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ユング心理学研究会コミュの【講義録】ヘレニズム・ローマ期思想のイスラーム世界への伝播

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 今回のテーマは、ヘレニズム・ローマ期の思想が、どのようにイスラーム世界に伝播したかというテーマです。
 講師の森下信子さんは、日本でも珍しい女性のイスラーム研究者です。しかも、研究の基礎となる古代の文献の研究と整備という研究全般の基礎となる非常に重要なお仕事をされています。
 本日は、どのようにイスラーム世界が成立したかを非常に広範囲な視点で話をされ、ヘルメス主義の与えた影響に言及されました。
 内容が盛りだくさんだったのですが、知識不足につきこの辺でアップし、コメントに譲りたいと思います。
 

◆前期イスラーム思想は、広範囲な文化の影響を受けている
 前期のイスラーム思想(8〜12世紀)は、預言者ムハンマドの伝統に加え、ムスリムが征服した広い地域の様々な思想潮流の影響がある。
 全体としては、イスラム教は、預言者ムハンマドの伝統に加え、メソポタミア、シリア・パレスチナ、エジプト・アフリカ、小アジア、ギリシャといった様々地域の文明、文化の影響を受けているというお話でした。

・古代オリエントの神話(メソポタミア、エジプト、ペルシャ)
 ←これは、旧約聖書によって伝わったと思われる。
・古代ギリシャ哲学、思想
 エピクロス派、ストア派、懐疑派、ペリパトス派(アリストテレス主義)
・新ピタゴラス主義、新プラトン主義
・グノーシス主義
・ヘルメス主義
・禁欲主義、神秘主義
・ゾロアスター教、ズルヴァーン主義、マニ教、マンダ教、インド思想、ユダヤ教、東方キリスト
教、ミトラス教
・その他に錬金術、占星術、ストーンヘッジ(岩石信仰)など下地としてあったのだろう


◆このことを年表を使って歴史的になぞって説明しました
 これを、年表と地図を見ながら、もの凄いスピードで、約5000年の歴史を一気になぞって説明がありました。
・メソポタミア
 ・ギルガメシュ叙事詩:古代メソポタミアの文学作品
 ・エヌマエリシュ:バビロニア神話の創世記叙事詩である。
 ・天文学、占星術→ヘレニズムの時代に影響

・シリア・パレスチナ
 ???

・エジプト
 ・冶金術
  イオニア学派の自然哲学と古代エジプトの冶金術が融合して、西洋錬金術が起こった
 ・イオニア学派
  紀元前6世紀から紀元前5世紀にかけて、イオニアのミレトスを中心にした哲学の一派。西洋伝統の最初の哲学者
 ・プラトン、ピタゴラスに影響を与えている
 ・自然哲学:自然の事象や生起についての知識や考察

・アレクサンドロス大遠征による影響
 これらオリエントの文明が大きく統一された。ギリシャ風の文化が東方に伝わった。ここからクレオパトラの時代までをヘレニズム時代というそれ以降をローマ帝国という

・ヘレニズム時代は、現実逃避的な思想が台頭
 この時代は、華やかではあったが人民の生活は苦しかった。ポリスが衰退し、奴隷制が台頭。この苦しい現状から、現実逃避的な思想が台頭。

・さらにエピクロス派、ゼノン派に繋がる
 プラトン、アリストテレスなど

・学術研究所によりさらに発展
 古代最大の都市アレクサンドリアに、ムセイオンという古代最大の図書館、学術研究所ができる。
 ※プルガモ王国にも、大きな図書館があったという言い伝えももある
 このお陰で、文化研究が盛んになった。ホメロスなどの古代の著作を現在読むことができるわけ。
 アルキメデスなど

・大帝国化→個人主義→神秘主義の復活と進む
 禁欲主義、新プラトン主義、新ピタゴラス派、禁欲的生活、輪廻転生を信じる

・ペテロ、パウロによて、キリスト教を布教

・グノーシス主義の繁栄(1世紀に起こる。3〜4世紀、地中海で広まる)
 知識によって救済されるという考え方。宇宙を悪。見えるものを全部悪だとし、キリスト教からは異端視。

・新約聖書が成立(200年)
 新ピタゴラス派がおさまったころ。それまではいろいろなものがあった。ユダヤ教は2000年くらい歴史があったが、この時整理され外典となった。

・マニ教
 ゾロアスター教的要素に、キリスト的要素、仏教的要素が混ざって成立

・神でもないし、人でもないというせめぎあいからネストリウス派が、キリストが人間であるというのを強調。→三位一体説へ
 ・キリストは神であるというのを否定
 ・キリストは神そのものではない

・ネストリウス派がアラビア半島、シリア地域に来て、イスラム教の発祥に影響
 ※なお、シーア派にもムハンマドが神だという人たちもいる

・アテネのアカデメイアの閉鎖(プラトンが立てた学問の中枢)
 そこにいた学者達が、ネストリウス派に合流
 →イスラムが、この辺を一気に吸収

・ハッラーンの影響
 古代から月の神様を信仰。イスラームが征服した時にその文化を吸収。イスラムは、宗教的には寛容。お金さえ払えば、無理やり改宗などはしないのが影響。

