『Waimea Music Festival』 PCD2-1006('74 Panini Records)
70年の『SONS OF HAWAII』ともに産声を上げたPanini Recordsは72年”ブラウンアルバム”『Gabby』、73年『Rabbit Island Music Festival』をリリース、ギャビーとスラック・キー・ギターをハワイアンルネッサンスの旗頭へと押し上げた。そして満を持してギャビーを中心とした当時最高のミュージシャンによるライブレコーディングの計画にとりかかった。74年5月19日ハワイ島ワイメアでのコンサートを録音するためLAから6000ポンドの機材が運び込まれた。そうして出来上がったこのアルバムはかつてないほどの規模のライブレコーディングなのにハワイアンミュージックの本質である自由奔放な演奏が楽しめる。ワイメアレディースのオールドハワイアンな演奏、レッドワード・カアパナの叔父であるフレッド・プナホアの演奏は貴重だ。サニー、アッタ、ジェノアなどのレジェンドたちと、サンディ・マノア(ピーター・ムーン、ロバート&ローランド・カジメロ)、デニス・カマカヒなど当時は若手の演奏を交互に配した構成も楽しい。アッタとサンディマノアをバックに唄うジェノアの唄のなんと伸びやかで素晴らしいことか。しかし、それにもまして圧巻なのはやはりギャビーだ。彼の唄はやさしく唄っているのに重厚に聴こえ、演奏は早いテンポで弾いているのにゆったりと聴こえる。ほんとに不思議だ。きっとこれがハワイアンミュージックの昇華された一つのかたちなのだと思う。ハワイアンミュージックを愛する者として、少しでも近付けられたらと思わせてしまう心を揺さぶる演奏だ。
1.Hole Waimea 2.Ua Nani O Nuuanu 3.Maori Brown Eyes 4.Slack-Key Instrumental #1 5.Slack-Key Instrumental #2 6.Hiilawe 7.Keawaiki 8.Livin' on a Easy 9.Ka Ua Loku 10.Panini Pua Kea 11.Makee Ailana 12.Portuguese Folk Song 13.Waimea Cowboy 14.Ahe Lau Makani 15.A Hawaiian Lullaby 16.Heeia 17.Kuu Lei Hoku 18.Kaulana Na Pua 19.Mama E 20.Melody:Pauoa Liko Ka Lehua/Mauna Loa 21.Alika