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脳神経内科コミュの頸椎症性脊髄症と重症筋無力症について

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頸椎症性脊髄症で呼吸障害や排尿障害などもあり、神経内科に通院していました。
最近、全身の倦怠感が続き、立っているのも辛い状況になり、神経内科を受診しましたが、なぜか心療内科にまわされ、エビリファイという新薬を処方されました。
しかし、倦怠感は増す一方で一向によくならず、そのうち目に違和感を覚えました。
視力も低下し、まぶたも下がり(時間帯にもよる)眼科を受診した所、神経内科にまわされ(別の病院)重症筋無力症の可能性があると言われ、今検査入院待ちです。
その時の先生が、薬に誘発された可能性もあると言ってました。
今は痺れや怠さ、体力のなさで困っていますが、これは首からきてるものか、筋肉からきてるものかがわからないと言われました。
このふたつの病気になんら関わりはあるでしょうか。
また薬で誘発されて発症するケースはあるのでしょうか。

コメント(8)

JELLYさんこんにちは。

頚椎症性脊髄症も重症筋無力症も、既出トピの中が多くたっていますので、各々の病気に関しては、別項を参照してください。


で、質問の件ですが、


>このふたつの病気になんら関わりはあるでしょうか。

無いと思います。
一般的にも言われていませんし、個人的な経験でも両者の関連性を示唆する話を聞いたこともありませんし、念の為報告されている論文などが無いかを調べても,やはり両者の関連性を報告したものはありません。

重症筋無力症は比較的稀ですが、頚椎症性脊髄症は極めてありふれた病気なので、両者が合併する事は、偶然としてもおかしく無い確率だと思います。



>また薬で誘発されて発症するケースはあるのでしょうか。

薬のせいで重症筋無力症になる、という事は無いと思いますが、元々重症筋無力症の方が使うと症状が増悪する薬や、発症するのが時間の問題だった方(※抗アセチルコリン受容体抗体陽性で、臨床症状が出る前だった方)が、ある種の薬を使ったのを契機として、症状が明らかとなるということはあり得ます。

具体的には、神経筋接合部の伝導を阻害する可能性がある薬(※キニーネ、硫酸キニジン、プロカインアミド、吸入麻酔薬、バルビツール酸、抗精神病薬、抗生物質の一部、筋遮断薬、非カリウム保持性の利尿薬など)は、重症筋無力症の症状を増悪させる可能性があります。
調べていただきまして、ありがとうございます。

最初に診て頂いたDrが私の症例を論文に入れると言っていたので、頚椎症性脊髄症は私の年齢では少ないと思っていたのですが、ありふれた病気だったんですね。
同じくらいの方にお会いすることがなかったので、これから探してみたいと思います。

筋無力症は入院前で不安でしたので、少しでもわかって良かったです。
検査が終わりましたら、また報告させていただきます。
検査入院を終え、結果としてはMGの疑いということになりました。
血液検査・髄液検査・筋電図...etcに異常がみられなっかようでした。
筋力の低下が頚椎症性脊髄症からのものか、MGからなのかわからなかったのですが、これに対してはメスチノンで変化が現れ、眼けい下垂も改善したため、服薬していくことになりました。
また、CTで胸腺は確認されました。

今後は脊髄症とともに、外来で様子をみていくことになりました。

とりあえずご報告まで...
このトピを立てさせて頂いてからちょうど2年たちます。
昨年、重症筋無力症を診断した医師から、頚椎症性脊髄症は神経内科ではなく、整形だ、突然言われました。
もちろん、整形にも主治医はおりますが、頚椎症性脊髄症を診断された時、通院していたのは神経内科(別の病院・のち主治医移動)でした。
重症筋無力症の入院、診断を受け、一つの病院で両方診てもらうことにしたのですが、頚椎症で出ている症状は神経内科ではないのか?と疑問をもち、頚椎症性脊髄症を診断した医師(移動により高速で約1時間の病院)に初診の形で行きました。
その医師が重症筋無力に疑問をもち、改めて検査入院しました。(診断した病院から所見を持って来られないため)
すでにメスチノン60を1日3回飲んでいましたし、他にも多数の薬を飲んでいましたので、入院し、全ての薬を一旦中止し、筋電図を取り直しました。
結果…
重症筋無力症の所見なし、MRIにて胸線なし…

私は重症筋無力症ではないという診断でした。
多分、筋弛緩剤服用により、筋肉の低下がおきたのだろうということでした。


頚椎症性脊髄症は悪化していましたが…

今は遠くにはなりましたが、元の主治医がいる病院に通っています。
メスチノンは急に中止に出来ないとのことで、これから徐々に減らしていくことになっています。

こんなことがあるのか…と思い、久しぶりに書き込みさせて頂きました。


>JELLYさん

管理人のshimです。

その後の経過報告を書き込んで頂き、誠にありがとうございます。
いわゆる『誤診』については、下記の通り補足レスをつけさせて頂きました。

また頚椎症性脊髄症に関してですが、この病気を整形外科が診るか、神経内科が診るか、というのは意見が分かれるところだと思います。
原因自体は『骨』に起因するもので、重症であれば手術をすることなどから、整形外科が責任をもって治療すべき、と考える人もいれば、手術しないなら神経内科で、と考える人もいます。

