六本木ナイト倶楽部コミュの「悪夢のエレベーター」「スクール・オブ・ロック」

■悪夢のエレベーター

役者でもあり、放送作家でもある堀部圭壱氏の初監督作品。

劇場で予告編を観た時から何となくずーっと気になっていたので、観てみました。

突然エレベーターに閉じ込められた

コワモテの男
怪しいジャージのオッサン
イケメンの青年
ゴスロリ少女

助けを待つ間にお互いの事を話し合ううちに、どうやらそれぞれ「訳アリ」な状態であることが判明。

そんな4人の密室での駆け引きから、事態は急変。
まさに悪夢の様な出来事が次々と起こります。

もっとシュールなコメディのノリかと思いきや、サスペンス色が強い作品でした。
原作ありきですが、脚本も良くできていて、この映画のポイントである急展開の連続も、
「このどんでん返し、ビビったやろ？」
みたいなわざとらしさがなかったのも良かった。

内野聖陽を始め、出演者も良い役者揃いで観ていて退屈しませんでした。

ただこの作品を通して、人の人生を野球に例えたり、『人生なんて辛いことばかりだから、今辛い事なんてすぐ忘れるさ』みたいな人生観についてのメッセージは、非っ常にわかりづらい…。

あ、そう。だから？

みたいな。
しかしレンタル在庫は余りまくってましたが、借りても損はない作品かと思います。

￥１４５０

■スクール・オブ・ロック

学校モノで子供頼りの映画とかドラマって、大概つまらないんですが、これは面白い！

ジャック・ブラック演じるロッカーの夢を諦めきれないダメ男が、お金の為に補充教員になりすまして名門小学校に潜入。

生徒に音楽的才能を見出だしたジャック・ブラックは、その生徒を利用してバンドコンテストで賞金を獲得する為に、学校に内緒でロックを教え込みます。

もっと色んなトラブルとか反発があるのかと思いきや、生徒は素直に従い、学校もすぐにロックを認め、親もあっさりノリノリ状態(笑)
つじつまもへったくれもなく、ここまで強引だと逆にすべて許せてしまいます。

この映画でジャック・ブラックを絶賛する声が多いそうですが、やっぱり子供がかわいい。
もうちょっと1人1人にフォーカスをあて、生徒それぞれが抱えている問題をロックで乗り越える！みたいな武田鉄矢的展開があればもっと面白くなった気がしますが、このさっぱりした軽さもいいんでしょう。

そしてライブシーンを、ラストのラストまで引っ張ったのは巧い。
早くライブが観たい！って途中から思いますから。

何も考えないで元気になれる、
「誰か癒して…」
なんてつぶやいてる人にはピッタリのパワームービーです。

￥１８００