・ギリシャの文献がイスラームで大規模に翻訳される(9世紀)

・こういったものがイスラムの学問の中心となった。
 ・カラウィン大学
 ・10世紀 ファーティマ朝 975年


◆ヘルメス主義
・ヘルメス主義とは、2世紀頃にエジプトのアレクサンドリアを中心に展開した混合的な宗教、哲学思想である。
・ヘルメス・トリスメギストスという神または賢人が弟子のアスクレビウスや息子のタトに知恵を伝授する黙示的著作群「ヘルメス文書」に基づいている。
・ヘルメス・トリスメギストスは、ギリシャ神話に現われるヘルメスとエジプトのトート神が同一視されて生まれた神格であり、この世とあの世の全ての知識を司る偉大な存在として描かれる。

◆ヘルメス文書
・エジプトの知識層、神官などの手によって、ギリシャ語で成立
・形而上学的内容:啓示、啓発による霊魂の再生、救済を主題
・錬金術、魔術、占星術、医学、薬草学、グノーシス主義、新プラトン主義的宗教哲学とその神話、知恵文学など多岐にわたる
・ほとんど対話形式でかかれる
・主題は、錬金術を通じた魂の再生
 新プラトン主義、カルデア神託、グノーシス主義、後期オルフェウス教、ピュタゴラス派などの影響を受け、紀元前3世紀〜3世紀の文章で構成。
※オルテウス教:清めの導き宗教。霊魂はもともと天にあった。罪を犯して転落し、輪廻転生にまきこまれてしまった。芸術によって清められ天に戻ることができる。
・密議集団や新宮集団が存在した痕跡はない
・エジプト諸思想との折衷も見られる
・エジプトの預言文学
・ヘルメス主義は、アレクサンドリアの雰囲気で成立したといわれるが、本当はもっと土着のものの影響を受けていると考える。(ナムハマディー文書など)
・聖書には直接言及していないが、それを匂わせる主題は出てくる。
・ヘレニズム時代特有の不安定な運命の不安から逃れるために、密議宗教の神や
魔術や占星術に依存した風潮が反映されている。

・ヘルメス文章の思想傾向には以下の3つがある
 ・楽観的な霊魂肉体二元論:我々は救われるんだといった雰囲気
 ・悲観的な霊魂肉体二元論:もうこの世界はだめだという雰囲気
 ・グノーシス的宇宙二元論:??


◆イスラーム世界に流入したヘルメス主義
 このヘルメス主義が、前期イスラーム成立に大きな影響をもっている。
・ハッラーンに住む星辰崇拝者たち(のちにサービア教徒と名乗る)によって、イスラーム世界に伝搬。
・イスラーム世界に流入したヘルメス主義は、伝統的なヘルメス像と、ユダヤ、キリスト教の影響を受けた預言者と融合。エノクやイドリースは、錬金術師と認識され、多数の関連著作が残されている。
・ギリシャ語からアラビア語に翻訳されたものを紹介
 霊魂の問題、啓示、人間的成長を主題とする宗教的作品
 伝播経路は不明だが、翻訳によって非アラビア語で書かれたものがそのまま伝わっている。
 象徴的に表現されていると考えられる。
 パッチワーク的に著者が影響を受けた思想が盛り込まれている。
・これらはヘルメス主義という思想の影響を受けている
 2世紀ごろ、アレキサンドリアを中心に展開した宗教哲学。黙示的著作。
・ヘルメスとはどういう神だったか
 冥界への旅人の守護神(エンジェル)
 →この世とあの世をつなぐ
   解釈学。死者を助ける

・伝統的なヘルメス像:
 1)この世とあの世をつなぐ存在。
 2)医学、錬金術、魔術、書記、数学、天文学などあらゆる学芸や技術の創始者象

・ヘルメスとトリスメギストス
・エノク、イドリースの話
 何人かのヘルメスが登場する
 預言者論と統合した作品の紹介。。。

・サラマーンの話
 錬金術の奥儀(7枚の板)
 古代のバビロニア神話、ギルガメシュ、エヌマエリシュが七枚の粘土板に刻ま
れているといのにも繋がっているのか。
 洪水のあとに、賢者プラトンが


Q&Aなど
◆ヘルメス主義のような神秘主義が盛り上がるには、実際にそういった神秘体験を持った人が体験に基づき後押ししないと進まないと思うのだが、そういった記録は残ってないのかという質問をしたが、余り残ってないとのこと。
 そういったものは、書かれないで残っている。偉大なスーフィー程そういったものは残っていないので、文献からは推し量れないとのこと。

