ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

アジア系アメリカ人研究会コミュのミュージカル 蝶々さん

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
今月9日から24日まで、北千住のシアター1010(これで千住と読む語呂合わせ)で、「ミュージカル 蝶々さん」が上演された。チラシには以下のような説明がある。

********
 皆さんはプッチーニが何故、日本人をヒロインにしたオペラを書こうとしたのか、ご存知ですか?
 実は明治中期、宣教師の夫と共に長崎に赴任してきたコレル夫人が出会ったお蝶と言う名の少女の悲劇を、アメリカに帰国後弟のジョンに話し、
 彼が「マダム・バタフライ」と言う短い小説にしたことから端を発します。
 そして、その小説が大評判になり、ブロードウェイで劇化され、やがて海を渡ってロンドンで上演された舞台をプッチーニが目にしたと言う次第。
 だがそれは異国趣味に溢れ、東洋人蔑視の考えに彩られた屈辱的な内容に変わっていきました。
 ですから原点に戻ることで、コレル夫人の目を通した“蝶々さん”の真実の姿が今明かされます。
 プッチーニの“マダム・バタフライ”は史実とはかけ離れたストーリーであり日本の風俗や習慣を完全に誤解している作品です。
 今でも全世界で上演され続けている“マダム・バタフライ”がいかに素晴らしい作品であっても、日本人として誤解を受けたままで見過ごすことは出来ません。
 『武士道とは死ぬことと見つけたり』。葉隠れ武士の末裔であった蝶々さんの生死は西洋にいや、今の日本人にも理解しがたい価値観ですが、今、この作品こそミュージカルとして上演することが痛切に必要だと確信します。
 この作品は史実に基づき、市川森一氏が脚本化したオリジナル戯曲です。
********

 マダムバタフライはアジア系アメリカ人にはすこぶる評判が悪く、その焼き直しのようなミス・サイゴンも厳しい糾弾を受けた。デイビッド・ヘンリー・ホアンのMバタフライはマダムバタフライをもとにした新しい試みだったが、ジョン・ローンが主演した映画は成功しなかった。

 だから、私は、市川森一がどのような解釈で新しい蝶々さんを描いたのか、興味があって観にいったのである。市川森一といえば、80年代に山崎豊子の「二つの祖国」の脚本を担当した人である。揉めた末に「山河燃ゆ」という題になったこのテレビドラマは視聴率が最低。日系ものは視聴率が取れないという前歴を残し、以降2002年の「さくら」まで日系人もののシリーズはNKHで放送されなかった。そんなことから、市森の脚本ではどうか、という一抹の不安があったが、その不安は見事に的中した。

 東洋人が西洋人のおもちゃにされているだけという史観は、全く修正されていない。おもちゃでないということの証明のために死ぬことを選ぶ蝶々さんの物語をなぜ今上演しなくてはならないのか。市川さんはアラブのテロリストのことなどを考えているのだろうけれど、それは脚本家の自己満足でしかなく、現代世界へのメッセージなど、全く伝わってこない。
 蝶々さんを島田歌穂が演じているので、演劇としてのレベルは悪くない。でも脚本があれでは、、、。

コメント(3)

全くそのようなイベントがあったとは知りませんでした(意識的に遠ざけてきた事もありw)。
けれど、その市川さんがどのような解釈を新たに付け加えた(あるいは元の形だと思われる所に戻した)のかには、大変興味があります。
たしかに未だに場末の女郎のような着崩れ方(しかも左前だったり)をしている蝶々さんも、しばしば見受けられるのは哀しいですが・・・。

けれどもっと救いようのない、とんでもオペラがあります。マスカーニの『イリス(Iris)』。吉原に売り飛ばされる女子の話です。こうなるとジャポニズムブームとは何だったのだ?という感じですw
 18世紀のシノワズリー(中国趣味)あたりはまだ純粋に西洋人の芸術的な趣味だったようだけれど、19世紀のジャポニズムになると、オリエンタリズムが入ってくる。それは綿々と今に受け継がれているわけだけれど、こちら側はそれを拒否するか、逆手にとって違うメッセージを発信していかないと。

 アジア系の若手がつくっている作品群はまさにそれを目指しているんだろう。

 先日の会の打ち上げに、ディーン・アダチという5世の日系人が来ていたけれど、ジャスティン・リン監督のBetter Luck Tomorrowは、まさに自分の話だった、というのを聞いて、ふうん、と思った次第。アジア系の若者の日常を描いたこの作品は、モデルマイノリティなんていうわけのわからんアジア系のイメージを確かにぶち壊している。
映画"Yellow"も、小品ながら、韓国系アメリカ人の若者の状況と苦悩といらだちを描いていました。Mike Parkの音楽が挿入されていたのでメールを書いたら「よくあんな地味な映画を見つけたな!」という返事が届きました。(笑)

<デイビッド・ヘンリー・ホアンのMバタフライはマダムバタフライをもとにした新しい試みだったが、ジョン・ローンが主演した映画は成功しなかった>

Mバタフライは僕には難解で・・。(-_-)

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

アジア系アメリカ人研究会 更新情報

アジア系アメリカ人研究会のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング