香港ノワール映画－英雄片－コミュの【香港ノワール／新時代】花火降る夏

原題：去年煙花特別多(The Longest Summer)
香港　チームワーク･プロダクション･ハウス作品　98年　128分　カラー　東光徳間配給

製作総指揮：アンディ･ラウ　監督･脚本：フルーツ･チャン　撮影：ラム･ワーチュン　音楽：ラム･ワーチュン／ケネス･ビー
出演：サム･リー／トニー･ホー／ジョー･クーク

－解説－
香港返還によって軍務を追われた男が､弟や元部下と銀行強盗を決行したことから､破滅への道をたどる姿を描いたアクション･ドラマ。出演は『スパイチーム』(2000年)などのサム･リー(李燦森)､『80デイズ』(2004年)などのトニー･ホー(何華超)､『わすれな草』(99年)などのジョー･クーク(谷祖琳)､『冷戦』(2001年)などのチャン･サン(陳生)､パン･イックワイ(彭亦威)､『リトル･チュン』(2000年)のライ･チーホー(黎志豪)､リョン･イウワー(梁耀華)､ラム･セッキン(林錫堅)､ウィルソン･ン(吳嘉駿)､ジェシカ･リー(李莉)ほか。『メイド･イン･ホンコン』(97年)などのフルーツ･チャン(陳果)監督､98年作。

－物語－
1997年3月31日､香港駐留の英国軍が解散し失職したガーイン(何華超)は､仕方なくヤクザ者の弟シュン(李燦森)のボス･ウィン(陳生)の運転手を始めたが､その矢先シュンが銀行強盗を持掛けて来た。青馬大橋落成式の花火の下で､シュンはウィンの命令で男を殺した後､ガーインは運転中以前からかった美人を見掛けるが､彼女はウィンの娘ジェーン(谷祖琳)だった。自分の現状に鬱屈した気持ちを抱えたままガーインはシュンや元の部下たちと強盗を決行するが別の強盗グループが現れ､銃撃戦のなかその一味だったジェーンを同乗させ逃走する。彼女が抱えていた大金を奪いシュンに託すが､やがて彼は姿を消した…。

オリジナル予告編動画↓

コメント(2)

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[1] mixiユーザー 12月27日 20:33

不肖管理人です。
来たる2022年1月4日(火)～1月30日(日)に東京･国立映画アーカイブで開催される上映企画｢香港映画発展史探究｣において､『花火降る夏』(98年)の上映が決定しました。
チケットが本日より発売中ですので､観覧ご希望の方は下記サイトを充分ご確認の上ご購入願います↓
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/hongkong202112/#section1-3

[2] mixiユーザー 07月30日 11:02

香港映画初のインディペンデント(自主製作)体制で制作され､日本を始め国際的な評価も受けるなど､衝撃的な監督デビューを果たしたフルーツ･チャン(陳果､画像左)監督待望の第２作です。今回はもうインディペンデント体制ではなく､引続きアンディ･ラウ(劉德華)のプロデュースの下正式な商業映画体制で撮影されました。処女作『メイド･イン･ホンコン』(97年)と本作､そして99年に制作する監督第３作『リトル･チュン』(画像中)をもって､｢(香港)返還３部作｣と称されます。
前作『メイド･イン･ホンコン』で鮮烈なデビューを果たしたサム･リー(李燦森)が本作にも登場しますが､実際には彼の兄役であるトニー･ホー(何華超､画像左)が今回の主演であり､この兄弟を中心とした群像劇が展開されていきます。青春ドラマ､ホームドラマ的なムードを漂わせつつも裏社会を舞台にした”香港ノワール映画”のフォーマットに沿っているのは､前作同様です。
ただ前作と大きく異なるのは､ファンタジー的な展開を持ち込んでいることです。特にラストシーンですね。アレは現実なのでしょうか､それとも虚構､幻想､あるいは登場人物の心象風景なのでしょうか。映像美に当然とする間投げっぱなしのようなエンディングを迎えるのは強烈です。そしてそのラストシーンを見据えるヒロイン､ジョー･クーク(谷祖琳)の視線と存在感も印象的です。

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