◆エニアグラムについての質問がありましたが、特に情報はありませんでした。
エニアグラムは、タイプ論と一種として有名ですが、どういった意味があり、どういった起源かに興味があるので、ちょっと調べてみました
<エニアグラムの意味と起源>
 グルジェフは、「魂を変容する」という完全な科学が古代人によって開発されたが、その後失われたと確信。
 20世紀初グルジェフは、仲間と一緒に世界各地を周り、失われた人類の英知を集めた。それらは2500年くらい前のものであるが、起源ははっきりしない。
 グルジェフのエニアグラムは、性格タイプとしてのものではない。これは最近になってイソーチャらによってなされたもの。
 エニアグラムの基本要素は、「図形」と「9つの性格タイプ」であるが、これらは別々のものである。
 グルジェフが、作ったシステムは、「宇宙における自ら位置と人生における目的を理解するもの」として作られた。
 エニアグラムを構成する図形は3つの要素からなる。「円」「三角形」「変六角形」です。
 円は、普遍、一体性、全体性、調和を現わすシンボルである。
 三角形は、三位一体にあるように、全てのものは3つの要素の相互作用から成るという考え。
 変六角形は、あらゆるものは留まることはなく、別のものになっていくという法則。
 あるプロセスの要素を、エニアグラムの正しい点に、正しく位置づけ、全体が相互依存部分であることが分かるまでは、何かを完全に理解したことにはならない。
 つまり本来エニアグラムは、自然のプロセスモデルである。これを近年になって、性格タイプに使ったということ。

コメント(51)

あ やっぱり!!

jazz kさんの演奏聴いて、真っ先に連想したのがキースでしたよわーい(嬉しい顔)

美大に通ってるとき、いつもケルンコンサート聴いていました




私もグルジェフはきわめてパワフルな存在に感じています

彼の本を誠実に読書し 正確に理解すると 

なにがしかの覚醒が確実に訪れると思います

私がユングやシュタイナーに興味を持ったり 

実際にオーラが見えるようになって 宇宙への認識を深めたりしたのも

すべて彼がきっかけでした!

日本ではアメリカほど知られてないようですね

ちょっと山師ぽいところがたまらなく魅力的な人物だと思いますあせあせ
グルジェフは孫引きしか知りませんがいいなって思います。

たけぞう、オーラが見えるようになったって・・・
アヤシイヤツだったなやっぱり。(同類だったりしますが)笑
 清志朗さん(←議事録ありがとうございます)、Jazz Kさん、みなさまこんにちは。

 岩田さんがユング心理学研究会のヒルデガルト・ビンゲンだとすると(←?)、森下さんは、さしずめ、アレキサンドリア大図書館長のヒパティアという感じかな指でOKむふっ

 …それにしても、大ボスのニュートンをはじめ、近代科学の思想的背景というか下地に、実は、ヘルメス主義があるということは、もともと、科学の本質は“神秘主義”でこそあれ、決して無味乾燥な“唯物論”ではないということになりますね。つまり物質とは本来“もののけ(物の怪)”であった。

 なので、提灯やわらじまでが、いのちを獲得し、妖怪になる日本の精神風土は、本来のアルカイックな科学に親和している!AIBOは日本人が世界に誇るホムンクルスだったのかも!
清志郎さん

亀レス。

いえ、占星術は生業ではなく、遊びでやってるのですが(^^)

そうなのです。相互依存・・・。
エニアグラムも占星術のチャートも円になっています。
つまり、どの部分も自分にある・・っていうこと。
タイプ2で、3が少なくても、3の部分は弱いだけでどこかに存在している。
占星術も同じで、いろんな惑星がどこの星座に属するか、でみるのですが、惑星がはいってない星座でも、その影響は何らかの形ではうける・・。
そう考えると、みんなつながっていて、嫌いな人があまりいなくなるような気がして、好きなのでした。

エニアグラムは高岡さんのところで受けられたのですね。私は高岡さんのところもうけましたが、リソがちょっとあわなかったのか、ヘレン・パーマーのところで勉強したアメリカ人女性のもとでうけてみました。しかし、いまだに状況によって、タイプ4になったり、タイプ2になったり・・。まあ、→の方向だから動いても不思議ではないのですが・・。
マリィさん

グルジエフ(どうも、ジェフではないらしい)は、エニアグラムの本を読んで、初めて知りました。
wikiでざっと読んだけど、とっても凄い人みたい。
歩んだ道やエピソードを見ていて、凄い好感を持ってしまった。

とても、背後にある真理が分かっている人、という印象です。
なので後期に、知識偏重になった弟子たちを捨てたみたいです。
ある意味、前期ユングと後期ユングで、真っ二つに評価や好き嫌いが分かれているのと似ているな。

前期は、近代科学主義でもなんとか理解できる。
後期は、近代科学主義では、受け入れられない。
近代科学主義は、知識や物質に偏重してますから。

なんかこの人、興味が湧いてきたので、本でも買おうかな。
けろりんさん

> …それにしても、大ボスのニュートンをはじめ、近代科学の思想的背景というか下地に、実は、ヘルメ
>ス主義があるということは、もともと、科学の本質は“神秘主義”でこそあれ、決して無味乾燥な“唯物
>論”ではないということになりますね。
そうなんですよ。
なんかわくわくしますよね。
たかだか数百年程度で、近代科学主義(知識偏重、物質偏重)に突っ走っただけですから、長い人類の歴史から見れば、全体のバランスは取れているということでしょうね。
進化は、袋小路までいったら、分岐点まで戻れ、が鉄則ですから。
発明や発見だってそうですから。

