■羅府新報 1903年4月創刊 日刊 日英二ヶ国語紙 一部40セント 発行部数45000 138 Onizuka Street Los Angeles, CA 90012 電話:(213)629-2231 ファクス:(213)687-0737 http://www.rafu.com/jp.html アメリカの日系紙といえば、まずはこの羅府新報。発行部数も日系紙としては最大です。1903年の創業というのは、リトルトウキョウにある饅頭屋、風月堂と同じ。もう百年以上、LAの日本町を見続けています。小東京にあるロサンゼルス市立図書館・小東京分館に行けば置いてあるので読むことができます。小東京であればスーパーや書店などでも簡単に買えます。 小生も昔は購読しており、1週間分ずつ日本に送ってもらっていたのですが、なんせ新聞代よりも送料が高くつくのでやめてしまいました。 英文欄を見ると、George Yoshinagaの週2回のコラム,Horse’s mouthは健在。日記のようなコラムで、それほど読み応えはありません。正直、週1回で十分で、若い人に書く機会を与えてあげてほしいと思います。 日本語欄は、なんと言っても木曜日の「木曜随想」がいい。野本一平、山中真知子、上田勢子、鈴木敦子、といった昔からの名うてのコラムニストが交替で書いています。私はとりわけ、野本一平さんと山中真知子さんのコラムが好きです。ともに在米40年余。アメリカを見る視点がぶれず、読み応えがあります。 2月15日号は山中真知子さんが担当で、「まぼろしの詩」というタイトルで、日系作家、加川文一のことを書かれています。山中さんは、詩人の加川文一の詩碑が小東京にできたこと、そして加川文一詩集が再刊になったことを、加川文一への思い出とともに、感慨を込めて書いています。加川文一詩集は長らく絶版になっていたけれど、古田和子という方が読んで、再販することにしたのだといいます。1982年に南加文芸社から出版された同詩集は、日本の古本屋で3万円の値がついています。再版された加川文一詩集を私も手に入れて読んでみたいと思っています。
■TV FAN 1975年創刊 月刊誌 日本語 無料 TV Fan Company P.O. Box 49202 Los Angeles, CA 90049 http://www.tvfanshop.com/t_tvFan.htm これも、LAに行ったときには、必ず手に取る無料誌です。野本一平さん、山中真知子さん、日系史研究家の渡辺正清さんらのコラムが読めます。最新号の4月号で、野本さんは伊佐千尋さんの「オキナワと少年」という本を取り上げて紹介しています。伊佐さんは日系俳優の故マコ・イワマツと異母兄弟の間柄です。「オキナワと少年」は伊佐さんの半生記ですが、読んでみたいと思っています。
■日刊サン 1984年7月6日創刊 日本語 無料 3月21日号に俳優、今井雅之のインタビュー記事が載っています。特攻隊を描いた自作、Winds of Godを映画化。全編英語で、4月18日から2週間、ハリウッドの映画館で封切られます。特攻隊と、無差別に民間人を殺した9.11テロとは違う。それが混同されていることへの憤りが映画づくりにつながりました。この人の戦争へのこだわりは大変なものです。