おすすめ映画ランキングコミュの【ネタバレ】『魔法少女リリカルなのは The MOVIE １st』。

主人公高町なのはは異世界から来た少年ユーノから
意志を持つ魔法の杖レイジングハートを授かり、魔法の力を得る。
ユーノは異世界でジュエルシードと呼ばれる21個の宝石を発掘したが、
何らかの事故でジュエルシードがなのはの住む世界に散らばり、
回収に来たのだ。
ジュエルシードには人や動物の願いを叶える力が有るが、
実際に願いが叶う事は殆ど無く、
暴走して大災害を起こす事の方が多い。
散らばった儘放置する訳には行かない。
なのははジュエルシードの回収に協力する事を決意。


｢第97管理外世界、此の世界に母さんの探し物が…。｣
ジュエルシードを求めるのはなのは達だけではなかった。
なのはの前に現れる黒衣の魔法少女。
斧、鎌、槍の３形態に変わる意志を持つ魔法の杖バルディッシュ
を使う少女となのははジュエルシードを奪い合い、
闘いを繰り広げる。
黒衣の魔法少女の強さに歯が立たないなのは。
黒衣の魔法少女はなのはを撃墜する時｢ごめんね。｣と囁いた。


黒衣の魔法少女は優しかった筈の母の記憶に迷いそうになり乍も、
迷いを振り切る。


やがて又ジュエルシードを巡ってぶつかり合う
なのはと黒衣の魔法少女フェイトと使い魔アルフ。
戦闘中ジュエルシードに刺激が加わり、
大爆発を起こす。
レイジングハートやバルディッシュも破損。
フェイトは火傷を負ってでも素手でジュエルシードの暴走を止め、
手に入れた。


フェイトが手に入れたジュエルシードを母の所へ持ち帰る為、
転送魔法を使っている頃、
『時空管理局』の艦『アースラ』がなのはの世界へ向かっていた。


ジュエルシード数個を持ち帰ったフェイトは、
母親から数が足りないと鞭で叩かれ、虐待を受ける。


やがてレイジングハートやバルディッシュの自己修復が完了し、
三度なのはとフェイト・テスタロッサが出会う。
話をしたいだけだと説得するなのはの想いも虚しく、
フェイトは戦闘の態勢を見せる。
だが其の戦闘に割って入る者が居た。
『時空管理局』の執務官クロノ・ハラオウンだ。
フェイトやアルフは逃走、
なのはとユーノは『アースラ』へ招かれる。
クロノやリンディ艦長から、
次元空間には幾つもの世界が存在し、
発達し過ぎた技術で滅びた世界の遺産はロストロギアと呼ばれ、
ジュエルシードもロストロギアの一種で、
なのはとフェイトがぶつかり合った際の爆発は次元震であり、
たった一つでも大爆発を起こすジュエルシードが
複数個集まって暴走した場合の危険性が計り知れない事
を説明される。


なのは達は『管理局』への協力者としてジュエルシードを集める。
一方でフェイトもジュエルシードの回収を進めて行く。
数日後、
残りのジュエルシードは全て海に沈んでいると詠んだフェイトは、
暴走する海水相手に悪戦苦闘していた。
『アースラ』から其の様子を見守るなのは。
放っておけばフェイトは自滅する。
其れを良しとするなのはではなかった。
ユーノの協力で秩序に反し乍もフェイトを助けに向かうなのは。
フェイトと協力してジュエルシードを全て封印したなのはは、
やっと気付いた自分の本心をフェイトに伝えた。


｢友達に……なりたいんだ。｣


其処へ何者かからの次元跳躍魔法による攻撃。
其れはプレシア・テスタロッサと言う魔導士による攻撃だと判明。
プレシアは過去に事故を起こした事の有る魔導士だと言う。
フェイトは母プレシアから又しても鞭で虐待を受ける。
アルフはプレシアの行為に怒り、プレシアを責める。
｢あの子はあんたの娘で、
あんたはあの子の母親だろう。
あんなに頑張っている子に何で酷い事が出来るんだ。｣
だがアルフはプレシアの攻撃で危機に陥り、
フェイトを一人残す事に胸を痛めつつ転送魔法で逃げるのだった。


なのはの友人の家で保護されるアルフ。
なのははアルフの願いを受け、
クロノにフェイトを救いたい旨を伝える。
なのははフェイトを救う為の方法を自分なりに考えていた。


