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フラワーアレンジ&いけばな研究コミュのフラワーデザインの世界史・脱線編・2

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さてさて、山内丸山遺跡に続き、「秋田県のピラミッド」のお話です。 
 誰でもピラミッドと聞いて思い浮かべるのは、エジプトのピラミッドだと思います。でも、この「ピラミッドと言うものの概念を述べなさい・・・」と言われると誰でも困ってしまいますね。

 専門家の間でも、ピラミッド自体が何のために作られたものなのかが、実際の所、はっきりしないため、世界中の専門家によって様々な意見が出されているようですが、最近になって日本でも、新しいピラミッド論として「環太平洋学会」が定義したものが注目されています。

 それによると、

1.山の形がステップ式に盛り上がる四角錘の形をしているもの。山は自然の山を改造したものでも人口の山でもかまわない。

2.山頂部がフラットに整形されており、祀り場に通じる参道が付いていること。

3.山の周辺に祀り場があり、中心に位置する山と一体になっていること。

 これは、中南米やインドネシアにおける段階式(ステップ式)ピラミッドの調査研究を進めてきた同志社大学の小川光陽氏(故人)によって纏められた概念で、エジプトのピラミッドと区別して「環太平洋ピラミッド」という言い方をしているそうで、実はエジプトのピラミッドのように石材を積み上げて作られた大規模なピラミッドというのは、世界的に見れば特殊なピラミッドなのだそうです。

 言いかえれば、ピラミッドというのは神殿として作られたもので、お墓の事ではないという見方が一般的なようで、日本では、神社のルーツとして考えられているようなのです。

 考えてみれば、エジプトのような山のない所では、やむなく石材を積んで作らなければならないんでしょうけど、山がある所では、その山を加工して造れば言いというのは、当たり前と言えば、当たり前ですね・・・。
                  (ーー;)

クロマンタ(黒又山)
これが秋田のピラミッドだ!!
ただの三角山に見えるけど、実は自然の山を加工した「環太平洋ピラミッド」なのである。


 と言う事で、秋田にあるピラミッドと言うのは、自然の山を加工して作られたもので、場所は十和田湖の南西、鹿角市にありまして、地元ではクロマンタと呼ばれています。(正しくは、黒又山)

 高さは80メートルとあまり大きくはありませんが、本当に綺麗な三角山で今は青々とした杉が植えられていて、エジプトのピラミッドと言うよりは、ただの小高い山にしか見えません。

 昔から、地元ではピラミッド伝説があったようですが、1992年にピラミッド調査としては日本で初の本格的な調査が行われました。

 この調査を行った黒又山総合調査団(加藤孝団長=元東北学院大学教授)の発表によると、斜面地下には実は人工的な構造物が埋まっていて、麓から山頂部に至るまでの間、およそ7段から10段のテラス状構造が築かれており、段々にせりあがっていく形になっていて、メキシコやグアテマラ、インドネシアなどに見られるピラミッドと同じ形式の「階段式ピラミッド」になっている事を確認したとの事です。

大湯環状列石(ストーンサークル)
国の指定遺跡としても有名。黒又山のすぐ近くにあり、黒又山を中心とした祭祀場の端末の役目をしていたのではないか?と考えられているそうな・・・。


 そして、この近くには国の指定遺跡である「大湯環状列石(ストーンサークル)」を始め、数多くの神社、意味不明の石造遺物が異常に多く見られることから、その位置関係を調べてみた結果、正確に黒又山の東西南北に位置していることや、夏至や冬至の、日の出地点・日没地点にあることが判明したということです。

 この事から、黒又山周辺に見られる神社や石造遺物は、黒又山を中心施設として意図的に配置されているのではないかと見られ、黒又山が中心的な祭祀場であり、周辺に点在する神社などは、その端末として機能していたと言う事が考えられるということですが、残念ながら、未だその決定的な証拠は発見されていないようで、今後も調査を続けていくとのことです。

 まあ、いずれにしても黒又山はピラミッドのようであるという調査結果が出てしまったわけで、その当時は、地方テレビ局で特集を組んで放送したりして、秋田ではちょっとしたピラミッド・ブームが盛り上がったものです。

そうそう。この黒又山が作られたのは何時の事かと言うと、調査団が黒又山とその周辺にある神社の位置関係が現在ではちょっとずれている事に着目し、天体シュミレーションで五百年単位で時間を遡って見た結果、今から約四千年前より古い時代に作られたと言う事がわかったそうです。

 どーです、秋田は面白いでしょ。(^o^)

 

コメント(1)

う〜〜〜〜むむ!凄い!
奈良にも飛鳥へ行けば、鬼の雪隠や猿・亀石・酒船石等々そのほか県内には沢山不思議なものはありますが、東北にこれほどの不思議遺跡があるのは知りませんでした。

ホントに古代人はどうやって計算機もないのに莫大で緻密な計算を要する天体の位置や時間を正確に割り出していたのでしょう?
天体や季節・時間を知ろうとする行為は、世界各地どの地域でもきっと人間が生きていく為には不可欠であったんでしょうね。

古代遺跡には本当に現代の便利さに慣れた我々の想像が及ばないロマンが秘められていますね!

世界各地で発見される土器などの装飾は、その時代交流がありえなかった場所同士でも似たような幾何学模様のものが数多く出てると聞きますが、秋田のこの祭祀等に使われた施設(?)がピラミッドやストーンサークルに似てくるのも同じような現象なのでしょうか?

これらの形が文化が育まれる初期段階に共通して出るという事は、世界中の人間が持つ根源的なデザイン(形)なんでしょうね!

人間にとっての幾何学形とは一体何の象徴になるのでしょう?

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