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グッドラック感動のお奨め映画コミュの勝新、最後の「座頭市」

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「落ち葉は風を惜しむ?」この言葉は勝新の最後の「座頭市」という映画の中で語られます。落ちぶれた腕の立つ浪人(緒方拳)が、市にこういます。

「落ち葉は風を惜しまない」
(だから俺と勝負してくれ… そして俺の命を散らしてくれ…)

しかし、生命力の強い市は、
(枯れ葉でも生きていたい、だから風を惜しむよ)

 誇りも失いすべてを無くした浪人の俺に、この先どんな生き方があるというのか? 両目を幼い時に失い、あんまを稼業とする座頭市。仕込み杖で悪人をたたっ切る腕を身につけ、最底辺でも必死に生き抜いてきた市。二人の生き方の違いが風を惜しむ、惜しまないという解釈の違いが生まれる。同じ最底辺を生きてきた二人を通して、生きていくことの辛さ、切なさが浮かび上がる。

 この最後の「座頭市」はシリーズの中で最も好きな作品です。やくざの女親分を演じる樋口可南子との風呂場のシーンの美しいこと。まるで時代劇とは思えない。本当に美しい!(見て下さい、凄い美しいですよ)また、丁半博打のシーンこそ、座頭市映画の真骨頂とも云える名シーン。(笑わせます)名優三木ノリ平とのやり取りも見入ってしまう。(二人ともうまい!)

 最高のシーンは、市が貧しい娘に手鏡を渡すと、初めて鏡に写った自らを眺めて「お、お母さん…」と呟くシーン。今でも思い出すと鳥肌ものです。

 かなり残忍なシーンが時々でてきますが、過激さを求める人達へのサービスです。サービス精神がてんこ盛りの勝新ならではといえるでしょう。製作・監督・脚本を手がけたこの作品以降、勝新は座頭市撮っていません。よって彼の集大成というべき作品です。

 落ち葉の季節です。今まで青々とおい茂っっていた木の葉も無情にもやがて一枚減り、一枚減りして風に散っていきます。今の自分のスタンスは、落ち葉が風を惜しむか、惜しまないかを決めます。


 さて、あなたは「落ち葉は風を惜しむ」or「風を惜しまない」
どちらでしょうか?

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