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フラワーアレンジ&いけばな研究コミュのフラワーデザインの世界史・2

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さて、バビロニアのお話はおもしろいので、もう少し「ネブカドネザル2世」のお話を続けたいと思います。

 前のお話で「空中庭園」は世界の七不思議に数えられているといいましたが、じつはこの「ネブカドネザル2世」、七不思議の最大の謎とされていたもう一つの建造物に携わっていたのです。
「バベルの塔」
その謎の建造物とは、旧約聖書に書かれている有名な「バベルの塔」なのです。「空中庭園」は知らなくても、これなら知っているでしょ。
ルネサンス時代の画家 ブリューゲルが旧約聖書に基づいて描いた『バベルの塔』は、一度はどこかで見たことがあると思いますし、僕らの年代なら、「バビル2世」という漫画にもなっていましたし、ルパン三世というアニメでも「バビロンの黄金伝説」として映画になっていましたね。
 旧約聖書旧約聖書創世記第11章によれば、
世界の言語がひとつであった昔、人々は集まって天まで届く塔を造り始めた。神はこれを見て、人間の尊大をこらしめるため、言葉を乱して、お互いに意志が通じ合わないようにした。そのため、塔の建設は中止され、人間は以後各地に分散し、それぞれの地方の言葉を話すようになった──。
となっております。
この「バベルの塔」は、「ハンムラビ法典」のハンムラビ王の頃からあったようですが、戦乱によって数回破壊されたものを、もっと壮大に再建して完成させてのが「ネブカドネザル2世」だったのです。
発見したのは、やはり前の「空中庭園」でお話した、建築家コルデワイを隊長とするドイツの発掘隊で、彼らの目的は本当はこちらの「バベルの塔」で「空中庭園」の方はその発掘の中で見つかったもののようです。
現在はその基盤の跡しか残っていませんが、発掘によって計算され推定される塔は、周辺が90メートル以上にも及ぶ広大な正方形の基盤の上に、日干しレンガを心部にして、厚さ15メートルのうわ薬をかけた焼きレンガで固められており、高さは約90メートルで七層になっていて、頂上に登るための階段が三箇所にあったといいます。
後の、アレキサンダー大王がバビロンに立ち寄って、このバベルの塔を再建しようと計画しましたが、崩壊した塔のれんがを取り除くだけで、1万人の労働者を使って2ヵ月もかかるほどで、結局あきらめたようですから、この建造物が途方も無い大きさであったことが想像できますね。
さて、この「バベルの塔」。いったい何のために作られたのかといいますと、都市バビロニアの守護神を祭るために作られた神殿だったようです。
バビロニアに限らず、その当時の都市はみんな守護神をもっていて、その守護神のために高いテラスの上に神殿が建てられていたようですが、バベルの塔はその中でも最高の高さを誇っていたようで、この時期には、「神聖なるもの」と「高い所」が同じ意味を持つようになり、この聖なる塔(ジグラト)は、いつしか、人間が神に近づこうとする巨大な踏み台という意味を持つようになっていたようです。
ちなみに、バビロンの守護神は、農業神のマルドゥクであったといいます。

 「バビロン人、日本人ルーツ説???」

 さて、この新バビロニア王国も紀元前539年に遂に滅亡します。
この時、バビロンの人々はそれぞれ方々に散って行ったわけですが、なんとこの人たちが日本人のルーツではないかという説があります。
その根拠として、日本建国の天孫降臨と新バビロニア王国滅亡時期が一致するとか、言葉や風習、服装などにも共通点があると言うのが理由らしいのですが、バビロンの守護神も農業神ですし、アマテラスオオミカミも農業神みたいなものですし、神話として語り継がれている内容も似ているようにも思えますね。
フラワーデサインの見地から言わせてもらえば、神道の榊(サカキ)のデザインやセレモニー、祭壇の形などが、確かによく似ています。
みなさんは、どう思われますか・・・。

 さて、2回に渡ってメソポタミア文明期に栄えたバビロニアのお話をしてきましたが、いかがだったでしょうかね。

 写真はルネサンス時代の画家ブリューゲルが旧約聖書に基づいて描いた『バベルの塔』です。

次回は、古代エジプト時代のお話をしたいと思いますのでお楽しみに・・・

 

コメント(2)

バビロニア王国 バベルの塔

壮大なお話 それが 日本とつながってるとなると

ひとごとではないですね

どうしても遠い国の 昔の イメージがあるけれども、

延々と続いているかと思うと 地球人なんだなって思います。

みんな仲良くすればいいのにね


エジプトは行ったことはないのですが 興味があるのです。

楽しみです よろしくお願いします。
いつも面白いお話をありがとうございます。
と言う事は「空中庭園」は偶然の発掘?ということでしょうか...

ブリューゲルの「バベルの塔」、どこかの美術館でみたことがあります。
こういう背景があったのは知りませんでしたが。
古代エジプト時代のお話も楽しみです。

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