なんかヘルメス主義やグルジエフって、興味湧いてきましたよ。


>つまり物質とは本来“もののけ(物の怪)”であった。
まあ存在するってことは、意識で認識しているわけですから、もの(背後にあるもの)のけ(現われたもの)をどう捉えているかだけだと思います。
みかたが変わると(意識のスペクトルが変わると)、見えないものも、もののけだって感じることがありますよ。
まり庵さん

失礼しました。では、セミプロということで。

>占星術も同じで、いろんな惑星がどこの星座に属するか、でみるのですが、惑星がはいってない星座
>でも、その影響は何らかの形ではうける・・。
なるほど。深い〜いですね。

つまり、以下のことですね。
>あるプロセスの要素を、エニアグラムの正しい点に、正しく位置づけ、全体が相互依存部分であること
>が分かるまでは、何かを完全に理解したことにはならない。

 たしか、ファミリーコンステレーションというワークでは、カウンセリング相手の抱える課題を、その場に再現するのですが、その時に、その場の各所に、母親とか、夫とか、子供とか、の役の人を配置していくですが、それを「布置」といいます。
 つまり家族が抱える課題の本質、つまり背後にあるダイナミズムがあって、そこに物理的に人は配置することによって、その動きを見ることによって、課題の深堀と進行とあるいは改善をしていくわけです。
※ドイツ人心理療法家バート・ヘリンガーが確立した、独特のグループカウンセリング、グループセラピーの手法のひとつです。

 言いたかったことは、実際に星があるかどうかにかかわらず、そこには背後に隠れたダイナミズムがあり、その現象として星が現われていると考えると、物質的に星がなくても、そこにあるとして理解するというのが、凄くぴったり来たわけです。
グルジエフの面白いサイトがありました。

http://homepage3.nifty.com/MRG/

このサイトの動くエニアグラムの内容が中々興味をそそるのですが、解説した本が欲しいな。

ということでこのサイトご推薦の本を見てみたら、
「ベルゼバブの孫への話―人間の生に対する客観的かつ公平無私なる批判」というのらしいですが、787ページという相当分厚い本ですね。

あと、「奇蹟を求めて―グルジェフの神秘宇宙論」が好さそうですね。

買おうかな。
拙著「魂の恋愛」28ページより

ロシアの思想家グルジェフが書いてました。
「依存症の中で最もたちの悪いのは、不幸や苦しみに対する依存だ」って。
・・・・・・
バッチ博士は言ってます。
「人にあげられる最高の贈り物は、自分自身が幸せで希望に満ちていることです。そうすれば、人々を落胆から引き上げることができます。」

そういうこと〜〜〜〜
というわけで、グルジェフ大好きなの。
清志朗さん

(遅ればせながら)詳細なご講義録、ありがとうございます!!

ご講義の時間軸と思想的な広がり&深みが壮大すぎて、圧倒されてしまいました。
イスラーム世界は、インド以西の文化・哲学・思想等いろんなものが集結した一つの拠点だったのだな、という感慨を受けました。

まだ私が読みこなしていない神話や、内容をよく知らない文明もたくさんあって、なかなか具体的なコメントができずにおりました。

中でもヘルメス主義は、個人的にもたいへん興味があり、少しずつ情報を集めようと思ってはいるのですが、いかんせん、その扱う範囲が広すぎて、まだ何から手をつけていいのかわからない状態、というのが本音です。

とりあえず、錬金術・占星術あたりから本を読み始めてみましたが、なかなか思うようにはかどりませんたらーっ(汗)

でも、ユング心理学はけっこうヘルメス学に近いのではないかしら・・・って思うこともあのですよ。

ユングは錬金術も勉強してましたし、実は占星術も勉強してたみたい(?)なんですよ。一説によると、西洋占星術は当たりすぎる(統計学的に確立が高すぎる)ので、もっと偶然性の強い“易”に向った・・・と言うのですよね(いつか読んだ西洋占星術の本にそんなことが書いてありました。ユングを研究し始めて、いつの間にか西洋占星術の専門家になる人も多いのですって夜)。

ところで、西洋占星術(中世以前の天文学?)といえば、最近、南西の空に夜ごと二つの星がまぶしく輝いていますね。
三日月とこの二つの星が、とてもとても気になっていたのですが、最近、その星が金星と木星であることがわかりました。

その星々を見ると、いつも“何かが起こりそうな”ロマンティックな気分を喚起されるのですが、実際にはどうなのでしょうか・・・?(キリストの誕生時に、東方の三博士が彼を訪れた逸話を思い出したり、ヨンさまの『大王四神紀』を思ったりしている、今日この頃の私ですあせあせ

いつか、その辺のお話を、まり庵さんにお聞きしてみたいです揺れるハート
(星を読める方って、けっこう憧れなんですよ、私・・・三日月やや欠け月半月満月
あ、そういえば、その西洋占星術の本に、“ユングのタイプ論は、西洋占星術のパクリ”だと書いてありました(exclamation ×2)。火の星座、風の星座、水の星座、地の星座が、それぞれ「直感」「思考」「感情」「感覚」に当てはまるのですって!!


