ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

そんなあなたはお能好きコミュの土蜘蛛(つちぐも)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
http://www.noh-kyogen.com/story-tuchigumo.htm

http://funabenkei.daa.jp/noh/tsuchigumo.html



作者 不明

■素材 『平家物語』剣巻

■場所 前場−都・頼光の館 後場−葛城山、土蜘蛛の塚

■季節 夏  ■時代 源頼光在世中 

■演能時間 約1時間  

■分類 五番目物 鬼退治物 切能 

■作り物 一畳台(前) 塚(後)


あらすじ

 病床にあった源頼光の元へ、侍女の胡蝶が典薬頭からの薬を持って見舞いに来る。胡蝶は心細くなっている頼光を励まして退場する。そこへ誰とも分からない怪僧が現れ、古歌を詠じるや、頼光に蜘蛛の糸を投げかける。頼光が枕元の太刀を抜いて斬りかかると、その怪僧は姿を消す。<中入>

 掛け付けて来た独武者に頼光は一部始終を語る。武装した独武者は流れた血を追って、古塚に行き当たる。それを数人の従者とともに崩していると、塚の内より土蜘蛛の精が現れる。土蜘蛛の精は蜘蛛の糸を投げかけ独武者たちを苦しめる([舞働])が、独武者はついに斬り伏せ首を落として都へ帰る。

◆源頼光(みなもとのよりみつ)
 源氏の棟梁。父は源満仲。謡曲では「ライコウ」と読みますが、本来は「よりみつ」と読むのが正しい。四天王を引きつれ数々の鬼退治伝説で知られ、能では『土蜘蛛』のほかに『大江山』『羅生門』にも登場します。
 史実では藤原摂関家に仕えた軍事貴族で、火事で焼けてしまった藤原道長邸の再建時に家具調度類の一切を献上したという記録があります。頼光邸から道長邸まで、調度が運び込まれる行列を見る人垣ができたというから、超ド級の富豪だったわけです。
 ちなみに能『鵺』『頼政』に登場する鵺退治で知られる源頼政は、頼光の子孫です。

http://www.kiseido.com/printss/gsj.html

6.頼光と土蜘蛛

源頼光(みなもとの・よりみつ 948−1021)は〈らいこう〉の呼び名で親しまれている、平安中期の武将。大江山の酒呑童子(しゅてんどうじ)をはじめ、鬼、妖怪、盗賊を征伐した武勇伝で名高いが、そのなかに土蜘蛛(つちぐも)退治の伝説がある。

民俗学者によれば、そもそも土蜘蛛とは、大和朝廷の支配下に入ることを拒んだ土着民への蔑称だったらしい。しかし頼光が退治した土蜘蛛は、大蜘蛛の姿をしたおそろしい妖怪で、旅人を地下の巣窟へ誘いこんでは生き血を吸っていた。

頼光と土蜘蛛の伝説は、能、浄瑠璃、歌舞伎などに仕立てられ、それらの作品に取材した浮世絵には、囲碁が描かれているものもある。

伝説は主に2種類あり、ひとつは以下のような話だ。京都洛北の蓮台野(れんだいの)で空飛ぶ巨大な髑髏(されこうべ)を目撃した頼光と従者の渡辺綱(わたなべの・つな)は、それを追って1軒の古屋にたどりつく。古屋では山姥(やまんば)が怪童丸(かいどうまる)という少年と暮らしていた。怪童丸は獣を遊び相手にして育ち、人並みはずれた怪力の持ち主だった。そして頼光に願い出て従者に加えてもらい、金時(きんとき)の名をさずかる(この少年の物語が、江戸中期以降「金太郎」となる)。

頼光らはなおも髑髏を追い、古屋の地下にある洞窟へ入っていった。騒ぎたてる化け物どものあいだをなんとか通りぬけたところで、妖気をたたえた美しい女に出会う。頼光は女を調べるが、ふと気づくと妖術にかかり、蜘蛛の巣にからまりかけていた。糸を断ち切り、返す刀で女にひと振りあびせると、女の姿はかき消える。じつはその女こそ、土蜘蛛の化身だったのだ。一行は血のあとをたどり、ついに洞窟の奥深くひそむ大蜘蛛を発見。激闘のすえ、頼光が斬り伏せる。

もうひとつの伝説では、頼光は原因不明の病のため館でふせっており、渡辺綱、卜部季武(うらべの・すえたけ)、碓井(碓氷)貞光(うすいの・さだみつ)、怪童丸あらため坂田金時(さかたの・きんとき:公時とも書く)に護られている。ちなみに浮世絵や歌舞伎での金時は、赤ら顔で筋骨たくましい短気な武者と決まっている。また、この4人は仏教の守護神になぞらえて〈四天王〉と呼ばれる。

