ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

歌舞伎、歌舞伎そして、歌舞伎コミュの4月文楽公演夜の部

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 4月の文楽の夜の部は加賀見山。
 拝見した日は金曜日。
 社会人の文楽入門ということであって、いつもよりはおそく、6時15分からの開演。
 普段はなかなかこられない人の為に、会社勤めの人に合わせて、開演時間を遅らせてやってくれることはいいことです。
 草履打ち、廊下、長局、奥庭と段とつづく。
 玉女の局岩藤がいい。
 立ち位置、位取りがしっかりととれていていい。
 位取りのしっかりとしたところは師匠の玉男によく似ている。
 この岩藤、役目としては嫌味な役ではあるが、武家の出の女。
 それなりの格と品がいる。
 嫌味さだけででてしまうと、夏祭の義平次の女バージョンになりかねない。
 ある意味、忠臣蔵の師直でやっていったほうがいいかも。
 草履打ちの場を見ていて、思わず、こりゃ、忠臣蔵の喧嘩場とおもわなくもなかった。
 紋寿の尾上は万事手堅い。
 やることはそつなくやっているといったところ。
 商家の出て、育ちのいい、おっとりとした女を醸しだしていた。
 草履打ちはこのふたりのやりとりが楽しめるが、肝心の太夫がやくない。
 岩藤の十九太夫、尾上の呂勢太夫とも声に上すべりの感。
 この草履打ちの太夫にしては難しいのもしれない。
 意外な掘り出し物としては次の廊下の段。
 岩藤と弾正のやりとりがいい。
 岩藤の育ちのよさ、見栄っ張りで、自己満足に終始する女を感じさせる。
 全体を見ていて、太夫がよくない。
 人形、三味線、太夫のバランスのなさが感じられた。
 以前はこんなことはさほど感じられなかったが。
 次の長局で落ち着く。
 太夫は綱太夫、しっとりと聴かせる。
 ようやくここでバランスが取れていく。
 お初は和生。
 動きのこの女の若々しさと、直線的で一途に生きる女をえがいている。
 一途さがなければ、岩藤を討てない。
 玉女とこの和生がこれからの人形を引っ張るのかなと感じる。
 時代が変っていくのが感じさせてくれる。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

歌舞伎、歌舞伎そして、歌舞伎 更新情報

歌舞伎、歌舞伎そして、歌舞伎のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング