ＣＲＯＳＳ－ＣＩＴＹコミュの真・絡繰秘伝忍法帖＝第漆幕-架空番外　【生誕祭御祝乱舞】2014.10.17＝

原作：【真・絡繰秘伝忍法帖】　クロス＠紋華青龍蝦作
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＝第漆幕-架空番外　【生誕祭御祝乱舞】＝

そう、江戸っぽい。
江戸って響きが時代劇っぽいって事で設定した江戸。

旅を続ける兄と妹が居た。

黒き生地に禍々しい赤の線が一際目立つ着物の男。
名を、能守岱（のうがみ・だい）と言う。
その横には、時代考証を軽く無視した星の煌く着物を召した女子。
名を、お星（おみる）と言った。

体の半分を絡繰－鋼鉄でできた男と、絡繰技師の女。
そんな二人の珍道中に、違う世界が一瞬交じり合う。
夢まぼろしの、奇妙な一夜。
貴方が生まれたその日だけの、素敵な混線
…そう思っていただけるとありがたい。

◆話は第漆幕のお星が眠ったその後の出来事・・・

無事に【絡繰携帯】（からくり・けいたい）初期型50台を完売させた夜。
岱はある女(ひと)からの飛脚を寝ずに待っていた。
寝たら起こせと頼んだ妹は、とっくの昔に寝てしまい、
今、２本目の箸を刺すか刺さないか、そんな睡魔との格闘の最中

待ちに待った着信音がなった！！『ぶぉぉー』（法螺貝バージョンだ）

岱「き、きた！これでお真菜さんと、、ムフ( ´艸｀)」
　　あ、あれ？お真菜さんじゃない？！　誰だ・・？」

『お誕生日おめでとうございます。』

岱「なんだ？間違いか？？　それとも前に識別交換した誰か？
　　いや、交換した者なら、絶対名前を記憶しているはずだし・・？」

今度は太鼓着信だ！『どどーん』

岱「これこれこれ！これを待っていたんだよ( ´艸｀)」

『ハッピーバースデー、総帥殿』乃音

岱「いやいやいや・・・また間違いか！？
　　そうか‥誰かが識別番号間違って入力してやがるな」

『どどーん』『ぶぉぉー』

『感謝の年(サンキュー＝39)に結婚で、
　始終（しじゅう＝40）幸せ間違いないですね・・！
　ご結婚、お誕生日、Wでおめでとうございます！！」』ろぷろす

『総帥！お誕生日おめでとうございます！！
　ご結婚おめでとうございます！
　いつかリアルでお会いできる日を楽しみにしております！』ストレンジカメレオン

岱「・・・おいおい・・(-_-;)
　もしや俺の識別番号がどこかで晒されてるのか？？」

『ぶぉぉー』

『お誕生日おめでとうござりまする＾＾
　本年も良き年でありますように～　(｢・ω・)｢』クレーンの丈

岱「・・・違う・・。今日売った絡繰携帯は六文字しか送れないハズ…。
　なんだ、これは！？　故障か？？！　販売初日に、これはマズい・・！」

岱「おい、お星、起きろ！大変だ！今日売った絡繰携帯が、」

お星「ん～・・なによう。夜中に起こさないでよ、あにきぃ。・・ねむい・・」

岱「待て待て待て！寝るな！一大事だ！！絡繰携帯がおかしいんだ！！

お星「そんな馬鹿な。全部ちゃんと検査したよ～・・むにゃむにゃ」

その時　聞いたことのない着信がなる『ふぅおぉ～』

岱・お星「尺八！？」

お星「なんで、なんで、なんで！？着信はまだ法螺貝と太鼓だけなのに！」

岱「そうだろ！」

お星、兄の携帯を見る

『お誕生日、おめでとうございます( ´ ▽ ` )ﾉ
　これからの一年も、お身体にはどうかお気をつけて！
　またラーメン食べに行きますね♪』凛玲

お星「ええ、六文字じゃない・・！！」

岱「だろだろ・・・不良品を売ったってバレたら・・・
　確実に殺される！！((((;゜Д゜)))」

お星、以前の着信記録を読みふける

お星「この”総帥”って人、誕生日なんだ・・・」

岱「お前、なにを悠長な」

お星「見てよ、色んな人に祝われてる！すごいね。」

岱「いやいや、はやく絡繰調整しろって！」

また着信がなる

お星「またきた・・・！」

『お誕生日おめでとうございます。
　ご多忙の日々、陰ながら応援させて頂いております。
　あまり無理なさらないで下さいね、(それが無理でしょうが)
　いつか、お子様を連れてお店に行ける事を楽しみにしております。
　おめでとうございました。』青い春

『総帥お誕生日おめでとうございます♪
　いつもお世話になってますm(__)m
　今日からの一年、素敵な歳の素敵な一年になりますように、
　九州の空からお祝いしてます♪』お月様

お星「あはは、すごいね！大人気じゃん☆」

岱「むう・・まあ、それはそうかもしれないが・・」

お星「なんで兄貴のところばっかり来るのかなあ？私のは鳴らないよ？

岱「・・そうか・・・俺だけなのか・・？」

お星「そうそう。お真菜さんとかに届いてたら、即行連絡来るって」

また着信が鳴る

『総帥、お誕生日おめでとうございます！
　今年はご結婚も(*´艸`*)おめでとうございます♪』まどにゃん

変わった着信音『まーかん』

『誕生日おめ～』さい

またまた変わった着信音『チャルメラ』

『お誕生日おめでとうございます。今年はお二人で甘くお祝いして下さい』ケッタマシン

お星「愛されてるんだぁ、この人・・。紙、補充しとこっか。」

岱「あ、ああ・・そうするか・・・。」

着信はまだまだ鳴る。

『お誕生日おめでとうございます！』バンシオン

『お誕生日おめでとうございます！
　最近、なかなかお店に貢献出来てませんが、近い内にまた貢献に行きます(￣▽￣)b』テオ

『お誕生日おめでとう！
　年の節目は人生の節目。
　この節目から始まる時代も楽しく生きようぜ★

　四十にして惑わず。
　貴方らしい生き方を。』アイ

お星「私も言ってもいいかな。」

岱「知らないヤツだろ。」

お星「ううん。きっとどこかで繋がっているんだよ。きっと！
　総帥さん、お誕生日おめでとう！
　私からも、祝わせてね！！」

岱「ったく、全く奇妙な夜だぜ・・・。
　　ま、俺からも、おめでとう、って言っておくか。」

そんな不思議な、ある一夜が過ぎていった。