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グッドラック感動のお奨め映画コミュの「イン・ハー・シューズ」(ネタバレごめん!)

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 少し前の映画ですが、映画「イン・ハー・シューズ」(2005)は、性格のまったく違う姉妹が自分に本当に合った靴を捜す、自分探しの物語です。誰もが羨むスタイルと美貌を持ちながら、難読症という内面のコンプレックスを持っているマギー(キャメロン・ディアス)。一方、姉のローズは弁護士として成功しているにも関わらず、太っている自分の容姿に自信が持てず外面のコンプレッックスを持っている。そんな二人の楽しくて、そしてちょっぴり切ないドタバタストーリーはとても共感が持てました。監督は「LAコンフィデンシャル」で一躍有名になったカーティス・ハンソン。製作総指揮はリドリー・スコットが担当しています。

 自分探しの物語には旅での人々との交流が多い展開ですが、この映画は自分探しと云うよりは、自分壊しから物語は始まります。思いも寄らないハチャメチャな序盤に驚かされます。姉のローズは以前から想いを寄せる上司と一夜を過ごして、舞い上がってしまう。定職にも就かず、ローズの家に居候していたマギーは、ローズの留守中に訪ねてきたその上司にちょっかいを出してしまい、怒ったローズに家を追い出されてしまう。ローズは弁護士事務所に行くのがいやになり、犬の散歩のバイトで心を癒す。どこにも行く当てのないマギーは、西海岸にいる亡くなった母方の祖母エラ(シャーリー・マックレーン)のもとを訪ね、老人ホームで老人達の世話をしている彼女から何とか金をせしめようとします。そんな哀れな孫娘に気づいたエラも過去の自分勝手な行いを省みます。傷心のマギーはいままで相手にもしなかった弁護士事務所の同僚サイモンの優しい眼差しに気づき、新たな恋が始まっていきます。まったく性格の違う姉妹がなんとか自立しようともがく姿をコメディータッチに描かれていますが、実はとてもリアルで共感が持てます。

 まったくかみ合わず、お互いの心のすれ違いがピークになった時、それは自分の生き方に大きな疑問を持った時でもありました。そうした苦い失敗や様々経験の末、姉妹は互いに合った靴を見つけだします。ローズとってはいつも自分を温かく見つめてくれていた同僚のサイモンであり、マギーにとっては祖母の力を借りて、世話する老人達から誉められて初めて自分のアイデンティティ(存在意義・独自の仕事)に気づくことでした。

 自分に合った靴を捜すには、やはり多くの失敗や様々な経験が必要なようです。それは決して恋人探しだけでなく、仕事や友人や結婚相手にも当てはまりそうです。読んだこともない詩の一節に共感して涙が零れるようになったとき、人は自分に合う靴がどんな種類のものなのかを知ることができるのでしょう。


グッドラック感動のお奨め度:80点

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