裏刑事〜URADEKA〜コミュのキャラクターについて

(1992年に発行した同人誌からの引用です)

岩城丈二＝佐々木武夫（藤 竜也）
元警視庁捜査一課・警部。夫人とは死別。子も親も兄弟もない天涯孤独の身が、裏刑事候補の一因である。また射撃の腕はオリンピック候補になったほどであった。麻薬組織の罠にかかり、射殺されるが、女医・長谷香織により命を救われ、顔と名前の違う別人・岩城丈二として生きることとなった。しかし、声は変わっていないらしい（笑）。佐々木武夫としての命日は平成三年十一月四日。手術の際に体内に埋め込まれたペースメーカーで生命を握られており、その停止スイッチを持つ超法規委員会の命令を遂行する裏刑事第二号である。自分を救ってくれた香織に惚れており、幾度となくアタックをかけた結果、相思相愛の仲となる。

長谷香織（財前直見）
平成会総合病院の医師。外科手術および整形外科手術の腕は超一流。父親が超法規委員会に属している関係で、岩城の改造手術を担当する。初めのうちは岩城に言い寄られても、岩城を自分の芸術作品と呼んで軽くあしらってきたが、度重なる危険へと飛び込んでゆく岩城がだんだんと心配になり、愛するようになる。演じる財前直見は元モデル。芸能界入りを反対する親の目を眩ますため、形はＴＤＡの社員となるが、実はＴＤＡの専属モデルだったのである。

南 俊彦（西村和彦）
元城西署刑事課・巡査。本庁の佐々木警部を慕い、彼との麻薬捜査に命をかけていたが、佐々木警部の死に城西署の人間が関与している気配から、警察に嫌気がさし、佐々木警部が裏刑事・岩城として蘇ったのを機に警察を退職、裏刑事チームの一員となる。格闘技に長け、戦闘員的役割を果たしている。性格は直情型。硬派なため、楽しい青春をおくったことがない。

大津 誠（山田雅人）
元警視庁刑事。佐々木警部の直属の部下で、彼を慕っていたが、佐々木が汚名を着せられて殺されたとき一緒に行動できなかったことを悔やみ退職。独自に佐々木の汚名を晴らすため的場組を探っていたが、裏刑事・岩城として蘇った佐々木と再会、裏刑事チームに参加する。普段は南と一緒にアジトの喫茶店『ラビリンス』に詰めている。しかしながら、関西弁を喋るキャラクターというのは何故ヤクザかお笑いにしかならないのだろう。

芦沢雅子（戸川京子）
超法規委員会で長谷光男の秘書的な役割を果たしており、岩城に指令と報酬の小切手（秘密機関で問題ないのかな？）とウラデカ銃を手渡す。その物腰は冷たいが、自分の非は素直に認める好人物である。どんな拷問を受けても秘密は漏らさないよう特殊な訓練をされていたが、最終回、敵の手に落ち、その能力を発揮して殺される。

マリ子（三上朱美）
三枝のタレント事務所「ユニバーサルプロダクション」で働いている女の子。どんなに金銭管理をしても、三枝は稼がないうえに浪費するので、苦労がたえない。よくも逃げださずに働いているな、三枝と肉体関係でもあるからかしらん？、と思ったら、最終回、突然大津と旅立ってしまってビックリする。しかし、これには前回、取って付けたような伏線（一緒に競馬に行っている）があって更にビックリ。

中里小夜子（小林沙也子）
敵の情婦でありながら岩城に加担する謎の女として裏刑事チームに加わるが、その正体は、企業との癒着を清算する公安刑事と心中しようとして死にきれず、生き残ってしまった婦警、という過去を持つ裏刑事第一号だった。表の命日は昭和六三年十一月十八日（新聞は二一日のもの）。クールで可愛く、しかしどことなく虚無的なものを感じさせるのはそういう過去があったからだろう。女の肉体を武器にする潜入捜査を専門に行っていたが、最終回において敵の人質となり、抵抗してもがいたはずみで発射された弾丸で命を落とす。ちなみに深夜番組評論家の文京うなぎ氏によれば、演じる小林沙也子はギルガメッシュないとにも出演していたとのこと。

三枝慎一郎（近藤正臣）
元悪徳弁護士。佐々木警部のライバルとして、重箱の隅をつつくような弁護で沢山の悪人を野に放ってきたが、インサイダー取引に巻き込まれ資格を剥奪された。現在はタレント事務所「ユニバーサルプロダクション」を開いているが、まるで儲からないため、ギャラのために裏刑事チームに加わる。得意技は鮮やかなマジックで、敵を幻惑し倒す。また、変装も得意で、第一話ではボリビアの秘密警察官・アントニオ矢崎として、いかがわしい魅力を振りまき大活躍した。Ｃ調なところがあり、小夜子にタレントにならないかと誘いつづけていたが、彼女の死に最も心を傷めたのは三枝であろう。

長谷光男（高松英郎）
司法関係のＯＢで構成される超法規委員会のメンバー。その他の素性はまるで謎である。性格は冷静で激することがない。しかし、この父の娘が香織というのも、「何だかなぁ」である。