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予防医学って、何だろう?コミュのT280>薬と食べ物、知っておきたい危ない飲み合わせ

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薬と食べ物、知っておきたい危ない飲み合わせ

薬と食べ物の吸収〜排泄までのしくみ

 薬によっては、ある種の食べ物と一緒に飲んではいけない薬があります。その具体例についてご紹介する前に、まず薬と食べ物がどのように消化・吸収され、排泄されるかについてご説明しましょう。
 
口から入った食べ物のうち、炭水化物は消化酵素・アミラーゼによって麦芽糖などに分解され、たんぱく質は消化酵素・ペプシンによってペプトンに分解されます。分解されておかゆ状になった食べ物は、3〜6時間ほどかけて小腸へ送り出されます。小腸には腸壁に小さなヒダがあり、そこに密生するじゅう毛細胞がいろいろな消化酵素を使って炭水化物をブドウ糖に、たんぱく質をアミノ酸に、という風に、食べ物を最小単位まで分解し、栄養分を吸収します。小腸を通過すると、今度は大腸へ送られて水分が吸収されます。また、吸収された栄養素は肝臓に送られ、分解されたり合成されたりして、生命活動に必要なエネルギーとなり、血液の流れにのって全身に供給されます。

 一方、薬の場合も食べ物と似ていますが、食道を通過して胃に入り、胃酸の影響を受けて胃に吸収されるものと、小腸へ送られて体に吸収されるものとがあります。そして胃などの消化管から吸収された薬の大部分は、門脈とよばれる血管に集まった後、肝臓へ送られてから全身へと運ばれます。そして治療すべき部位で効果を発揮するのです。
 なお、薬が効果を発揮し、役割を果たした後は無毒化(代謝)され、体外へ排泄されます。排泄方法は、肝臓で無毒化されてから排泄されるものと、薬のままで腎臓から尿と一緒に排泄されるもの、そして肝臓で半分が無毒化されて体外へ排泄され、残りは薬のまま腎臓で排泄されるものがあります。


食べ合わせと無毒化の関係

 薬のなかで、食べ物との飲み合わせの影響がもっとも大きいのが、肝臓で無毒化される種類の薬です。具体的には主に次のようなものがあります。

テオドール、カフェイン、フェナセチンなど
経口糖尿病薬、鎮痛薬など
イミプラミンなどの抗うつ薬
降圧薬、副腎皮質ホルモン、抗生物質、精神安定薬、免疫抑制薬など
 肝臓での薬の無毒化には、チトクロームP450という酵素が関わっており、この酵素は酸化作用、還元作用、活性分解作用、抱合作用などさまざまな無毒化スタイルを持っているのが特徴です。
 野菜や果物の中には、この無毒化を行う酵素の働きを妨げてしまうものがあり、こうした野菜や果物を薬と一緒にとると、薬が強く効きすぎてしまう傾向があります。また、断食したり、たんぱく質がかなり少ない食事を続けたりしていると、チトクロームP450の働きが悪くなり、無毒化や排泄を十分に行うことができなくなって、薬が効きすぎてしまうこともあります。
 反対に、高たんぱくの食事や喫煙は酵素の働きを活性化し、無毒化作用を促進しすぎてしまいます。つまり、無毒化や排泄が普通より早く進んでしまって、薬の効き目が悪くなることがあるのです。


<コラム>
食前・食間っていつのこと?

 薬は食後の方が吸収されやすいのですが、中には食前・食間に飲む方がよい薬もあります。この食前・食間をそれぞれ、食事の直前、食事の最中と勘違いしている人が意外と多くいますが、食前とは食事をする30分〜1時間前ぐらい、食間は食後約2時間、食後は食後30分〜1時間以内のことです。

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