それから、シュタイナーにも『星と人間』という邦訳が出てまして、読んだら結構、面白かったです(西洋占星術やユングのタイプ論と合わせて考えるといろいろ刺激を受けそうな気がしました。でも、ホロスコープ上“思考”ゼロ・“直感”一つの超感覚型の私には、何のインスピレーションも湧いてこなかったのが悲しかったですたらーっ(汗)
ミネルバさんありがとう。
あの美しい星は火星と木星でしたか。
きれいですよね・・・
今からでもよかったら14日午後、東京にいらっしゃいませ。
スピリチュアリティ研究会イベントをご覧下さい。
まりアンさんのご講義ですわよ。
 実は、グルジェフは、コリン・ウィルソンの本で知っていました(←自慢?むふっ)。

 『アウトサイダー』だったか『宗教と反抗人』だったか(たぶん後者)…で、はやくから言及されていました。

 グルジェフは、生命力の強い超人だったらしく、自動車事故で死亡する最後のときも、なかなか死なず、…その他、生命力と関係あるかどうかわかりませんが冷や汗、見つめるだけで、ご婦人をオルガスムスに導き、イカせてしまう能力があったとのこと、…。

 ちなみに、彼のワークは独特で(カーペットのセールス営業も修業だったりしたようです←人を口で丸めこむ、ひとたらしの能力も、意外と世俗の超越の役にたつのかも!)、“意識の覚醒の度合い”を高めることにあるらしいのです冷や汗。“意識の覚醒の度合い”が高まると、見つめるだけでご婦人をオルガスムスに導き、イカせてしまう能力が獲得されるのかっ!…グルジェフを極めると、もうEDになってノンエレクトでも奥様に浮気もされず(←?)夫婦円満でダイジョーブ指でOK?????

 …それにしても意識のボリュームを上げると、ハイパー・リフレクションになったり、アドレナリン等、基本的に毒である脳内麻薬物質により、脳に負担をかけ過ぎることになり、クロックアップしたCPUが焼けるようなことにならないか、多少の疑問も感じました。

 西洋人から見られた禅の修業は、どうやら、““(純粋自発的な)意識の増幅と拡張”のワークと考えられてもいるようで、グルジェフの修業のゴールと禅の修業のゴールは(西洋からすると)、ひょっとして、同じかも知れないですね。

 グルジェフによれば、覚醒(←真性無上正覚←つまり悟りですよね)を得るためには基本的に4つの道があるらしく、「ファッキールの道(←ちなみにオウムの新美を彷彿とさせる『ダヴィンチコード』のシラスは、修道僧ですが、グルジェフの分類からするとファッキールですね!)」、「ヨーギの道」、「修道僧の道」、「ずるい人間の道」と呼ばれているのですが、グルジェフが薦めるのは、第四の道である「ずるい人間の道」ですの。“ずるい人間”は楽に短期間で成果をあげ、ゴールに到達するらしい。つまり、グルジェフのワークには、“(あのアリストテレスがアレキサンダーに無いと宣言したような、スキルに於ける)王道”もあるわけです。

 しかし本当の正統的でトラディショナルな座禅の意味は、実は私にもよくわからない冷や汗



 …話が脱線しましたが、グルジェフには、宇宙を音階で理解する方法として“オクターブの法則”というのがあるようです。存在の、オクターブによるスペクトル分析みたいな印象を受けました。エニアグラムはそのオクターブの配合を表現するもののようにも思えました。
けろりんさん
またまた博学をお披露目くださってありがとう。
超人で生命力が強いと・・・のくだり、わかるような気がします。
目で魂の底まで射抜いてしまうようなエネルギーを発する人、知ってますから。
ていうか、これは相性の問題、受け手の問題でもあると思います。

スピリチュアリティは、生・聖・性ですから。

音階の色といいますと・・・
同じメロディーでもまったく違いますものね。声が出ないからってキーをあげたり下げたりしたら全然違う歌になってしまう。
私はショパンの遺作、嬰ハ短調が好きです。これをイ短調で弾いたら、あの透明などこまでも深く染み入る耀きが、平凡な寂しさとか哀しさに変わってしまう様な感じがします。
アンナさんへ

14日ですかぁ・・・う〜ん・・・あせあせ(飛び散る汗) 日曜日なのに、仕事、入ってますたらーっ(汗)

ユング心理学研究会のように、レジュメがアップされるなら、是非是非、拝読したいです!!


jazz_K さんへ

ジュピターとヴィーナスって、どちらも異性関係、超ゆるゆるなのに、何故かこの二人の関係には“浮いた噂”がないっていうのは不思議ですねわーい(嬉しい顔)

それから、ヴェートーベンの『月光』、第一楽章は、けっこうマトモ(?)なのに第3楽章は狂ってます(ウチの長男の弁)よねわーい(嬉しい顔) 月の光には、やっぱり精神衛生上、気をつけたほうがいいのかな・・・?

