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Lewis Carrollコミュのルイスキャロルのとてつもなさ

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いきなりの書き込み申し訳ありません。

僕は文学部に通っている大学生で、恥ずかしながらルイスキャロルに最近興味を持ち始めた者です。

「地下の国のアリス」が始め「アリス」という他者のために書かれた物語であるということと、数学者(論理学者?)であるドジソンの手によって生み出されたものであるという2点に非常に興味を持っています。

一方では、「少女愛好家」としての一面が強調され、その偏愛の結果としてアリス作品が見られていることや、また数学者というのは実はあまり関係ないという見方もあるわけですが、僕にはどうもそうは思えない。(まだ完全な主観ですが・・・)

少女愛好家な「だけ」の人物の作品がこれだけ多くの人を魅了するはずはないだろうし、「数学」という自分の専門を無視して作品を生むはずはないだろうという気がしているのです。

しかし、一方で根拠のない盲目的な賛美も危険ですので(笑)、ここでみなさんのご意見を拝聴したく、トピックを立てさせていただきました。

・本当にドジソンは「少女愛好家」なだけなのか?(つまりロ リコン としてもいい訳ですが・・・)

・キャロルの作品の裏には壮大な数学的背景は隠されていない のか。(数学的遊びではなく、数学的な知の体系)

以上の2点が個人的に非常に気になっている点です。

そしてタイトルにもありますが、もしこの2点をクリアしていたら、ルイス・キャロルという人物は「とてつもない」と思ってしまうのです。

mixiでこのような話題は場違いかもしれませんが、このトピックは非常に真摯な議論がなされている素晴らしい場所だなと感じましたので立てさせていただきました。

以上、無知な自分にご意見をいただければと思います。

コメント(5)

・本当にドジソンは「少女愛好家」なだけなのか?(つまりロリコン としてもいい訳ですが・・・)

今では、「少女愛好家」などという俗説は否定されております。ひいき目に見ても、「肯定説と否定説で議論になっている」ですね。文学部の方ということなので、英語のページですが、参考に示します。
http://www.wakeling.demon.co.uk/page3-real-lewiscarroll.htm
書かれているEdward Wakeling氏は、キャロル研究では世界的に有名な方です。

・キャロルの作品の裏には壮大な数学的背景は隠されていない のか。(数学的遊びではなく、数学的な知の体系)

これについても、上記ページで幾分からお解りになるかと思いますが、東京理科大・細井勉元教授が、『ルイス・キャロル解読』(日本評論社)という本を出されています。また、今出ている雑誌『数学文化』にも、社会思想家としてのキャロルの論文(選挙制度について)が掲載されておりますので、参考になるかと思われます。

なお、既にお持ちだとは思いますが、Penguin Booksから出ているAnnotated 'Alice': Definitive Editonは、そういう点からも非常に参考になると思いますよ。

チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソンという人は、一筋縄ではゆかない、多面的な人間です。
キャロルのロリコン説に関してはさまざまな見解があるため、
一概には言えないと思いますが、
『不思議の国のアリス』のテクストには性的表現の比喩と取れる箇所がいくつかあるみたいです。


●きのこの上で自分の背丈を気にしている芋虫。
「caterpillar」は「cater・pillar」で区切ると「要求に応じる・柱」となります。つまり男性器の比喩です。
●「stir」スープを「かき混ぜる」の他「興奮させる」という意味もある。
●体が大きすぎて鍵穴の向こうに見える庭に行けない。
大きすぎて入り口に入らない、という比喩。

など・・・。
大学の授業でちらっと小耳に挟んだ程度だったので、
説得力に欠けるかもしれませんが、
ご参考までに。
>2.りつ さん

>『不思議の国のアリス』のテクストには性的表現の比喩と取れる箇所がいくつかあるみたいです

日本では渡部直己も、同じようなことを言っていますが、こんなものはこじつければ、どんな文章表現作品にも見つかるものでして、フロイト風解釈の悪影響そのものでしょう。

>「caterpillar」は「cater・pillar」で区切ると「要求に応じる・柱」となります。つまり男性器の比喩です。

これなんか、まさにこじつけそのものですよね。
1933年にAlice in Wonderland Psychoanalysedという短い論文が出ていますが、どうやら冗談で書かれたらしいこの論文から、本気にとって大まじめに論じた人が多かったようです。
ウィリアム・エンプソンなんかも、フロイトで解釈していますが、所詮はある時期までのアメリカの流行に過ぎないでしょう。

>●体が大きすぎて鍵穴の向こうに見える庭に行けない。
大きすぎて入り口に入らない、という比喩。

くまのプーさんには、蜂蜜を食べ過ぎたプーが穴から出られない、というそのものずばりのエピソードがありますが、ミルンでこういった指摘はないわけで、結局は性的比喩は、それをみつけようとするものの精神状態を現している、というほうが妥当かもしれませんね。
その渡辺直巳サンの授業で、
小耳にはさんだもので。笑。
確かに渡辺センセの精神状態はいつもエロかも。笑。
色々な書き込みありがとうございます!

>べべさん
色々教えてくださってありがとうございます!
まず「少女愛好家」という俗説が否定されているという事実に安心いたしました(笑)。
いや、むしろ無知な状態で質問してしまって大変申し訳ないです。
とりあえず教えていただいた論文を読んでみます!
後はガードナー校注の本ですよね。
教えていただいた本も手にとってみようと思います。

多面的な人間だろうと僕も思いましたが、やはり合理というか客観と主観のバランスがいいですよね。

合理というものに首を傾けつつ、「人間」というものの価値を忘れないというか。

あくまで合理というもの自体をどこか冷めて見てたりもするのかなと思いました。

完全主観的な推測ですが(笑)・・・。

ただ過剰な期待はしすぎず(笑)、あくまで客観的に真実を丁寧に掴んでいきたいと思います。

本当に色々ありがとうございます!

>りつさん

なるほど。そういった意見もあるんですね。
こういった類の議論はどこにでもあったりしますよね(笑)。
ある意味では恣意的な読解にもなり兼ねない読みだったりするわけですが・・・。

でも興味の幅は広がるし、冷静に眺めていれば面白い観点だったりしますよね。

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