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アメリカの仕事人コミュのWorkLinkの馬場ゆかりさん

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今週の人

WorkLinkの Employment Specialist(職業カウンセラー)

馬場 優加利さん Yukari Baba

WorkLinkは、様々な障害者を対象とした職業トレーニング/カウンセリングを提供しているNPO団体です。当社において、エントリー・レベルからシニア・レベルのプロフェッショナルな仕事を探している障害者の人たちに、様々な職業カウンセリング及び就職斡旋を活動的に行っている馬場優加利さんにお話を伺いました。

渡米のきっかけは?

日本に居る時、障害者対象の職業訓練及び国際プロジェクトにおけるコーディネートに携わっていました。そこで、社会福祉の分野と非営利団体(NPO)政策に大変興味を持ち、福祉活動及びNPO政策の拠点であるカリフォルニア州サンフランシスコ・ベイエリアで、福祉及びNPO活動の研究をしようと思い渡米を決めました。

学科は何を選考されましたか?

社会福祉と言えば、皆さん、ソーシャル・ワーク学科やカウンセリング学科を思いつかれますよね。でも私の渡米目的は福祉及びNPO政策の調査と研究ということだったので、サンフランシスコ州立大学にてNPO政策について学べる行政学修士を得ることを決めました。学校選びの際、日本に居る頃にお世話になった、恩師であるリチャード・ギルバート氏のアドバイスも得ました。彼曰く、アメリカの社会福祉については、直接NPO団体でボランティアやインターンシップによって、研究するのが一番。またNPO政策に対してはまだ新しい分野なので、学校で学ぶことを進められ、学校で学んだことをボランティアやインターンシップ先の団体で実践的に研究するとよいというアドバイスをもらいました。行政学修士のプログラムは3年間でしたが、その在学中はボランティアとインターンシップも行いとても忙しかったです。学校で学んだことを実際にNPO団体で経験したり、さらに学校以外のことも団体にて実践的に学んだりして、とても役にたちましたね。さらにボランティアやインターンシップ先は障害者福祉活動を行っているNPOを中心に選んだので、アメリカの福祉活動、NPO、及び行政政策について全て学ぶことができました。

ボランティアとインターンシップ先はどんな所でどんなことをされましたか?

社会福祉でももっとも中心に研究していた分野が障害者福祉だったので、ダウンタウンにあるサンフランシスコ障害者自立センターで約1年くらいボランティアに励みました。ボランティア先では、障害者対象の職業訓練に関してのプロジェクトが与えられ、さらにいろいろなイベントや会議に参加し、そのプロジェクトの内容を発表する機会もありました。結構大変だったけど、そういったイベントや会議を通して、他のNPO団体についても知ることができたので、とても良い経験だったと思います。インターンシップはオークランドにある、障害者福祉政策リサーチ団体の中心であるワールド・インスティテュート・オン・ディスアビリティー(WID)で国際障害者事情について研究し、さらに当社のウェブサイトにていくつかジャーナルを掲載しました。

就職活動はいかがでしたか?また就職活動においてのアドバイスはありますか?

就職活動は大変でしたね。就職先は障害者福祉関連のNPO団体と決めていたので、卒業する3ヶ月くらい前から就職活動を行いました。就職活動中と現在の仕事で学んだことは、NPOを中心とした就職活動は民間企業の就職活動と比べて多少異なる点があるので、そのコツを知ることが必要だということ。私の場合、在学中後半から就職活動の初一歩として大切な、ネットワーキンングから始めました。アメリカでは仕事を見つける時には、ボランティアやインターンシップをする人が沢山います。それはボランティアやインターンシップを最大に利用することによって、スキルと経験をもっと自分に身につけるということの他、さらにネットワーキングでより多くの人たちに出会い、自分と自分のスキルをアプローチできるということです。ボランティアやインターンシップをすることによって、会社の方に自分のスキルを見てもらえることができるし、自分も会社について学ぶことができるということでお互いに有利。そうすると、会社としては、実際ボランティアやインターンを雇用した方が、履歴書と面接に時間と手間をかけなくてもすむし、さらに新たに雇用した人たちに会社の仕組みや運営の仕方をトレーニングする必要性がなくなるというわけです。私も在学中、ボランティアやインターンシップをしていたおかげで、サンフランシスコ・ベイエリアの障害者福祉事情及びそれに関わっている団体やその運営の仕方について学べることができたし、さらにネットワーキングは楽でしたね。アドバイスとしては、在学中は勉強に忙しいかと思いますが、残りの時間をボランティアやインターンシップで有効に使うことをお進めします。あと、レジメとカバーレターにも力をいれることかな。福祉分野で働くにはレジメとカバーレターの書き方にコツがありますから、じっくり時間をかけることでしょうね。そういったことで、私の場合、卒業して3ヶ月半くらいに仕事が見つかりました。仕事が見つかったときはとても最高の気分でしたね!

現在の仕事について教えてください。

現在は、WorkLinkというNPOで障害者を対象とした職業カウンセラーを行っています。様々な障害を持ち、プロフェッショナルの仕事を探しているクライアントに職業カウンセリングを行います。その中にはエントリー・レベルから、弁護士まで様々なクライアントを相手しているのでとても面白いし勉強になります。仕事の大まかな内容としては、まずクライアントの障害を理解し、それぞれクライアントにあった就職カウンセリングを提供します。そして、そのカウンセリングによって、職業トレーニングも行います。その他、サンフランシスコの経済事情やどのような会社が存在し、どのような雇用体制でいるのかを調査します。そして、様々な会社に障害者雇用についての教育やその他のサポートを提供して、最終的にはクライアントの職業斡旋を行います。この仕事はとてもクリエーティブさを必要としますね。例えば、クライアントの障害を理解しながら、いかにそのクライアントの希望する就職先でその人のスキルにあった職業を見つけるかを常に考えます。また、その会社の雇用体制を知る他に、その会社がどのように運営しているかを十分に知ることによって、クライアントの職業斡旋の際、会社に対してどのようなアプローチの仕方が有効であるかを考えます。大変でんすが面白いですね。この仕事で一番好きなことは、いろいろな会社を知ることができ、その会社の運営と雇用体制を知ることができるということかな。さらにネットワーが増えることですね。常にいろいろな人たちと出会うことができるので、毎日に張りがあります。またクライアントに仕事が見つかった時は、「やっててよかった!」と思いますね。


馬場さんの道のり

長崎生まれの熊本県天草育ち。松島商業高等学校を卒業後、オーストラリアで1年間、語学留学を経る。

1991年
イースタン・ワシントン州立大学へ入学の為、渡米

1995年
イースタン・ワシントン州立大学
コミュニケーション学学士号取得

1996年
シアトルにある貿易会社に就職

1997年
日本帰国後、熊本ソフトウェア株式会社に就職
身体障害者ソフトウェア開発訓練センターにて障害者対象の職業訓練及び国際プロジェクトにおけるコーディネーターとして勤務

2000年
熊本ライン工房で障害者対象の職業トレーナーとして勤務

同年
サンフランシスコ州立大学へ入学の為、再度渡米

2003年
サンフランシスコ州立大学
行政学修士号取得

2004年
WorkLinkに就職
Employment Specialistとして勤務

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