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ウマイヤ朝コミュの唐とウマイヤ朝

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僭越ながら、唐とウマイヤ朝の関係についてのトピックを
立てさせていただきます。

年表を作成しましたが、細部に関して自信がありません。
誤りがありましたらご指摘をお願いします。


*********************************************

618年 唐の成立、隋の滅亡

626年 唐の第2代皇帝・太宗(李世民)即位

632年 預言者ムハンマド没

634年 カリフ、アブー・バクル没

637年 カーディシーヤの戦い(ムスリム軍、ササン朝軍を破る)

639年 ササン朝、唐に遣使して援軍を請う(647年、648年に再度)

642年 ニハーワンドの戦い(ムスリム軍、ササン朝軍を破る)

649年 唐の太宗没、子の李治が即位(高宗)

651年 カリフ使節が入唐(高宗皇帝の永徽二年)
    ヤズデギルド3世殺害され、ササン朝滅亡
    ヤズデギルドの子ペーローズ(卑路斯)避難
    
654年 ペーローズのササン朝亡命政権、唐へ遣使して
    援軍を請う

658年 唐、西突厥を滅ぼす
    
660年 ムアーウィヤ、カリフを称す
661年 第4代カリフ・アリー、ハワーリジュ派により暗殺
   ウマイヤ朝の成立

   ペーローズ、唐の援助により疾陵城に到達。

663年 唐、ペルシャ都督府を置く。ペーローズを都督に任命

667年 ウマイヤ朝軍、アム河を越える

671年 バスラとクーファから5万のアラブ戦士がホラサーン
   地方に移住

674年 ムスリム勢力の圧迫にともない、ペーローズ、
    再び唐へ亡命。長安において客死

678年  唐、ペーローズの子・泥涅師(ナルサフ)を
    ペルシア王に擁立

679年 唐朝、武将・裴行倹(はい・こうけん)を派遣し、
   ナルサフをペルシアの故地へ送らせる

680年 ムアーウィヤ没。ヤジードがカリフ襲位

683年 唐の3代皇帝・高宗没

704年 クタイバ・ブン・ムスリムがホラーサーン総督
    に任命される。中央アジア征服の開始

708年 ナルサフ、再び唐へ亡命。長安において客死。
    ササン朝の再興成らず

709年 クタイバ、ブハラを征服

712年 クタイバ、フェルガナを占領

715年 クタイバ、ウマイヤ朝に対し反乱を宣言。
    部下に殺害される

   クタイバ死後、旧西突厥の一派チュルギシュが台頭

730年 ホラサーン総督ジュナイド、チュルギシュから
    ブハラを回復

737年 ウマイヤ朝軍、チュルギシュを奇襲。
    チュルギシュの長、蘇禄の死にともない内紛が発生
    唐、チュルギシュの内紛に介入
   
747年 アブー・ムスリム、メルヴを掌握し、東方における
    ウマイヤ朝支配が終焉

    唐の玄宗皇帝、高仙芝を派遣し、パミールへ遠征
    小勃律(北インド・ギルギット)を討伐

749年 アッバース朝成立

750年 ウマイヤ朝滅亡
    高仙芝率いる唐軍、タシュケント攻略。
    タシュケント王は捕えられ、長安へ護送され処刑

   タシュケント王子、アブー・ムスリムに救援要請

751年 アッバース朝軍と高仙芝率いる唐軍のあいだで 
   タラス河畔の戦い(唐軍、アッバース朝軍に敗退)
   このとき製紙法が西方へ伝播

コメント(6)

昔読んだ漢詩を思い出しました。ムスリムはお酒は飲みませんが、この詩の作者には共感が持てます。

 葡萄美酒夜光杯
 欲飲琵琶馬上催
 酔臥沙場君莫笑
 古來征戦幾人回


 葡萄の美酒 夜光の杯
 飲まんと欲すれば琵琶馬上に催す
 酔いて沙場に臥すとも君笑うこと莫れ
 古来征戦幾人か帰る

これは王翰(おうかん)作の『涼州の詩』という詩です。
初唐(7世紀初頭〜)に詠まれたもの。

この時期は唐が隋に変わって台頭したときであるが、群雄たちはまだ多く、北方にもウイグルが一大勢力を布いていた。
当然だが北方征戍(北の辺境の地の守りに就いていた兵士)も多くいたことだろう。

