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五つ星の本のみを紹介しあう会コミュのトーベ・ヤンソン『ムーミン谷の彗星』

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誰でも知っているムーミン。
でも、アニメで知っているつもりになっていませんか?
全9冊のトーベ・ヤンソンが描いた原作のムーミンシリーズの中には、アニメとはまったく別の世界が広がっています。

舞台はヤンソンが生まれ育った北欧フィンランドの森の中(あるいは海)。
そしてその中で生きるムーミンたちは、人間のタイルストーブの後に住むことができるくらいの、とても小さな生き物です。
起る出来事は洪水や彗星の接近、長い冬眠だったりして実はあまり明るいものではないし、物語全体を覆う雰囲気は北欧の森さながらに薄暗く(あるいは霧の中のように薄明かるく)、それなのに、なぜか最後に残る物語の印象は、淡々としたゆるぎない日々の生活への賛歌のようなものなのです。

ヤンソンが作り出した、ムーミン谷の不思議な生き物たちは、何の説明もなく、当たり前の顔をして存在している。
一人でいるのが好きで、すぐにふらりとどこかへ行ってしまうスナフキンも、『全てが無駄であることについて』なんて本を読んでいる偏屈なジャコウネズミも、子供っぽいスニフも、ちょろまかしぐせのあるものも、ずるいのも、うぬぼれやも、皮肉屋も、自己中も、嫉妬深いのも、誰一人としてそれを否定されたり責められたりはしないし、また、それぞれも他を否定せずに等しく存在している。
私が佐藤さとるさんの物語や宮崎駿さんの作品が好きなのも、それが一番の理由と言っても良いのですが、ずいぶん前にTVで宮崎駿さんの特集をやっていて、そのインタビューの中で宮崎さんがまさにこんなことを言っていました。
「湯ばあばというのは、権力の象徴だったりするのだけれど、だからと言って「悪」として描きたくはなかった。営業的に成功するには、こっちが悪でこっちが正義、というような分かりやすい描き方をしたほうが受けるのだろうが、そういうのは好きではない」

善悪併せ持つのが人間で、それを単純にデフォルメしてしまうと、やはり奥行きのない作品になってしまうのではないか、そんなふうに思います。

ムーミンの物語は、一人一人のキャラクターがまたものすごく魅力的。
中でも私が一番好きなのは、ムーミンママとスナフキンとおしゃまさんです。
ママは穏やかで物静かながら、実はかなりマイペース。そしてマリアさまのような博愛。
スナフキンは、何も持たない。何にも縛られない。かっこいい!
おしゃまさんは超クール。


『ムーミン谷の彗星』
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『たのしいムーミン一家』
『ムーミンパパの思い出』
『ムーミン谷の夏まつり』
『ムーミン谷の冬』
『ムーミン谷の仲間たち』
『ムーミンパパ海へいく』
『ムーミン谷の十一月』
『小さなトロールと大きな洪水』

コメント(10)

どうもどうも、dashです。

せっせと『ムーミンコミックス』を集めている私。現在、14巻のうち6巻を所有している状態です。(まだ先は長い・・・。)小説とコミックはちょっと違うかも知れませんが・・・。

私のお気に入りキャラは「スティンキー」や「ミイ」です。2人ともトラブルメーカーで・・・正直お行儀が良い子では無いのですが・・・何故か憎めない存在です。

あまがえるさんのご指摘されていた「善悪の話」はナルホドと感心させられました。ムーミンの魅力ってそういう所にあるのかもと思わず納得した次第です。

ちなみに『軽い手荷物の旅』や『誠実な詐欺師』を読んだ印象では、トーベ・ヤンソンってかなり食えない作家なんじゃないかと思っています。(アニメ版ムーミンのイメージからするとね。)
>dashさん
ムーミンコミックスの存在を知りませんでした!
トーベが弟と共著で新聞に連載していたんですね。新聞連載ということで、風刺色がやや強いところが原作と異なるようです。
スティンキー、多分原作には出てこないキャラですね。ベタにスカンクですか?
それにしてもコミックス、彼女の挿絵もものすごく好きなのでほしいです〜。一冊1260円16冊…、ちょっとずつ集めようかな。

トーベ・ヤンソン、確固たる世界観を持った、確かにかなり食えない人だと思います。でもそこが魅力的なんですけどw。

ムーミンコミックス第1巻『黄金のしっぽ』
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こんにちは。私もムーミンが好きで、昨日『ムーミン谷の彗星』 を読んだばかりです。おしゃまさんが出てくるのは、冬のお話ですよね?

子どもの本だと思ったら、大人でも癒される本ですね。
表現もあっさりしていてシュールで、どことなく寂しい感じがするのだけど、出てくるキャラクターが愛らしくて、憎めなくて。この世界は想像力が膨らみ大好きです。

いま、ムーミンシリーズを小説で読んでいる途中です。
>まくらうたたねさん
そうです、おしゃまさんが出てくるのは、『ムーミン谷の冬』です。冬眠中なぜか一人目を覚ましてしまったムーミンに、冬を教えるおしゃまさん。
おしゃまさんのモデルは、51歳から77歳までの夏を小さな島で共に過ごした、親友のトゥーリッキ・ピエティラ、通称トゥーティーなのだそうです。

・・・ふと思ったんだけど、スティンキーってじゃこうねずみか?
こんばんわ。いとこんにゃくです。
わたしもムーミンシリーズは大好きです。
自分はすぐに情に流されやすい人間なので、物語に登場する生き物たちのさりげない思いやりや、すこしほったらかしにするあたたかさなんかに触れるたびに、ああ、なんてかっこいいのだ!とかみ締めてしまいます。

そうそう。スティンキーのあの毛むくじゃらって、たしか全部ひげなんですよね?私は持っていないのですが、たしかコミックのどれかに出てたはずです。それを知ったときの衝撃といったら。。。
ぜんぶ剃ったらどうなっているのかものすごく気になります。
>いとこんにゃくさん

スティンキーのあの毛むくじゃらって、ヒゲだったんですね。知らなかったです。確かに、そう思って観察すると、あの下がどうなっているか結構気になりますね。
皆さんご存知かもしれませんが、現在Yahoo!動画で『楽しいムーミン一家』が無料で試聴できますね。(今日、気が付きました。)
>dashさん
これですね。ありがとうございます!
http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00032/v00156/

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