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『当面のライバル・カタールとの一戦、岡田ジャパンにかかる大きな重圧』
日本代表は18日、翌日に控えた2010年Ｗ杯アジア最終予選・第３戦のカタール戦（19日 19時半キックオフ、日本時間20日１時半）に向け、会場となるドーハのアル・サッドスタジアムで最終調整を行なった。
冒頭の15分を除き、いつも通りの非公開。中村俊輔、長谷部誠、松井大輔らの欧州組も揃い、25人全員が参加した。
先月行なわれたホームのウズベキスタン戦を１対１で引き分けて、１勝１分けで勝ち点４のグループＡ・２位の日本としては、１試合消化が多いながら勝ち点で並ぶカタールは当面のライバルとなるだけに、直接対決で上回るためにも引き分け以上の結果が欲しいところ。２連勝で首位に立っているオーストラリアは同日、敵地でバーレーンと顔を合わせる。
日本にとって気がかりなのは、過去５戦し３分け２敗というカタールとの直接対決の結果と、アウェイの気候条件。しかし、それはついてはあまり心配ないようだ。
「カタールに勝っていないことは、私も記者から聞いてびっくりした。ただ調べれば、ここ10年で対戦は１回しかなくて、記録はそれだけ。私の中では１回引き分けただけだと考えている」（岡田監督）。実際の対戦は２回で、２引き分けと勝ちはないが、負けもない。さらに昔のデータには、それほど意味はないだろう。
一方の６月のオマーン、９月のバーレーンでは苦しんだ酷暑も今回に限っては問題にならないだろう。ドーハの気候は日中こそ陽射しは強いものの、平均気温は25度前後と落ち着いており、湿度も低く、蒸し暑さもない。「こちらの気候は思ったよりも涼しく、非常にいい準備ができた」と岡田監督からも安堵感がうかがえる。
しかし、公式会見では地元記者から、今回のゲームに敗れれば、これが監督としての最後の試合になるのでは、と厳しい質問が及ぶなど、勝ち点で並ぶカタールとの一戦に岡田監督以下、日本代表に大きなプレッシャーがかかっているのも事実。加えて、中村俊は17日に合流したものの、左ひざに故障を抱えており、ウズベキスタン戦を累積警告で欠場した松井も、今夏ルマンからサンテティエンヌ（以上フランス）に移籍したあとは出場機会に恵まれていないだけに、出場したとしても試合勘が心配されるなど不安材料はある。
９月に就任したばかりだが、過去にはセネガルを率い02年Ｗ杯でベスト８進出を果たした実績のあるカタール代表のブルーノ・メツ監督は、「日本は危険なチーム。しかし、勝つ可能性はある。勝つためのポイントは理解している」と強気な姿勢を見せている。日本は果たして勝ち点を手にして帰国の途に就くことはできるだろうか。

【予想フォーメーション】
４－５－１
《ＧＫ》
川口能活(cap)
《ＤＦ》
内田篤人（右SB）/寺田周平（CB）/田中マルクス闘莉王（CB）/長友佑都（左SB）
《ＭＦ》
中村俊輔（右MF）/遠藤保仁（DMF）/長谷部誠（DMF）/大久保嘉人（左MF）/田中達也（OMF）
《ＦＷ》
玉田圭司

【スターティングメンバー】
《ＧＫ》
1 川口能活(cap)
《ＤＦ》
3 内田篤人
2 寺田周平
4 田中マルクス闘莉王
15 長友佑都
《ＭＦ》
10 中村俊輔
7 遠藤保仁
17 長谷部誠
16 大久保嘉人
《ＦＷ》
11 玉田圭司
8 田中達也
【サブ】
18 都築龍太
6 阿部勇樹
14 中村憲剛
9 松井大輔
5 今野泰幸
12 佐藤寿人
13 岡崎慎司

勝利を祈りましょう