現実です。勿体無いけどこれも政治屋人間の限界です。その程度の政治家とその程度の国民です。

戦後、国創りの一翼を担う商工省(貿易庁)→通産省→経済産業省が、中心になり日本国を牽引してきました。今、グローバルな時代になりまして環境省と国交省の「観光庁」が、日本を牽引していく事になりました。それは資源が無く高賃金である日本が物造り産業を続けるには、あまりにもコスト高になり中国と東南アジアとの競争が出来ないからです。それでも二次加工品の高品質化で競争出来るか或いは、合理化を進めて価格競争で東南アジアの商品と互角に戦えるかです。しかし、それも時間の問題でそう長くは続け難くなるでしょう。茲で観光庁の政策が台頭し国民に仕事を作り与えなければなりませんが、これまで地場産業で生きて来た人々は、自らの仕事を切り替える事が早々に出来ないのです。多分お国の優れた愛国心のある官僚は、この国の将来を真剣に考え観光でこの国を再生させようと試みていると思います。それで観光立国基本法が平成18年12月に成立するまで、心血を注ぎながら全力を尽くし凡そ10年の歳月を要したと思います。それで国創りは、お国の役人と現場と空間でコンセンサスを図りながら同時進行です。これは戦後混乱期の貿易庁発足概念と相当な違いがあります。

それでも鳩山君と小沢君の体たらくの政治は続きますが、誰が政権与党になろうとも田舎者は今日を生きる為、地域再生の交流観光の促進を図る事と思っています。現実は、国交省が推進する長期滞在型のツーリズムでありますが具体的に、これをどうすればいいのか皆目見当つかずにいます。それで、景観観光・グルメ観光・温泉観光等は、大手旅行代理店とその媒体で生息する業者が活躍していますが、それはあまりにも幼稚な商業主義に走り過ぎて高度情報化社会で高品質の時代に相応しくないのです。もっと日本をハイソサエティーな社会に為すとの意図があれば、一人の人間の質の向上を図る啓発運動が日本政府の役割と考えています。そして質的な生活向上を目指すなら人間個人の質の向上が同時に為されなければ意味がありません。それで国民総生産のGNPがグーッと下がり所得も下がって元気で日本人が生きるには、個人の文化度(民度)を上げる事です。その為の手段として長期滞在の交流観光が茲で生きて来るのです。そこでお話しするテーマは、人間存在の意味をお互いに語り合う事です。

21世紀になって資本主義の商品経済と金融経済で利益を上げる事をディスカッションし、悦に入り天下国家を論じているようじゃ時代錯誤も甚だしいのです。それは、戦後儲ける事が生きがいであった頃の話で成金覇者の生きる夢と希望でありました。更に、人間愛や人間尊重の哲学を学び得なかった事の裏返しでもあります。又お国は、情報公開とアナウンスしながら暗黙了解の国策でそれを学ばせないよう、国民を無知蒙昧に誘導放置してきました。現在も「民は依らしむべし、知らしむべからず」の政策が生き続けています。これは、今から2500年前中国孔子の専制時代の事柄です。これを突破しないと今後の地域再生は、中々難しい所が沢山あります。波佐見町の地域再生は、人間を中心に据えた地域再生運動を展開し政府の無知蒙昧政策を批判しながら突破し元気で面白く生きて参ります。       

http://park6.wakwak.com/~gct/

ブログ:http://tago39.jugem.jp/

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さざ波便り   No.320号    平成22年3月1日  深澤 清
〒859-3711  長崎県波佐見町井石郷2089

■波佐見の登り窯!(産業共同体の試み)