けろりんさんへ

私の“超感覚”は感覚機能で覆われている・・・とう意味で、“感覚を超越している”わけではないので、開き直ってしっかりこの世を生きていこうと覚悟を決めております(私には、「ずるい道」は、どうしても歩めないようです。≪その証拠に、男性の視線に射抜かれたことは、かつて一度もないですから・・・たらーっ(汗)≫)
えっちらおっちら、本を読み続けていくしかないようですよ。どうか、ご協力、お願い致しますねウインク
話が変な方向に、失礼。
しかし今またすばらしい朝焼けが・・・

この、日が昇る前の静かなグラディエーションは、夕焼けよりもっと好きです。

さて、目で射抜かれると書きましたかが、なんと言っても、実は声の質です。
語られる内容よりもっと、声の深さと柔らかな響き、甘さには目を閉じてうっとり聞き入ってしまいます。なぜだろう・・・

どんなハンサムでも声が悪い人はだめです。なんか、魂の波動がモロにでてるんじゃないかと、勝手な想像ですが。
アンナさん☆

 録音された自分の声を再生して聴くと、違和感と共に、不気味さや後味の悪い“嫌な感じ”がしてしまうのは、声に表れた、その“魂の波動”がハウリングを起こしてしまうせいなのでしょうか?


Jazz_Kさん、ミネルバの戦士さん☆

 一応、グルジェフが御婦人のサポーターを遠隔でイカせてしまったのは、“目力”のようです。一種の“イーブル・アイ”かも。

 あと、Jazz_Kさんやミネルバの戦士さんなら、グルジェフの“オクターブ宇宙論”を理解出来るかも知れませんウインク。ウスペンスキーの“『奇蹟を求めて』平河出版”には、詳述されていますが、私には理解不能でした泣き顔。是非とも、読んで、解説してほすい←他力本願か冷や汗

 グルジェフは、人種との血統的にも中東(母方)とギリシャ人(父方)のハイブリッドなので、まさに彼の中に、ヘレニズムとイスラムが融合されつつ伝搬されたヘルメス主義が、移植されているのかも知れませんね。グルジェフもまた、“裏面”の体現者なのかも!
jazz_Kさん☆
> あ、そうか、こうなったら、三田明に似ていると、卓球の強いおば様達に言われた、

 実は、今まで黙っていたのですが、私は小学生低学年の頃、何故か、世界最高の美男子である(←?)、三田明の大ファンで、おふくろに「僕って三田明に似ている?」と、しつこく尋ねていた(←というか確認していた)記憶があります。しかし、なんか、おふくろの返答はなま返事で熱意が感じられず、幼心にも失望感を抱えていたように思います。三田明であるためには、ずんぐりし過ぎていることを自覚し、鏡を見ては、三田明に似ていない自分にがっかりしていたのでした泣き顔。…で、三田明に似る努力は小学生低学年の頃に封印したのですが、…突然、三田明に似ていると言われ、過大な評価ですが、まんざらでもなく、びっくりしました。三田明に似ていると言われるのは、頭がいいとか言われる以上に、最大級にうれすいわーい(嬉しい顔)。シンクロニシティーな感じ?!

 ひょっとして、まさか、Yおばさまによる“深層心理リーディング”の超能力では!ふらふら。そういえば、ワルドナーのファーストネームは、ヤン=オビェ、…ヤン=オビェ、や○○べ、…おばさまワルドナー?!←やはり、ただ者ではないかも←??????
>母と男の子の関係とは、深いものであるなあ

そうなのよ。
ルーク17歳、私以外とデートしません。
よくふたりで、星や日の出、夕日を見にいったり、たそがれの首都高や湾岸を飛ばしたりしています。
遠めにはカップルに見えるようです。
仲良くて気があって楽しいのですけど、お互いにこれでいいのかなあ・・・
と思いつつ満足してるから困ったものです。

たぶんこのせいもあって、私に彼氏ができないのでしょう。
 ルークと言えば、ルーク・スカイウォーカーの母は、プリンセス・アミダラ、…。そのプリンセス・アミダラをシスの暗黒卿こと銀河皇帝から守るため、つい悪に魂を売り渡した父アナキン・スカイウォーカーは、ダースベイダーになってしまった。…そして、父と対決するルークには、彼女はいない泣き顔、それはまるで、一徹と闘う、あの星飛雄馬と同じ、…。レイア・オーガナは、明子ねえちゃんなら、花形満は、ハン・ソロなのか、…。それもまた、元型的モチーフの一部?!
ミネルバさん

