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宮澤賢治コミュの岡村民夫『イーハトーブ温泉学』

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岡村民夫さん渾身の書き下ろし
『イーハトーブ温泉学』(みすず書房)が
7月23日に刊行されたばかりです。
内容と目次を下記に記しますので、
ご関心ある方は書店店頭にて
手にとってごらんください。


内容

「37年という短い生涯を通じ、宮沢賢治はさまざまな時期に
さまざまなかたちで郷土の6温泉と関わりをもった。湯治、仏教講習会、
地質土性調査、遠足、観光と農業の連動構想、温泉遊園地の造園……。
花巻にとどまり、郷土の生活と自然を土台とした彼の文学に、これらが
関わらないなどということがありえようか。にもかかわらず、
宮沢賢治研究の領域で〈温泉〉が注目されることは、
わずかな例をのぞけば、これまでなかったといえる」
「宮沢賢治を取り囲んでいた文学的環境をめぐる議論から、これまで
花巻温泉がこぼれ落ちてきたのはなぜか。そもそも、〈温泉〉や
〈観光〉という角度から日本文学を捉えなおす研究が長らく
皆無に等しかったことに根本的な問題があるのだろう。
大正末から昭和初期の日本ほど〈文学〉が温泉や観光の発達と
相関していた国はないと思われるのに、これは奇妙な欠落である」
宮沢賢治の生涯と作品を、温泉文化に育まれた想像力の発露として
解き明かす書。すなわち、賢治がいかに東北の湯治文化に深く根づきつつ、
最先端のスパ・リゾート開発に積極的に関わり、さらには近代そのものを
批判的に捉え返した独自の環境思想を胚胎し、その実現をはかったか。
心象スケッチからランドスケープデザイン、大地の「装景」へ
――「イーハトーブ」は作品世界にとどまらない。
図版多数収録。


目次



第I部 潜む湯治場
1 賢治と湯治
2 愉しき大沢温泉 夏期仏教講習会と「大事件」
3 温泉のフォークロア 「鹿踊りのはじまり」「なめとこ山の熊」
4 温泉の地学 稗貫郡地質土性調査
5 東の軽便鉄道、西の電車 「藤根禁酒会へ贈る」
6 温泉鉄道の夜 「ラジュウムの雁」
7 イーハトーブの龍穴 「台川」「楢の木大学士の野宿」

第II部 華やぐ温泉リゾート
1 花巻温泉の「新しさ」
2 観光的想像力 「注文の多い料理店」「修学旅行復命書」
3 リゾートとしての「イギリス海岸」
4 ランドスケープデザイナー 「対称花壇」「日時計花壇」
5 「南斜花壇」とヒグマ
6 賤舞の園を供すとか 「遊園地工作」「悪意」
7 温泉遠足の系譜学 「東岩手火山」

第III部 ほとばしる温泉的想像力
1 温泉の訣かれ
2 花巻事変 「一九三一年度ビヂテリアン大会見聞録」
3 未来形のノスタルジー 「ポラーノの広場」
4 サウイフ温泉ニワタシハナリタイ 「グスコーブドリの伝記」
5 究極の霊泉セラピー 「雨ニモマケズ手帳」

あとがき
文献一覧

コメント(2)

ご紹介ありがとうございます。興味津々な内容ですね。
私も温泉を核にした学びの場ができればいいなあと
考え始めていたところで、嬉しいです。さっそく注文
します。
『イーハトーブ温泉学』、
「東京新聞」8月24日(評者・中路正恒氏)に引き続き、
「日本経済新聞」8月31日書評欄で紹介されました。
「驚くべき創意に満ちた書物だ。温泉文学としての宮沢賢治!」と
評するのは、『コヨーテ読書』『ホノルル、ブラジル』の
著者として知られる管啓次郎氏。
「信濃毎日新聞」8月24日をはじめ
共同通信配信の著者インタビューも出始めているようです。
「目からウロコ」の賢治論、ぜひ読んでみてください。

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