個人的には、画一的にこう、と決めるのではなくて、それまでの治療の経緯や、他に治療している疾患があるか否か、などを総合的に判断して、担当医と患者さんの間の話し合いで決めていくものであろうと思います。
>コミュ参加のメンバーの方々へ

書き込まれたJELLYさんから、書き込み内容でほかの方が不安に思う事があるのでは、と御懸念されるメッセージを頂きましたので、一部内容の補足レスをつけさせて頂きます。


[いわゆる『誤診』について]
いわゆる『誤診』と言われるものは、一般の方が思われているより珍しくはありません。
また、後医は名医、という言葉もあります。

情報や経過がわかったあとから診察したほうが、診断が容易なのは言うまでもないことです。

また結果論で医療の質を評価する事には、危険な側面もあります。

どれだけ問診、診察、検査を積み重ねても、確定的な診断には至らないこと、というのは良く経験します。むしろ、すんなり診断がつく状況の方が少ない、と考えて頂いた方が正確かと思います。
教科書的な病気の症状や検査以上がすべてそろって外来へいらっしゃる方、というのは滅多にいません。それは成書に記載されているような事項は、実際の患者さんの最大公約数的な症状を羅列したものにすぎないからです。

つまり、診断をする、という過程は、本質的に確率論でしか語れないものになります。
○○という病気の可能性が60%、とか、△△という病気でない可能性は95%とか・・・。
ここで問題になるのは、実際には何%、と明確な数字を打ち出しにくい事、また60%や95%という数字を確率が『高い』と考えるか、『低い』と考えるかは、人によって異なるという事があります。 (※数学的には95%というのは一つの目安にはなりますが。)

医者の頭の中では上記のような事を鑑みて、患者さんや家族に、自分の頭の中で下した『最も疑わしい出来事』や『可能性は低いけれど、起きた際に重大な問題が起こり得る事柄』などについて、限られた時間の中で、かみ砕いて説明する事になります。

今回のJELLYさんの場合、実際の診断は何であるか、という事は情報が不足しているために私には判断できませんが、仮に後になってやはり重症筋無力症であった、となれば、メスチノンを処方して経過を見ていた先生が『名医』で、薬剤性の一過性の症状、と診断した先生は、『誤診』をした『やぶ医者』、というような判断のされ方をしてしまうことだってあると思います。

どんなに誠意を尽くしても、結果論だけで判断してしまうと、その医者がどのような思考過程をたどったか、とか、どれだけ患者さんに共感的な立場で接していたか、という事が無価値になってしまう危険性があるわけですね。

こういった事情が分かっている医療従事者は、軽々しく他の先生の診断にケチをつけたり、自分の診断を誇るような事はしません。

一般的な傾向としては、現在多くの医療従事者は、まず『訴えられない事』を念頭に置いた、萎縮した医療を余儀なくさせられている、という現状があります。(※その背景には、多忙を極めて十分な説明時間を持てない医療従事者と、一般の方との間にある、医師患者関係のような人と人との付き合いにおける信頼関係が破綻し、猜疑心に伴う医療訴訟が乱発していることがあります。)

つまり、状況からは可能性が極めて低いと考えられても、『○○病の可能性はゼロとは言えない』とか、『検査結果に異常はないけれども、中には検査以上がなくても△△病の人がいるので、何とも言えない』、などといった、場合によっては患者さんに不安を与えかねない説明を余儀なくさせられているのです。(※そういった説明をして、説明をして理解して頂きましたよ、とカルテに記載しないと、法廷では評価して頂けないからです)
(※続き)

閑話休題。

話が少し横にそれましたが、要するにいわゆる『誤診』の多くは、医者の怠慢や知識不足ゆえに起こるのではなくて、確率論的に避けがたい、当然起こるべき出来事と考えて頂いた方が良いと思います。

前医の治療内容やその後の検査結果から後医に『重症筋無力症でない』と説明された経緯からは、おそらく前医は『抗アセチルコリン受容体抗体は陰性で薬剤の関与はあるけれども、薬剤でそのような症状が出たのであれば、背景に抗アセチルコリン受容体抗体陰性の重症筋無力症(※seronegative MGといいます)があるのかもしれない。症状が軽いし、今すぐに普通の病院ではできないような精密検査をするような状況ではないけれども、念のために経過を見た方が良いな。ステロイドなどは投与せずに、症状も軽い事から、メスチノンで経過を見よう』と考えたものと思われます。

このような思考過程とその後の対処法自体は、第三者的には合理的な判断であると思います。

後方視的に前医の落ち度をあえて挙げるとすれば、上記のような思考過程を経て、このような結論に至りましたので、こういう方針で治療をしながら様子を見ようと思う、という事を、わかりやすく説明する事が出来なかった、という点でしょうか。(※流行りの言葉でいえば、『説明責任』と言われてしまうものだと思います。)


JELLYさんの書き込み内容自体は、多くの方が経験されている事と思います。
特に不適切な内容とは思いませんが、確かに不安を煽ってしまったり、現在病院へかかっている他のメンバーの方とかかりつけの医師との信頼関係に、水を差すような事もないとは言えない為、補足説明としてレスをつけさせて頂きました。


蛇足ですが、胸腺種の合併は100%ではなく、特に抗アセチルコリン受容体抗体陰性の重症筋無力症(seronegative MG)では、一般的に胸腺種は認めません。

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