なかなか忙しい一週間でした。今日は、ゆっくりしてます。


>とりあえず、錬金術・占星術あたりから本を読み始めてみましたが、なかなか思うようにはかどりません
いいですねぇ。
本読むの遅いし、苦手なので、頼もしい。教えてくださいね。

>でも、ユング心理学はけっこうヘルメス学に近いのではないかしら・・・って思うこともあのですよ。
 ユングの時代は、現代よりもいっそう還元主義的傾向、機械論的な傾向が強かった時代なのだと思います。だから、当然の揺り戻しとして、原点に返って考えるという試みはたくさんあったのだと思います。
 いろいろな<科学>の可能性があるヘルメス主義というは、ユングに限らずいろいろな神秘主義者に影響していると思います。

先の以下のように書きましたが、
>こういった多様な<科学>が、種として存在して、いろいろな可能性があった時代なのでしょうね。
>そこから近代科学が生まれ、その方法論の特性上、物質還元主義的になっていったというだけのこと
>でしょう。
>だから、ヘルメス主義という原点に戻れば、まだこれから発展させるべき種がたくさんあるとも言えると
>思います。
>※<科学>は、近代科学のように物質還元主義に偏る以前の科学という意味。

 ただ20世紀はそれでも、近代科学の成果が大きく発達しましたから、ユングの時代からしても、まだまだユータンできるまでには、もうちょいなのではないでしょうか。
 でも科学やITの発達で、人類の還元主義的な思考、つまり左脳プロセスは、極限まで鍛えられつつありますから、右脳プロセスで捉えられるはずの多様な世界を、もういちど捉えなおせる時代に来ているのだと思っています。

 そういった意味で、ヘルメス主義は参考になるのだと思います。ちなみに、グルジエフをちらっと読んでますが、同じ印象です。どう同じかというと、近代科学とは違った視点で<科学的>な何かをやろうとしているように思います。シュタイナーもそうなのでしょう。もしかしたら、占星術や易なども、だれが作ったか分かりませんが、そういった別の視点の<科学>なのかもしれないと思ってます。


ちなみに、視点という意味では、近代科学主義は、「私」というものが、ある一点、ある固定化した意識のスペクトルにて世界を認識して構築したものなので、実は視点を変えれば、多様性はそこにあるのだと思っています。
清志朗さん☆

 ユングは“(小川捷之先生翻訳!→)『分析心理学』みすず書房p110〜111の因果性と共時性”の中で、説明しておりますが、…その前フリとして、p108には、彼と英国人類学会長の会話が紹介されています。↓

> 英国人類学会長:
「中国人のようなきわめて知的な人たちがなぜ科学を持たないのでしょう?それがわかりますか?」
> ユング:
「彼らは、科学を持っていますが、皆さんがそれを理解しないだけのことなのです。彼らの科学は因果律の原理には基づいておりません。因果律の原理だけが唯一の原理ではないのです。相対的なだけです」


 アレキサンドリア大図書館が、キュリロス率いるキリスト教徒に滅ぼされず、人類が中世の闇を回避出来ていたなら、…現代科学とは多少、毛色が違った風合いながら(←レムリア的?)、人類科学はもっと先に進んでいただろうと、あのカール・セーガンも語っておりましたね。惜しいことをしました。アレキサンドリア大図書館滅亡の顛末は、エドワード・ギボンの『ローマ帝国衰亡史』にあるらしいです。

 ↑ちなみに、手塚治虫に多大な思想的影響を及ぼしたアイザック・アシモフは、ギボンの『ローマ帝国衰亡史』の宇宙版を企て『銀河帝国の興亡(ファウンデーション・シリーズ)』を書いたのですが、天才心理歴史学者ハリ・セルダンが予想する“銀河帝国の中世”の回避のため、セルダンは、謎の知的遺産のヘッジ先、ピタゴラス教団を思わせる“ファウンデーション”を設置するのですが、…イスラムに伝搬されたヘルメス主義に、ふと、その“ファウンデーション”を連想してしまいました。

 …しかし、『ダヴィンチ・コード』の“シオン修道会”も“ファウンデーション”っぽい。ジャック・ソニエールは、図書館司書なのでバタイユっぽくもあるのですが、オルギアの実践や秘教的なところは、リチャード・ノルの描く、オットー・グロスの狂気を接種されたアーリアン・クリストとしてのユング像にかなり近い気もしてしまいます(ユングはグロスを“魂の双子の兄弟”ともカミングアウトしていたはず、…)。

 話が脱線しました冷や汗


 …で、因果律に依存する科学でさえも、モリヤが統括していた超古代文明のレムリアでは、異なるエネルギー概念による別な科学がクート・フーミにより編み出されていたとか、…。

 エジソンに消された男、ニコラ・テスラの科学も、なんかレムリア科学に近いような、…。テスラ・コイルに電流を流すと重力が中和され、UFOの駆動原理になるとか、…。ラーマヤーナに出て来るヴィマーナもこれと同じ原理で飛んでいたのかも。実は、ラピュタもそうかな。

 オリハルコン、飛行石、…なども、レムリアやアトランティス文明の科学では、合理的説明のつく、ありふれたガジェットなのだったり、…。

 透明な金属で出来たパペッティア製のスケルトン宇宙船は、中世子星の高重力に耐えるそうなのですが、これも、異なるパペッティア科学の賜物、…。多分、その星の知的生命体の手の指の数が違うだけでも、科学は変貌を遂げる!←????