ここで四天王のうちふたりは、碁を打ちながら宿直(とのい)をしている。そこへ現れる1匹の妖怪。頭目(あきらかに正体は土蜘蛛)から、病床の頼光の命をとりにさしむけられたのだ。浮世絵では、この妖怪はたいてい三つ目で舌が長い。さらに、1匹だけでなく、ほかにさまざまな妖怪が描かれている場合も多い。もっとも有名な図は天保14年(1843)に国芳が描いた大判3枚続で、化け物たちがまるで悪夢から抜け出てきたように表現されている(図版6−4)。さて、頼光はあぶないところで気づき、頭目の脚を斬り落とした(図版6−12左)。妖怪どもは退散し、そこから先は同じような展開になる。渡辺綱らが血のあとをたどって洞窟深く入っていき、土蜘蛛をしとめると、頼光はたちまち快復する。

これらの伝説から、まず能の「土蜘蛛」(流派によって「土蜘」とも書く)が作られた。この曲は2場にわかれており、前場(まえば)では怪僧に化けた土蜘蛛が病床の頼光のもとを訪れ、蜘蛛の糸を投げかけて襲いかかるが、本性を見破った頼光に斬られて消える。後場(のちば)では独武者(ひとりむしゃ)が従者をひきつれて血痕をたどり、古塚を突きくずす。土蜘蛛が姿を現し、糸をくりだして独武者らを苦しめるが、ついに首を落とされる。

能「土蜘蛛」は、多くの歌舞伎狂言や舞踊劇に取り入れられた。なかでも明治14年(1881)に著名な歌舞伎作者・河竹黙阿弥(かわたけ・もくあみ)が作詞した長唄「土蜘」は、今日もなおファンに親しまれている。能と歌舞伎に共通する見せ場といえば、なんといっても土蜘蛛が千筋の白い糸を投げかける場面だろう。鉛に紙をかたく巻いて作られた糸が、瞬時にほどけて舞台いっぱいに降りそそぎ、人々にからみつくさまは圧巻である。

黙阿弥作「土蜘」以前の歌舞伎には、土蜘蛛が美女の姿で登場する演目も見られた。天明元年(1781)に江戸中村座で初演された初世桜田治助(さくらだ・じすけ)作「四天王宿直着綿(してんのうとのいのきせわた)」のなかの長唄「我背子恋の合槌(わがせこがこいのあいづち)」通称「蜘蛛拍子舞(くものひょうしまい)」、文政元年(1818)に江戸玉川座で初演された四世鶴屋南北(つるや・なんぼく)・二世瀬川如皐(せがわ・じょこう)作「四天王産湯玉川(してんのううぶゆのたまがわ)」のなかの富本「巍魂宿直噺(やままたやまおよつめばなし)」などがある(図版6−1)。

〈解説〉

土蜘蛛が古代の辺境の民をさす蔑称だったことは、『古事記』『日本書紀』のほか、各地の風土記(ふどき)に伝えられている。それらの記述によれば、土蜘蛛は身長が低く手足が長く、土室に住んで未開の生活をいとなみ、よそ者がくると室に隠れたという。大和朝廷は中央集権に抵抗する〈まつろわぬ者〉たちを異民族視し、討伐すべき凶賊であるとしていた。

コメント(12)

長唄「蜘蛛拍子舞」は優れた楽曲ですね。
詞の掛け合いがなんとも粋です。

頼光:
これ等は名に負ふ大和鍛冶(やまとかじ)

貞光:
利剣宝剣(りけんほうけん)名作名物(めいさくめいぶつ)
六百九十四振(ろっぴゃくろくじゅうよふり)なり

女:
九十四振(くじゅうよふり)は九十九夜(くじゅうくよ)
或夜その夜の廓通(さとがよ)ひ

頼光:
色に乱れし業物(わざもの)と
名乗って和泉(いずみ)の加賀四郎(かがしろう)



以下からの抜粋でした。
http://plum2.at.infoseek.co.jp/toranomaki/10-kumo.htm
おっといけない(^_^;)

ここは「そんなあなたはお能好き」コミュでした。
歌舞伎コミュと一緒に入っていると混同しますね。
今月の歌舞伎座の演目でしたし。

というわけで御紹介まで。消去が必要ならご指摘ください。
あの糸、顔に直撃くらうと結構痛いです。
そして本当に身動き取れません…(TT)


いや、面をかけてるおシテさんに罪はない…ないけど…
はじめまして、てるこつること申します。

薪能を一度見ただけという初心者ですが
ご近所に先生がいらっしゃるご縁で
昨年の6月から謡曲と仕舞を習い始めました。
謡曲のほうは秋からちょうど「土蜘蛛」を教わってます。

まだまだ音もとれませんし声も出ませんが
気持ちよく謡ってます。
はじめまして。

>糸
幸い直撃はくらったことありませんが、直撃をくらってるお客さんを見たことがあります。糸にならずに、シテさんの手からすっぽ抜けるように玉のまま飛んでいって顔に直撃。たしかに痛そうでした…
シンクロニシティーか?