｢私達の全ては未だ始まってもいない。
本当の自分を始める為に、
始めよう、最初で最後の本気の勝負。｣


なのはが考えた方法は、
互いの持っている全てのジュエルシードを掛けて闘うと言うものだった。
なのはとフェイトの戦闘を見守りつつ、
仕事が忙しくて娘に構ってもやれなかった過去を思い出すプレシア。
一方、フェイトも全力で闘い乍優しかった過去の母を思い出す。
記憶の中の母は何故か自分の事をアリシアと呼ぶ。
｢アリシア？違うよ、フェイトだよ。｣
フェイトの本気の魔法でもなのはは倒れず、
なのはの最大魔法スターライトブレイカーでなのはが勝利。
だが、プレシアの次元跳躍攻撃でフェイトは負傷。
プレシアが身を潜める『時の庭園』の場所が判明。
フェイトは『アースラ』で保護される。


『時の庭園』の奥には、
培養液のカプセルで眠るフェイトそっくりな少女が居た。
プレシアは魔力駆動炉の事故で１人娘のアリシアを失っていたのだ。
アリシアを蘇らせようとプレシアが手を出したのは、
人造生命の技術だった。
アリシアをコピーして生み出されたのがフェイトだったのだ。
だが、
フェイトはアリシアより大人しい性格だった。
フェイトはアリシアと利き手が違った。
アリシアに無かった魔法の資質がフェイトには有った。
アリシアの姿をしたフェイトはアリシアとは違う存在だった。
其れを知った時、プレシアの心は壊れ、狂気に走らせたのだ。


｢フェイト。
貴方はアリシアの姿をしているだけの只の御人形。
アリシアとは全てが違う。
何処へなりと消えなさい。
私はずっと前から貴方の事が大嫌いだったのよ。｣


其れを聞いたフェイトは精神喪失。


『時の庭園』で、
なのは、ユーノ、クロノは次元犯罪を阻止する戦いを繰り広げる。
アルフも其の戦いに参戦。
フェイトが残された隔離部屋のモニターには、
『時の庭園』での戦闘の様子が映し出される。
其処には何度も語り掛けてくれた少女の姿も有った。
｢私達の全ては未だ始まってもいない。
本当の自分を始める為に……。｣
フェイトは其の言葉を思い出していた。
フェイトは再びバルディッシュを手に取る。
｢御前も此んな所で終わるのは嫌だよね。｣


『時の庭園』で苦戦しているなのはにフェイトが協力。
｢バリアが固い。けど……２人でなら。｣
ずっとなのはと対立して来たフェイトがなのはに歩み寄った瞬間だった。
プレシアはジュエルシードを使い、
アルハザードと呼ばれる世界へ行くのが目的だった。
アルハザードには禁断の秘術も有り、
アリシアを蘇らせる事も出来るかも知れないと考えたのだ。
然しアルハザードへ辿り着くのは見果てぬ夢であり、
ましてどんな魔法でも死者を蘇らせる事は出来ない。
プレシアの所へ辿り着いたフェイトは、
自分にとってプレシアは未だ母親だと伝えた。
だがプレシアは
｢言った筈よ。
私は貴方が大嫌いだって。｣
と言い放つ。
プレシアは本当は心の中では
｢貴方を縛る鎖はもう無いから自由に生きなさい。｣
と言いたかったのかも知れない。
アリシアのカプセルと共に虚数空間へ落ちて行くプレシア。
プレシアはアリシアが妹が欲しいと言っていたのを思い出した。


｢私は何時も……気付くのが遅過ぎる。｣


事件から数日後、
なのはは話がしたいと言うフェイトに呼び出された。
フェイトは友達になりたいと言うなのはの言葉に返事をしたかったのだ。
どうすれば友達になれるのか分からないフェイト。
なのはは答えた。


｢名前を呼んで。
君とか貴方じゃなくて。｣


なのはとフェイトは互いに名前を呼び合った。


本当の自分を始める事が出来たフェイト。
｢会いたくなったらきっと名前を呼ぶ。
なのはも私を呼んで。
なのはが困った時は、
今度は私がなのはを助けるから。｣
なのはは自分の白いリボンをフェイトに、
フェイトは自分の黒いリボンをなのはに
渡し、
フェイトが事件の重要参考人として裁判を受ける間、
しばしの御別れをするのだった。