ニコラ・フラメル、またはニコラス・フラメル(Nicholas Flamel、1330年頃(一説には1340年頃)〜1418年)
パリの出版業者、書生、画家。錬金術師であったという伝説の人物。金属変成、賢者の石の製造に成功し、「象形寓意図の書」他、多数の錬金術書を残したという。
フラメルはサン・ジャック・ド・ラ・ブーシュリ教会の宣誓書籍販売人で、同教会や、近くのサン・ジノサン墓地に、彼の寄進によるレリーフ等を残した。これらに示された図は、錬金術の概念の寓意を示したものとされている。(どちらもフランス革命前後に取り壊されていて、現物は残っていない。)
フラメルが1407年にパリに建てた家は現在もパリで最も古い建物として残されている。(所在地は51, rue de Montmorency)
トップ画像は、サン・ジノサン墓地にあったというレリーフの模写図で、「象形寓意図の書」で読み解かれているもの。
*ついでに言うと、ニコラ・フラメル名義の錬金術書については、16世紀以降に書かれた偽書であり、14〜15世紀の実在の書生フラメルは錬金術とは全く関りがないらしいということが分かってきています。
しかし、これらの伝説を支える文書が16世紀以降の錬金術の概念を示すものには違いないので、このコミュニティでは実在のフラメルと、フラメルの名で語られる錬金術伝説の両方について語りたいと考えています。
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*参考書:
・「象形寓意図の書・賢者の術概要・望みの望み」ヘルメス叢書シリーズ1 ニコラ・フラメル(著)、白水社〔新装版〕
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・「ニコラ・フラメル 錬金術師伝説」ナイジェル ウィルキンズ (著)、白水社
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