Boys'Alchymist Club in Bohemiaコミュの☆宮廷錬金術師、魔術師【ルドルフ二世編】

☆ルドルフ二世とは

　僭越ながら、ルドルフ二世とはどういう人だったか、まとめてみました。ご笑覧あれ↓

【Rudolph ?】(1552-1612)：ルドルフ二世。神聖ローマ皇帝（在位1576-1612）。
　魔術に凝って帝国と自分の霊的防御に勤しんだり、巨人を集めて巨人の軍隊を作ったり、チェコのビール「クラーロヴスキー・ピヴォヴァル・クルショヴィツェ」がお気に入りだったり、でもチェコ語はちょっと苦手だったり、200人もの錬金術師を集めてプラハ城に「黄金小路」という錬金術師の町を作ってしまったり、ユダヤ密教（カバラ）にはまって人造人間（ゴーレム）で大騒ぎを起こしたり、パン屋と顔がそっくりだったり、ロジュンベルク侯ペテル・ヴォクに愛人を寝取られたり、叔父のフェルディナントの魔法の城、アンブラス城に嫉妬でご執心だったり、欲しいものは何でも手に入れたかったり、でも支払いは滞らせたり、いやむしろ踏み倒したり、借りたものは当然返さなかったり、そんな感じで蒐集した膨大なコレクションの陳列室をフラッチャニに作ったり、その陳列室に迷い込んだ旅行家ハンス・クラフトをこっぴどく叱りつけたり、生きているのに死んでいたり、「ペットのライオンとカラス2羽が死んだら朕も死ぬ」といい出したり、従者のルツケ（カスパー・ルツキ？）に「賢者の石」を奪われたり、政治問題も宗教問題も思い通りにならないからといって、お門違いにもプラハの町と市民に呪いの言葉を吐いてみたり、ついでに下級役人に命じて弟のマティアスを魔導書『ピカトリクス』で呪詛してみたり、「神は目の敵、死後は悪魔にお仕えするつもり」だったり、晩年はやけくそになってパッサウ軍をボヘミア国内に侵入させたり、そのことでボヘミアの新教徒側貴族の顰蹙を買ったり、そうかと思うと良心の自由を守る秘密結社を作るつもりだったと新教徒側貴族に言い訳してみたりした、当代一の畸人。
　また、彼のホロスコープは、有名な占星術師、ノストラダムス（Nostradamus, 1503-1566）が作ったそうである。

　やや不適切な記述をいたしておりますが、全てのネタがお分かりになられたでしょうか。
　一部、チェコの映画や伝説からとった設定（つまり史実ではない部分）がございます。
　ご注意下さいませ。

コメント(4)

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[1] mixiユーザー 12月11日 20:10

　では僭越ながら、ルドルフ皇帝がらみの「チェコ名物」についてでも。

　チェコで有名な飲み物は、なんと申しましても「ビール」でございます。
　ピルスナー（プルゼンニュ）、ブドヴァイゼルなど有名なチェコビール（チェスケーピヴォ）は数あれども、ルドルフ皇帝が愛したビールはただひとつ。
　コレを飲まずして、ルドルフ皇帝を語るなかれ。
「クラーロヴスキー・ピヴォヴァル・クルショヴィツェ」

※写真は管理人蔵のコースター。ルドルフ皇帝の若いときの肖像画が（やや美化して）描かれています。チェコのレストランのコースターは、ただでお持ち帰り可能なので、安いお土産になります。
※ちなみにワイン、ビールなどの醸造に、錬金術師が関わっていたという話もございます。

[2] mixiユーザー 05月06日 23:54

“十字架を見てヒステリーを起こした”
とか読んだ事あります(^_^;)

黄金小路ってありますが、
実際のところ錬金術士ってどの辺りで生活してたんですかね～？
やっぱり新市街とかでしょうか？

[3] mixiユーザー 05月10日 21:57

＞ふさま

　プラハ城の「黄金小路」が錬金術師の屋敷跡というのはただの伝説で、実際には城の衛兵の宿舎だったそうですね～。

　プラハの何処に錬金術師は住んでいたのか・・・。
　例えば、ロジュンベルク家の屋敷と実験室がプラハ城にあったので、そこにはたくさんいたのだそうですし、ヴォイニッチ手稿の所持者で錬金術師のテペネッツのヤクブ・ホルジツキーが晩年、天文塔で有名なクレメンティヌムで生活していたのも確実。また、家ではないですが、バヴォル・ロドフスキーという錬金術師が、借金返済問題でプラハの「黒い塔」に投獄されてます。

　有名どころのハーイエク博士の実験室や、ルランドゥスの屋敷、ヴァーツラフ・ヴジェソヴィツの屋敷などもプラハにあったそうですが、それが何処だったのか・・・ちょっと時間がなくて。
　誰か知っている方がおられたら是非、ご教授ください！

　写真は、ハーイエクのタデアーシュ・ハーイエク博士(1525?-1600)の肖像。