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ラフ集合理論コミュのラフ集合の哲学への応用

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先輩からもらった日本ファジィ学会誌のラフ集合特集号が僕の宝物のひとつです。その中に、ライプニッツが創始し、ヴィトゲンシュタインが考察を加えた可能世界論をラフ集合の数式を使って定式化している論文がありました。僕は高校の時には社会評論を、大学学部では哲学入門書を理系の癖によく読んでいたので、これを見たとたん、脳に電流が走ったことをまざまざと思い出します。

コメント(3)

1. 村井哲也,”ラフ集合と様相論理”,日本ファジィ学会誌 Vol.13,No.6,pp.571-580(2001)
2. 乾口雅弘,”ラフ集合の一般化ーー類似関係,ファジィ関係,順序関係の下でのラフ集合ーー”,日本ファジィ学会誌 Vol.13,No.6,pp.562-570(2001)

1は、ヴィトゲンシュタインのライバルであったクリプキのモデルを基に可能世界意味論の定式化を試みた論文で、2はそれを読解するために必要な様相演算子の観点からのラフ集合の一般化を説明しています。

ヴィトゲンシュタインは初期の「論理哲学論考」でこの世界を集合論的に記述するアイデアを記したのですが、後期ヴィトゲンシュタインは「論理哲学論考は誤りであった」として言語ゲーム概念を創出した哲学者です。

なお、可能世界論の観点から独我論を記述している哲学者に永井均がいます。永井の存在論的独我論は、「自分と他人Aとの違いは、他人Aと他人Bの違い方とは違う、ある特別な違い方をしている」という問題意識です。その自分を<私>と表記しています。<私>はこの世の開闢そのものです。<私>がいなければ世界は認識できないからです。そして、<私>が他の肉体と他の自意識を持って生まれた世界が、可能世界です。これを数理的にモデル化できたら、絶対面白いはずです。
永井均の哲学の内容ですが、入門書としては「翔太と猫のインサイトの夏休み」ナカニシヤ書店の第二章が、可能世界論の観点から独我論を記述しています。これと同じようなことは「<子ども>のための哲学」講談社現代新書の前半「なぜ<ぼく>は存在するのか」でも書いていますので、合わせて読むと理解が深まるでしょう。私のブログでも永井均の書評をしていますので、よかったら参考にしてみて下さい。

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