【リー・スモーリン(Lee Smolin)略歴】 カナダ・オンタリオ州ウォータールーにあるペリメター理論物理学研究所の研究員。ウォータールー大学の客員教授(物理学)も務めている。 ハンプシャー大学で文学士号を,ハーバード大学でPh. D.をそれぞれ取得した後,エール大学とシラキュース大学,ペンシルベニア大学に勤務。 量子重力の研究のほか,素粒子物理学や宇宙論,量子論の基礎に興味を持っている。1997年の著書『The Life of the Cosmos』(邦訳は『宇宙は自ら進化した』,NHK出版)で,現代の物理学と宇宙論の発展が持つ哲学的な意味合いを探求した。