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日常感情劇場 on mixiコミュのおうちをかうのはたいへんなのよ(短期集中連載7回目)

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自己資金として、8桁のカネを用意した。一部は銀行口座に入っており、そこから住宅会社の銀行口座へ振り込めばよい。しかし、その自己資金のうちの900万円以上のカネが、ゆうちょ銀行の口座に入れてあったのである。

ゆうちょ銀行の口座には限度額があって、1口座あたり1000万円までしか入金できない。となると、銀行口座からゆうちょ銀行にカネを移して、そこから振り込むというのは不可能である。ではゆうちょ銀行から銀行口座に振り込みなおせばよいのかというと、どうやら事はそう簡単ではなさそうなのである。

ATMから振込みを実施する場合、あらかじめ窓口で限度額の更新手続きをしないと、1日に振り込めるのは10万円まで。振り込め詐欺防止のための傍迷惑な取り決めなのである。この取り決めを撤廃するには本人が窓口で手続きするか、窓口に行くんだったら本人が900万のカネをおろして銀行に入金するという手順を踏む必要がある。代理人では窓口でおろせないのだ。しかし今私は仕事を休めるような状況ではなく、それも無理。(引越の翌日は手続きとかあるから休むかもしれないけど)私たちが出した結論は、相方が、私のゆうちょ銀行のカードを使って、1日の引き出し限度額である50万円を毎日引き出し、■■銀行(今使っている都市銀行。振込先も同じ銀行なのでこちらが有利)に毎日50万円ずつ入金するという、恐ろしく効率の悪いやり方である。しかし一度にものすごい大金を運ぶ必要もないため取り敢えずこれでいいのかなと思っている。■■銀行からの振込みはインターネット取引で済ませるつもりである。

そうしたら、■■銀行のその九州の小さな支店から、私の携帯あてに電話がかかってきた。毎日50万円ずつ入金されてますが大丈夫ですか? これはどういったお金ですか? という内容。

あのね。

あの、いや、だから、その。


あやしいマネーロンダリングが行われているとでも思われたのだろうか。

家を買う、というごく個人的な出来事を通して、つまらないところでつまらない社会の歪みを体感した。


それはそれとして。

家を買うということに際して、オフィシャルではない行事もいくらか発生する。たとえば、家電品の購入。

今までは転勤族であり引越が多かったため、あまり大きな家具や家電品は意識して控えてきた。そのため、たとえば冷蔵庫は、お互いが一人暮らしをしていたときに使っていた小さな冷蔵庫を2台とも稼動させて何とかしのいでいたりしたのだ。引越の際も小さいから運びやすい。ただし電気代はきっちり2台分だ。しかし、おそらくもう引越はしない。となると、電気代を食う古い古い冷蔵庫よりは、新しく、容量が大きく、電気代を食わない冷蔵庫を買うべきではないのか。

マンションの近くの大型家電量販店が、そのマンションの入居者向けにチラシを配ったりしていた。それにつられて、内覧会の後で行ってみた。今回買おうと思っているのは、冷蔵庫、洗濯機、オーブンレンジ、テレビ。トースターと私の書斎(という名の物置)用の暖房器具も買いたいのだけどこれは高いものではなく、手で運べるので急がない。テレビは既に1台あるのだが、二人でネットワークゲームに同時にログインするためには一人1台のテレビが必要。官舎にいたときは2台テレビがあったのだが、そのうち1台は相方が一人暮らしをしていた頃から持っていた10年以上経っていたもので、色にじみが激しく、ゲームモードも搭載されていなかったためゲームの文字が読みづらかった。オンラインゲームでは文字の可読の是非がゲームの進行を大きく左右する。そのため新しく1台メインのテレビを購入しようという腹積もりである。

冷蔵庫、洗濯機、オーブンレンジについては、私は全くわからない。相方にすべてお任せである(投げやりとか言うな)。
彼女は既に、どこかに出かけるたびに、あちこちの家電量販店で価格調査をしていた。しかし、今入ったこの家電量販店が一番安かったらしい。ここで買うことに決めたようだ。

それから悩む悩む。店員さんを振り回しながら悩む悩む、まだ悩む。

私が、展示されているマッサージ椅子の全身コースを2巡しても、まだ悩んでいた。

いや、悩むのは良くわかる。いままで一人暮らし用の小さな冷蔵庫の「冷蔵」「冷凍」の機能だけで10年近くやりくりしてきたのだ。いきなり「パーシャル」とか「ホット庫」とか「透明氷」とか「切れちゃう冷凍」とか「野菜のビタミン光で増やす」とか「長い野菜も立てて収納」とか「動くん棚」とか「ビール20分で飲み頃に」とか「500ml缶が立てたまま入る」とか「ハードディスク内蔵で録画もできる」とか「SDカードで写真もきれい」とか「パソコンいらずで写真年賀状」とか「スイッチひとつで足元から暖かい」とか「文字も読みやすいドデカワンセグ」とか「ネイティブの発音10万語収録」とか「あっという間にすぐに沸く」とか「蒸気を逃がしてお米がふっくら」とか「いまならさらにもう一点プレゼント」とか「実家が布団屋の箱山です」とか「脚からみるみるやせていく!」とか「毎週木曜日無料配布中」とか「とにかくカジキマグロを釣る」とか「せめてダボハゼを釣る」とか、そういう新アイテムがごろごろ出てきても、いったいどれが自分の生活に必要なものなのか、そもそもそれは本当に冷蔵庫の機能なのかがわからないのだ。

マッサージ椅子の足すっきりコースが終わった頃に、決断したらしい。おそらく最上位機種。しかし今までの価格調査の値段よりも数万円安い。電気代も大幅に安い。私は一人暮らし時代の冷蔵庫をかれこれ20年ぐらい使ってきた。冷蔵庫は相当長く耐久する耐久消費財なのだ。しかも一度電源を入れたら停電にでもならない限りまず切ることはない。本体が少々高くてもランニングコストが安いものを選んだほうが結局は得である。しかも本体が思ったより安く手に入る。だとしたら最上位機種だろう。

オーブンレンジは、それほど高機能ではないもの。洗濯機は、それらで浮いた分で最上位機種よりひとつランクダウン(機能は同じで容量が少し小さい)したもの。それでも当初の予算よりはかなり浮いたらしい。

テレビは私の担当。今はもう店頭での選択肢としてのブラウン管テレビはない。前の家では私のゲーム専用で2万円ぐらいのブラウン管テレビを買ったけれど、その家電量販店にはブラウン管テレビは1台も展示されていなかった。となると選択は液晶かプラズマ。昔はプラズマは高かったけど、今は液晶とそんなに変わらない。としたら、画面が綺麗なプラズマだろう。消費電力も今はそんなに違わないらしいし、冷蔵庫と違って電源入れっぱなしというわけでもないし。2画面分割とかの機能が欲しかったけど(二人で同時にゲームにログインできるた
め)、外部入力だけを2画面に表示するテレビってほとんどない。なので今回は2画面は見送って、一番値段が安いものを。安くても画面はとても鮮明。まとめて引越の翌日に持ってきてもらうことに。

いろいろ計算すると、家の値段とは別に、300万円ぐらい必要だ。この後さらに引越費用も。ただ、引越を依頼する会社は今回の入居に関する幹事会社なのと、まとめると一度に大口の取引になるので1件1件は優遇料金にしてくださり、引越の見積もり金額は予想をはるかに下回る金額だった。

2週間後の再内覧会も無事終了。細かいところばかりだったけれどちゃんと直っていた。

こうして、いよいよ、おそらく人生最後の引越の日が近づく。

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