2005年01月08日に[そんなあなたはお能好き] トピックに

土蜘蛛http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=378966をあげておいた。

ブログの題材のためだが、最近、NHKの義経 第5回 「五条の大橋」(2月6日放送)hpから
http://www3.nhk.or.jp/taiga/story/story_05.html


「一方、六波羅に自分を訪ねて来た源頼政(丹波哲郎)の願いを聞き入れた清盛は、平治の乱で手に入れた源氏の“髭切りの太刀”を頼政に見せる。しかし、頼政の話から太刀が偽物であることが分かり、清盛は自分を欺いた源頼朝への怒りを爆発させる。
そして、頼朝の弟で同じく源氏の棟梁の血を引く遮那王の身にも平家の手が迫ろうとしていた……。」とある。
頼朝には髭切、義経には膝丸を受け継いでいる。
髭切膝丸
http://www.saitama-kenpaku.com/SIRYOU/higekiri.html

今日、たまたまテレビつけたら義経の元服でした。
第9回 「義経誕生」(3月6日放送)
うーん、わからないが、名刀・土蜘蛛・鬼・源氏がシンクロしている。なんの兆しか?


仮面ライダー響鬼より
http://www.tv-asahi.co.jp/hibiki/05_makamo/index02.html
屋久島のツチグモ
身の丈 27尺(約8.18m)
目方 1600貫(約6トン)
生育環境 鹿児島屋久島、気温15℃、湿度70%の環境にて成長。
餌 人間の肉が好物。中でも子供や女性のやわらかい肉を好む。蜘蛛の巣に似たハンティングフィールドを作り、そこに引っかかった女子供を食べる。
能力・特徴 口から粘着性の糸をはき、餌の人間をからめとる。普段は山小屋に潜んでおり、山小屋にカモフラージュする形で屋久島を移動し、成長を遂げた。
鳴き声 トラに似た鳴き声を発する。
故事 平安時代、奈良県の葛城山に棲んでいたといわれる大蜘蛛の魔化魍。古文書によれば、美女や法師に変化できると伝えられている(これは怪童子や妖姫を目撃したためと思われる)。法師の姿で源頼光という武将の屋敷に訪れ、彼を殺そうとしたが、頼光はこの法師を四天王と共に葛城山まで追いかけ、巨大な蜘蛛の魔化魍に戻ったところを倒したという
昨年の夏に奈良に旅行したときに葛城『一言主神社』によりました。土蜘蛛の謡蹟になっています。
土蜘蛛は、お能の中でももっともわかりやすい曲の一つですね。
幽玄とか夢幻能の世界も素敵ですが、こういうわかりやすい曲の価値をもっと再認識したいです。土蜘蛛の舞台を見て眠る人は、まずいないでしょう。

ところで、女郎蜘蛛は有名ですが、こちらはメスです。1994年の米国の悪女映画「蜘蛛女」ってのがありました。女たらしの刑事(ゲイリー・オールドマン)が悪女=蜘蛛女の罠にはまってしまうB級的映画でありますが、こんなところへ蜘蛛の思いをはせるのも一興では?
あえて、お能から離れた話題を提供しました。

観能記と能楽師ランキングだけでは、なんか飽き足らない中高年からのメッセージでした。
キルゴア象騎兵中佐さん、皆様。

NHKの「義経」、能とも関係が深いので見ているのですが、
テンポがすごくトロいですね。滝沢義経もかわいいフェースだけで、内面から光るなにかが感じられません。渡清盛も、豪放な信長の役がまだしみついているみたいで、、、

脇役の頼朝・政子コンビのほうに、演技の幅を感じます。
>Niravさま
想像するだに,ものすごい舞台のようですね!! うらやましいかぎりです.

お時間ありましたら「御神火能」の訓みや,この式能の由縁なども御教示いただけましたら幸いです.

スレとはずれますが,厳島神社で観た友枝昭世「融」も,まさに月が海にかかる風情に,みな興奮してしまったのを想い出しました.

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

そんなあなたはお能好き 更新情報

そんなあなたはお能好きのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング