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ユング心理学研究会コミュの2022年11月3日(木)ユングスタディのご案内<zoom配信>

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ユング心理学研究会からのご案内です。
直前になり、申し訳ありません。

*********
ユング「心理学と宗教」を読む(第13回)
< zoom配信 >

 「ユング『心理学と宗教』を読む」シリーズの第13回です。今回を含め、あと二回を残すところとなりました。
 「心理学と宗教」は、ユングが1937年にアメリカ・イェール大学での「テリー講義」として行なった全3回の英語講演の記録です。ユングの宗教観が伺えるだけでなく、ユングの後期研究についての概観としても読むことができるテキストです。


 前回10月スタディでは、パラグラフ147-156(邦訳書p.81-85)を中心に読み進めました。

 ユングはまず、「宗教的な物事の理解には、今日では心理学的アプローチしか残っていない」とします。かつての人々が宗教の中に感じていた体験のリアリティを、神を失った現代人はなかなか理解することができません。現代においては、宗教的な体験内容を心理学的に説明することのみが宗教理解の端緒となります。ユングが行なっているのは、歴史的に定まった宗教的な思考形態を、現代人にとって直接的に体験可能なイメージへと転換する作業なのです。

 生命と意味を与える最高の価値が失われてしまうことは、人間にとって典型的かつ普遍的であり、幾度も繰り返される元型的体験です。「神の死」あるいは神の消失も、こうした最高の価値が失われてしまったことを示すイメージですが、ここで失われた価値は転換させられて再び出現することになります。神を失った現代においては、ユングが便宜的に「マンダラ」と呼ぶイメージ群こそが、転換させられて再び出現した「神」のイメージに相当しています。

 自然的象徴としてのマンダライメージの産出は、ユングによれば、宗教改革時代にまで遡ります。伝統的な神のイメージが揺らぐとともに、こうしたイメージが強く現れてきたことになります。
 マンダラに相当するイメージの例として、ユングが歴史的資料の中から挙げたものを少し列記すると、天ではなく地の深みから生まれてくる「救い主」、物質の容器の内にある「霊」、丸き「宇宙魂」、男女の対立物の合一、四つに分割された円、賢者の石、などがあります。これらの表象が示しているのは、経験的な自我(いわゆる普通に言うところの「私」)とは同一視できないような、無意識の領域から発生する「神的な自然」たる自己の存在である、とユングは理解します。つまり、いったんは失われた神が、自分自身のうちに見出されているわけです。

 「神」のイメージを失った近代人においては、神に振り向けられていた無意識の心的エネルギーが自分自身に向かうため、心理的なのぼせ上がりと人格分離の危険性が常にあります。近代人におけるマンダラの経験には、こうした危機の回避を目的とした自己統御の価値があるのです。


 ※ 前回までのこのシリーズの内容のダイジェストは、こちらに掲載されています。
  https://jung2012.jimdofree.com/スタディ/2021-2022年-通期-ユング-心理学と宗教-を読む/


 次回のスタディでは、パラグラフ157-165(邦訳書p.85-91)を中心に読み進めます。
 ここでは、マンダラのイメージの意味と機能について、さらに掘り下げた説明がされます。これまではマンダラにおける対立物の統一というテーマが主に扱われていましたが、マンダラのもう一つの重要な機能である、テメノス(聖域)あるいは変容のための器という側面が語られていきます。
 また、マンダラのイメージが異教的なものに遡るという指摘もされます。つまるところ、伝統的なキリスト教が支配的なところでは前面に出ることのなかった心理的側面が、この現代のマンダラの中には現れてきているのです。


 今回もzoomオンラインのみでの開催となります。開始時間は、会場開催の場合よりも一時間遅い20時からとなりますので、ご注意ください。 
 
       案内役:白田信重(ユング心理学研究会)
       司会進行:海野裕美子(同) 資料協力:山口正男(同)
 
 
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    第13回:11月3日(木)20:00 〜 22:00 (開場19:45)
 
 
  ■ テキスト: C.G.ユング「心理学と宗教」
      村本詔司訳『心理学と宗教』人文書院、1989.4 所収            
   ・ 適宜、英語原文、ドイツ語訳文も参照します。
   ・ テキストを読んでいない方でも、資料を見ながらの進行なので参加可能です。
   ・ シリーズ途中からでの参加でも全く問題ありません。お気軽にご参加ください。
 
 
  ■ 会場:オンライン開催(zoomミーティングルーム形式)
  ■ 会費:1,000円

   ・当会では、お申し込みいただいた後での参加者都合による返金は致しません。
   ・参加申込者には会の終了後、録画アーカイブを期間限定で配信する予定です。
    (諸事情により配信できない場合もありますので、あらかじめご了承ください)

  ■ 参加申し込みページ https://jungstudy-20221103.peatix.com
 
  ■ 主催:ユング心理学研究会 http://jung2012.jimdo.com/
  ■ 問い合わせ:研究会事務局 jungtokyo_info@yahoo.co.jp

※当会Facebookコミュニティ(写真等はこちらをご覧下さい):
https://www.facebook.com/profile.php?id=100064405491191

コメント(1)

次回のユングスタディは、12月1日(木)20:00〜22:00です。
ご案内は後日アップいたします。
宜しくお願いいたします。

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