兵庫県加古川市のある県立高校で英語をおしえていたショーンは、イラストを書くのが、とっても上手。 泣きそうな顔をささっとかいて、sad, She is sad. 怒ってる顔をかいて、mad, He is mad. ちくしょー!の顔をかいて、Damm it! と発音するだけで、生徒さんから、笑いと「なるほど!」の賞賛をゲットできる先生だった。 神戸三宮駅。家に帰る途中だったあたしが乗った3両目に、背の高い、くるくるカールで赤毛の外国人がドアのそばにたっていた。んっ?どっかで会ったような?
あたしの実家は、加古川の近くで、大学生のころから、姉妹都市提携関係のボランティアをしていたので、海外から送られてくる外国人英語教師のひとたちを、何人か知っていた。シアトル出身のビル先生もそのひとりだった。ビル先生に連れられて、英語を教えるときのダイレクトメソッドについての勉強会に、教員免許コースをとっていたあたしは、興味本位で、参加した。study group ってきいてたのに、なんか知り合い同士のパーティーってかんじで、ビル先生は、日本人の女の子さがしでいそがしそーだし、ちょー美人のブロンドちゃんに「What do you do? 」ってきいたら、「I am a plumber」っていわれて、なんで、水道なおす人がここにいるの?それもチョー美人で?などとおもってたら、それは、のちに、外交官になったそのきれーなイギリスガールの「ここにいるんだから、英語のせんせーにきまってるだろ!」というヒニクなジョークだったらしい。その彼女が当時のショーンのガールフレンド。