日本型農業を継承する村落共同体の「結い・もやい・講・寄り合い」等で、日本人の生活を2000年間支えてきました。そして明治になって新政治体制(帝国資本主義→自由資本主義→商品自由経済)が、確立し日本人に物質の豊かさをもたらしました。現在、高度に成熟した商品経済を促進する為、産業プロダクトは製品&商品のクオリティーを上げて生産性向上を目指しています。この競争原理の経済は何処まで行くのだろうか。あのトヨタ自動車が現在アメリカで大きく叩かれています。それは、トヨタが最高に誇る高品質の不具合です。私は、日本のクオリティーは最高だと思っていますしトヨタがそれを自ら壊したのは、内部管理体制に歪があったと伝わってきます。これは、何処か人間の本性に反する管理システムの不具合が起こっているとの警鐘です。あまりにも生産管理とシステム管理を強化すると必ず人間存在に不具合が発生します。これは人間の本性といいますか、その本質から離れた管理を続けると本性という自然から反撃を食らいます。それは結果として社員が、?退職する。?単純作業で創作意欲を無くしノイローゼになる。?自殺する。?殺人を犯すetc反社会的な行動を起こします。それでも企業は存続する為、人を入れ替えてシステムで動きます。茲にシステム管理の限界と悪循環があります。

それでだ!江戸時代の波佐見の登り窯運営は、「産業共同体で意思統一」を図り厳しい身分制度であっても、原料と薪燃料の供給体制を見事に確立しています。それで波佐見焼は、有田焼・伊万里焼のように藩窯でなく民窯で運営を続けて来ました。故に大村藩のヤル仕事は、税金取立ての業務だけで一切の技術指導や販路拡大も行なっていません。茲の所に、波佐見焼が世界標準化の不況に遭っても強かに生きようとするガッツがあります。これまで私は、波佐見焼が村落共同体の「結い&もやい」で生き延びて来たと思っていました。それに納得しない面もありましたが考える力が失せたのと、興味が湧かなくなっていました。今回、日本再発見塾(東京財団)から波佐見町民が発見する物は何かと又、波佐見町へ来た人に何を発見させるのかのテーゼを投げられました。私は、非常に困ってワンワンでありました。それで登り窯の運用を考えていましたら先ず薪で、1200度〜1300度になすのにどうしたかです。それは、窯焚き師の「勘と意思統一の語り合い」を何度も行なっているのを想起出来ます。そこに共同体で生きる思想と哲学が浮かび上がってきます。その共同作業の一つに半製品の素焼を、皿板に載せ坂道を運ぶのは労働集約型の人海戦術であった事。更に、窯の炎を管理するのに「意思統一を図る産業共同体」を茲に創り出し又、「結いともやい」の共同作業で生産を続けたと思います。

上記をもう少し具体的に述べると、波佐見に登り窯が発生したのが1670年頃です。あの170mの登り窯を運営するには人海戦術でありました。そこには、人を束ねる村おさがどうしても要ります。その時代の民に識字があったと思えませんが、何度か窯焚きを続けている内に窯の有り様をどうすればいいか、経験から学んだチエを結集し窯の運営にあたったと思います。何もない所からものを創り出しますから現在の我々より、高度な思考回路を持っていたと思います。現在のように補助金もなければ工業技術院の指導もない。有るのは人間が普遍的にもっているチエが武器であったと思います。このチエは先ず、原料の探索発掘から始まり茶碗つくりの技術と窯焚き技術更に、薪燃料の集荷など地場産業が地元で完結するのに相当な思考と労働が要ったと思います。始めは生きる為の飯もなかった事を想起しますと、相当な汗と油と涙があったと思います。その後、登り窯が稼動し外貨が入って来ると登り窯運営の人々に暖かい日差しもあって、地場産業として400年間一度も炎を消さず継承する窯場になっています。

今回全然まとまりがないのですが要は、登り窯の運営と運用に人間の生き方とあり方の哲学がある事に気づきました。これをよくよく解明すると、閉塞した現代の日本社会に夜明けが来るような気がします。故に波佐見町のツーリズムは、地域再生と人間性回復の運動体であり又、特色の1つに、歴史的な登り窯の運用が遺産である事を多く人に知って頂き、「民」を元気に為し面白く生きる文化運動です。    了。







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