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エッセイストコミュの『雲の切れ目の輝き それは希望の顕れではない』

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『雲の切れ目の輝き それは希望の顕れではない』

おれの妄想は いつも世界の解体が身近に感じるということ

生活は困窮しているのに 
その映像を観てみたいというときめきに似て
ついに 食べることも飲むことも吸うこともできないほどに凝視して
待ちに待った その日が来たのだと小躍りして
なぜか 生きた意味の達成感があって
なのに その延命策に気づいたりして
教えてあげる資本主義さん ってまたおじゃまして
はっと気付く
その前に おれが先に倒れてはいけないってことに

ぼくの不幸は いつも追いすがっては蹴落とされてきたこと

すべてを失って
いや それはおれのせいだといつも思って
でも 自虐的にはなれなくって
かといって ふしだらにもなれなくって
替わりを見つけるでもなく 子等のために戸籍を汚したくないって
でも みんな去ってしまってもわが我を貫く哀れ
ただ 過ぎていく刻のみ

『温かい家と風とは大切だ』って いう詩があって
それは いいもんだなあって思ったって
けっきょく 寒い部屋にふとんをまとって すごす宵

おれの虚構は 次の幕でまた主役を演じられるかもしれないということ

べつに 過去の栄華にすがるわけでもなく
ただ 時代が見え透いちゃって
次なる 産業を予感して
また稼いでやろうかと 奮起して
通う Webマスター教室
けっきょく 劣等生だったが別に挫折感もなく
あたらしき 表現のあり方に遅くも驚いて
それでも 古き概念にしがみつくおれと馬鹿識者
けっきょく 己のみが解らないのだ

おれの存在は 憲法なき時期に生まれたということ

それは ただ北の故郷に生まれたことを意味していて
べつに 国家だの民族だのと言われても
なんの感慨もなく ただ虚ろだなあそんなものと思ったりして
いきがる識者を 嗤うのが楽しみで本を読む

かくめい思想なんて無くって あるのは単なる強権集中のみで
たたかわないのは 当たり前のこんこんちきのパクリ政治で
民衆の蜂起の渦 かんたんに乗り越えられるよ知識なんて
意味がなくなる 国家や民族のあいまいな概念
すべてのイデオロギーは 後退的であるって言って
なにも信ずるものがなくって 背負う十字架ももはやなくって
けっきょく 自分で史観をくつがえそうといきがって
どうせ そんなことできっこないこと解っている

欧州の北と南の端っこ アジアとアフリカもどきで 
恐怖が恐怖を産んだ ただの殺し合い
それを わが勝利だの革命だのと言うかってな史観で
それらの脳天を かち割ってやろうというおれの稚拙
ああっ おじいちゃん・・・

全くの自由なんていうのは とても孤独にすぎない

すべてを失ってご覧よ
それこそが 自由さ
でもね 寒い部屋にいつもいるとついに気が付く
それは 関係を絶たれた
全くの 孤独にすぎないことを
温もりもなく 冷えたかすみを喰って
生きているのか 死んでいるのかの境目もない
そして 果つるとき
また迷惑をかけるんじゃないか という想念に驚愕して
けっきょく おれも絡められているんだって思い返して

ごめん さらばって言えない苦悩
ならば生きているしか ないか

おれの老齢は ただ青年を生きるしかないというに尽きる

皺がひとつもない おれ
べつに ぎらぎらしているわけではないのだが
不思議に老けない それが悲しい
いっそ杖でもついて 素敵な老人と言われてみたくって
でも それはおしゃれねえって言われるにきまっているからやめた
黒い装束で いかにああっおしゃれさんと言われても
それは 飲み屋の誘いに決まっているし
でもそれが生業だから つい許してしまう
でも それもやめた
世界の崩壊を 肌で感じたいからね懸命に

おれには屈辱という通念がない

馬鹿みたいに 人なつっこくて
お人好し と周りは言う
でもね みんな畏れている
おれが 鋭い観察者であることを
ほどほどに 唄ってやり過ごす
こころなごむとき
おれは歌が好きで 歌手ですかって世辞を言われて
それで 飲み屋の誘いったら一律に
あなたの歌を聴きたいわって さ
おれは 渋皮金欠之助なりと言ってやりすごすものの
さて どうしたものか 

騙されたっていいと思って 騙されても恨まない

己が告別を 言うことができないほどに窒息していて
ただ呆然と 黙っているしかない
あなたはジザースに代わるあたらしき神 と言ったのは異国のおんな
おれに集うのは 異形の者ばかりで娼婦もいる
でもね それはとても素直な人たちなんだ
みんな貧乏だけれども いい瞳をしている
ノーマルは いまやアブノーマルで
ただ 生き方を踏み外しただけ

雲の切れ目に見える 空は希望の輝きではない

単に天空は 空と雲の二層構造でしかないと知覚する哀れ
そこには 何の期待もないし
ただ流れていく風景を ぼんやりと眺めている
ふと視た一条の 流れ星に願いをかけることもなく
そのはるか上空を 飛んで行く軍用機星の灯り
図書館で 本を借りて
ただ 脚を引きずって孤独の部屋に向かう
なんの 感慨もない日常の慣れ

わずかな暖かさといったら
若者を尊敬するおれに
届く遠くの優しき微笑み 眼差し

アンダルシアに友ありき 幻視の風来坊
壁をそれに擬して ときおりおしゃべりする寒き宵
『あなたは、どちらの側でたたかったので?』
『それが、何を意味するので?』
『いやっ、ごもっとも・・・』
遠くに響く パリージョの規律と乱れ

世界が解体する幕を論してあげようぞって
おれの最後の意志をもってしても

雲の切れ目の輝き それは希望の顕れではないことを思えば

黙す

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