 涼州の詩  王 翰<おう かん>

葡萄の美酒夜光の杯
ぶどうのびしゅ やこうのさかずき

飲まんと欲して琵琶馬上に催す
のまんとほっして びわ ばじょうに もよおす

酔うて沙場に臥す君笑う莫れ
ようて しゃじょうにふす きみ わろうなかれ

古来征戦幾人か回る
こらいせいせん いくにんか かえる

涼 州   西域(せいいき)の胡地(こち) 今の甘粛省(かんしゅくしょう)武威市で唐代に河西節度使が駐在したところ 西北国境防衛の要塞であった

涼州詩  唐の開元年間に西涼府都督(ととく)の郭知運(かくちうん)が玄宗に献じた楽曲 そこの征戍の人達の情を歌ったもの

葡萄美酒  西涼州産の最高級のブドウ酒

夜光杯 西方地方名産の白玉(大理石の一種)で作った杯で 杯そのものが光を受けて透明に光る部分が夜の光を感じさせるのである 又一説にはガラスの杯

琵 琶  中国 朝鮮 日本の弦楽器のひとつ 木製の胴に柄があり四弦(五弦もある) 胴はなすび形でひらたく 長さは六十〜一〇六センチメートル 起源はペルシャ・アラビアとされ インド 西域 中国をへて奈良時代に我国に伝来した ここでは胡地特有の馬上の楽器とした

催  (杯を干せと)うながすように (琵琶を)かきならす

沙 場  (戦場である)砂漠

北辺、涼州の地に駐屯した出征兵士にとっては、名物の葡萄の美酒を、夜光の杯で飲むのがもっともおもむきがある。今、それを飲もうとすれば、馬上に酒杯をうながすように琵琶のしらべがかきならされる。たとえ興に乗って今戦にでようとするこの砂漠に酔い伏すことがあっても、世間の人々よ笑わないで欲しい。明日の命も知れぬ自分達だ、せめてこれ位の振舞いでもしなければとても耐え切れぬ。昔から遠く西域への戦にかりだされた人達の中で幾人か無事故郷に帰ることができたであろうか。

この詩は楽府題(がふだい)を用いて北辺征戍の情況を叙す。実に初唐七絶の第一と評され、極めて悲壮な詩である。有名で誰でも知ってる。つまり曲調が悲痛で興趣が豪快であるからである。奇妙なる琵琶の曲を聞いて胡月の高き砂原に宴を張るというのは当時にあって最も愴涼の光景といわざるを得ない。
この詩の構造は平起こり七言絶句の形であって、上平声十灰〔かい〕韻の杯、催、回の字が使われている。

王 翰 687−726
  初唐から盛唐の詩人、字は子羽(しう)。并州(へいしゅう 山西省太原)の人。幼時より豪宕(ごうとう)、秀才にして酒を好み詩もまた能くす。

39歳で死んだのか。若いなあ。
>王翰(おうかん)作の『涼州の詩』

私も好きな詩のひとつです。
唐朝の高宗〜玄宗の治世は、外征がさかんな時期で、中央アジアでの覇権をめぐってチベット、突厥、ウマイヤ朝、その他のチュルク系遊牧部族、イラン系都市国家との間に幾度も干戈を交えています。

そのため文学においても西域の情景、そしてそこでの戦いを歌ったいわゆる「辺塞詩」があらわれてくるのですが、引用の作品もそのひとつですね。

同じ辺塞詩人として有名な人物に、岑参(しんじん、715−770)がいます。彼は749年、上の年表にも挙げました高句麗人の唐将・高仙芝の幕僚として西域遠征に従軍したようです。
>704年 クタイバ・ブン・ムスリムがホラーサーン総督
    に任命される。中央アジア征服の開始

このクタイバという人物はなかなかに野心的な人物だったようです。最後はカリフに反抗し、中央アジアで自立しようとしますが、部下により殺害されます。またウマイヤ朝の武将にはめずらしく、征服地の住民をイスラームへと改宗させる政策を積極的にとっています。

ふつう、住民を改宗させると貢納金が取れなくなるので、初期のイスラーム帝国ではあまり住民の改宗を進めなかったとききます。クタイバは例外的なケースだったようです。
ちなみにムスリム勢力のことを、唐では「大食」と呼んでいたそうです。

「大食」とはペルシャ人がアラビア遊牧民を指して呼んだ「タージーク」の音訳です。のちに中央アジアのペルシャ語系定住民のことを「タジク」と呼ぶようになったのですが、この時期はアラビア遊牧民を指しました。

そしてとくにウマイヤ朝のことを「白衣大食」、アッバース朝のことを「黒衣大食」と呼んでいました。
 クタイバが地域民の改宗を推進した背景には、改宗させた人々を自身の庇護民マワーリーとし、自分自身に忠誠を誓う軍勢を構築しようとしたためだと言われていますね。有力者が自分に個人的に忠誠を誓う人々を集め、武装させる行為は当時よく見られた事でした。ウマイヤ家のハリーファであるアブド・アルマリクも、こうしたマワーリー軍の力を借りて、第二次内乱の際の窮地を何度も切り抜けています。しかしクタイバに関しては、危機の際の助けにはならず、急造の新ペルシア軍は、失権したクタイバをあっさり見捨ててしまいますが。

 それと色に関しては、ウマイヤ家は白、アリー家は緑、アッバース家は黒とよく言いますね。アリー家の色の由来は、何だったのか忘れてしまいましたが…。アッバース家の場合は、シーア派のザイド派と関係があったとする説が一般的ですね。これについては、私のブログに大まかな理由を書いておきましたw。
http://plaza.rakuten.co.jp/goraemo785/

 

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