２つの違い、説明できますか？コミュのおじやと雑炊

この２つ、定義が結構曖昧みたいです。
とある辞典で調べてみたところ …。
『おじや』　を引くと　「雑炊のこと」。
『雑炊』　を引くと　「おじやのこと」。
… って、おい！

多くのサイトでも、「おじや＝雑炊」　で片付けられているようですね。

鍋物の残り汁にご飯と共に肉類・魚介類・野菜類などの具材を加えて味付けし、
再度煮込んだものらしいのですが、
どうやら　「残った鍋のスープにご飯をぶち込む」　という点が共通項でしょうか？

ここはひとつ、職場の栄養士さんに聞いてみよう！
すると …。
下記の参考資料３．と同様の回答をいただきました。
さすがは本職！
即答するところに脱帽 !!

【おじや】

元々は雑炊の事を意味する女房言葉だそうです。
炊いた白米をダシやスープで軟らかく煮たもので、
「ご飯をスープで煮込んだもの」　という解釈のようです。

鍋物の最後にご飯を入れて作るのは　『おじや』　です。
鍋を腹いっぱい食べた後は米が柔らいおじやの方が食べやすく、
消化にも良いとの事。

ついでに　『おじや』　の語源についても調べてみました。
ん～ …、これも諸説いろいろあるなぁ。

[ 説１ ]
　「じや」は煮える音、「じやじや」は時間をかけて煮る様子。
　（下記参考資料６．）

[ 説２ ]
　スペイン語で鍋もしくは鍋料理の事を「オジャ」という。
　（下記参考資料７．）

[ 説３ ]
　「お十夜」の時、信者にお供えの赤飯を雑炊にして振舞った事から。
　（下記参考資料８．）

【雑炊】

おじやはご飯をそのまんま鍋にぶち込むが、
雑炊はご飯を一旦洗い、ぬめりを取ってから鍋に入れます。
こうする事でご飯粒が「立ち」、形崩れを起こしにくくなるそうです。
サラッと仕上げるのが基本で、決して　「煮込んだりしない」　のが本来の作り方。

「ご飯をスープで温めたもの」　という解釈のようです。

古くは　『増水』　と表記され、米飯の量を　「水で増やす」　という意味。
この増水に他の具材を加えるようになってから　『雑炊』　の文字が使われ始めたとか。

≪ 最終的な結論 ≫

【おじや】：炊いたご飯をそのまんま鍋に入れ、煮込んだもの。
【雑炊】　：炊いたご飯を一旦洗い、ぬめりを取ってから鍋に入れ、温めたもの。

※ 尚、「おじや・雑炊」　と　「お粥」　は、まったく別のものです。
　　詳しくは、下記の関連トピックをご参照ください。

≪ 関連トピック ≫
「お粥と重湯（おもゆ）」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=11772920&comm_id=1453853
「おじや･雑炊とお粥」
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=11772984&comm_id=1453853

≪ 参考資料 ≫
１．職場の管理栄養士さんから聞いた話
２．http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8A%E3%81%98%E3%82%84
３．http://www.gorakudo.com/jstyle/qa1.html
４．http://plaza.rakuten.co.jp/landr/diary/200601300000/
５．http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BB%A8%BF%E6
６．http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?stype=0&dtype=0&p=%A4%AA%A4%B8%A4%E4
７．http://leaf.air-nifty.com/blog01/2004/07/027.html
８．http://www.coffee-minton.com/kyoto2/kyoto-jiyouhou-12.html