 たとえば、アンドリュー・ワイルズが気づいた、あの、楕円方程式とモジュラー形式が同じ物であることのように、…異なる数学的基礎のもとに樹立された起源の異なる“科学”は、同じ本質を要約していても、“まるで違ったように見える現象世界”を、顕すのかもしれません。
けろりんさん

そうですね。

中国にしろ独自の<科学>は、いっぱいありましたよね。

アレキサンドリア大図書館ですか。古代の英知は、そのまま継承されていれば、違ったものになった可能性大ですね。
でも物質還元主義的な近代科学主義への道は、これもまた必然的な人類の発達の経路かなと思います。

行くとこまでいって、その可笑しさに気がついけば、さらに発展するのかな。
でも、もしかしたら、こんなに物質還元主義に偏重しないで、発達した古代の人類とか、他の惑星の知性とかが実はたくさんあったりしてね。

そう考えると、まぁ、私たちは、宇宙的に、とっても特殊ケースだったりするかもしれません。
あははは、にてる〜〜〜〜〜

ケロリンもジャズさんも。
うちのルーク・スカイウオーカーの境遇もね。
パパが悪に魂売り渡しちゃって・・・涙なしには聞けないお話です・・・
で、最後はどうなるんですか?
Jazz Kさん

>作曲ソフトとか自動演奏ソフトとかに、曲や作らせると、うまいところは凄くうまく作るのですが(たとえ
>ば、伴奏部分とか)、でも、情感に溢れた素朴なメロディは、てんで作れません。
結局、シンボルか、記号かの違いだと思いますよ。

シンボルは、シンクロニシティと繋がっている。
記号は、形式だけ。
ということかと思います。
Jazz_Kさん☆
> 実際この世は、なかなか普通の算数でいうところの足し算や引き算やかけ算割り算で考えられない現象もあるし、ただ物質を細分化してその性質をしらべるだけなら、結構底は見えてしまいますよね。

 まぁ、その他、数学の基礎設定に充分な客観性が持たせられないため、スケールの歪みや紛れ込むドクサが、測られる対象に投影されてしまう、…という事情もありますよね。まぁ、普遍性を持たせる努力が、普通の感覚を超越した非ユークリッド的リーマン幾何学だったりはするのだと思いますが冷や汗。日々努力は続いているわけですが、所詮、人類は数学によってすら、洞窟のイドラを抜け出せないのかもしれない。数学は、いかんせん、パズルであり、イデア界は意外と遠い世界である泣き顔。ハイゼンベルグが不確定性原理に込めた意味にはそれもあるように思いますむふっ人差し指

 実は、2次元の面積が、1次元の線分の長さで表現出来るとしているようなところにも不全感は残ります。体積となるとなおさら、穴は大きくなる気もしてしまう、…。ケプラー予想の困難さの原因も、案外、全てを1次元に還元しようとする無理にもあったり、冷や汗。関数が異なる数学概念をこじつけるソフィスティケーションであるように思えることもある、…考えてる顔
jazz_Kさん☆
> この写真の本、難解で全部は理解出来ないですが、なかなか面白いです

 面白そうです。今度、購入したい!
 「シンボル」の意味は、フロイトとユングではかなり違うようです。

 フロイトの場合、とくに性的なものに使われますが冷や汗、「シンボル」とは、“とある共通の性質を暗喩する代表的な記号”に過ぎないのですが、ユングの場合(むしろ性的ではなく神秘的な!)“未知の何かの暗号や予兆”を意味するようですね。

 ユングは、「シンボル」を、ショーペンハウアーの「理念」に通じると、どこかで書いています。

 えっ?「理念」と「シンボル」が同じ?!…と、つい当惑してしまいますが、ユングはカントもショーペンハウアーも良く読んでいて、カントの「理念」とショーペンハウアーの「理念」の違いから、アナロジーを働かせようとした気がします。

 カントの理念とは、“神・魂の不死・自由”のことらしいのですが、ショーペンハウアーの「理念」はプラトンのイデアや元型に近いものを意味します。

 カントは本来、プラトンよりアリストテレスに近いはずなのかも知れませんが、反アカデミックで自由だったショーペンハウアーは、ゲーテの影響のもと、個人的な好みから、プラトンとカントのコラボレーションを試みたようです。ユングはそんなショーペンハウアーに影響を受けてもいるわけですね。

 つまり、ユングの「象徴」は、元型に導く特別なもので、“まだ意識化出来ないイデア”を表すもの、…とも言えるでしょうか?!

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