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神の雫コミュの間違った描写と正しいワイン知識

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 漫画『神の雫』は、本場フランスや韓国などに多大なる影響を与えたらしい、由緒正しきワイン漫画らしいのですが(笑)、平気で間違ったワイン知識を書いていたりします。

 そんなこんなを指摘していきましょう。

コメント(3)

 まず、第13巻56〜61頁

 ロワールのクレマンを2本比較して、2本目(「モンムスー」という銘柄)の方が1本目(銘柄示されず)よりも泡の余韻が長いのは、2本目は「シャンパーニュと同じ製法(=各瓶の中で発泡させる)」で造られるが、1本目はステンレスタンクで発泡させてから瓶に詰めているからだ、と説明されています。

 しかし、「クレマン」は、そもそもシャンパーニュと同じ製法(=「トラディショナル方式」)で造ることが義務づけられているので、1本目の製法(=「シャルマ方式」)の説明は明らかに間違いです。

 2本目の銘柄のモンムスーのラベルには、「Methode Traditionnelle(トラディショナル方式の仏語)」と表記されているので、多分これを見た作者が安いクレマンなのに『特別な製法』で造られている、と勘違いしたのでしょう。

 まあ、ワインをちょっと勉強したことあれば当たり前の知識ですね。
 第43巻160〜170頁

 「シャンパーニュは瓶内二次発酵の過程で酸素を二酸化炭素に化合してしまうので瓶の中に酸素は存在しない」


 んなことあるわけ無い(笑)
 アルコール発酵は、(嫌気的に=)酸素を必要とせずに糖を分解して(アルコールと)二酸化炭素を発生させるものですので、酸素を化合するようなことはありません
 こんなのワインに限らず、酒類全般に関しての「いろは」ですな


 「(シャンパーニュは)炭酸ガスの圧力が常に内側からかかっているから空気が新たに侵入することは考えにくい」って部分については一般的にそのように言われています
 「コルクの状態によほど問題がなければ」ってのは、古酒の場合これ自体が難しいのですがね(笑) 
 第31巻128頁

 「泡を作る瓶内二次発酵の際に糖分を加えるドザージュを行っていないにもかかわらず」

 なんだこりゃ?(笑)
 2に書いた通り、泡=炭酸=二酸化炭素を発生させる為には糖分が必要で、それ(と酵母)を加えることをティラージュといいます
 ドザージュは、二次発酵を終えた「後」に(糖分は基本無くなっている)、甘みを加える為の作業

 アンドレ・クルエのシルバー・ブリュットはそのドザージュを一切行っていないシャンパーニュで、個人的にもっとも好きなシャンパーニュのひとつ

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