映画が好きコミュの「顔のないヒトラーたち」

顔のないヒトラーたちはドイツ中に潜伏して　彼らは普通の市民として普通に暮して。
顔のないヒトラーたちはドイツ市民の複数で　彼らは戦時中に親衛隊として関わって。

これはドイツの若き正義感あふれる検事が　同国人を裁くという史実に基づいた映画で･･･

戦後の１９５８年にアウシュビッツを知らない若者がいる事に唖然とした検事は　強制収容所の元親衛隊員が教師として子供たちに接してることを突き止めたジャーナリストの男と共に　その収容所から生きのびたユダヤ人の男も加わって　彼らが市民に紛れて暮らす元親衛隊員の罪を暴こうと探し出すのだが　関係者は口をつぐみ喋らず　資料すら見つからず･･･

彼らのやったことは　ユダヤ人狩りをして強制収容所に入れて　暴行の限りを尽くし　子供は人体実験として内臓を取り出したり　背中合わせで縫い結んだりと　残虐の限りをやりつくして　挙句の果てにガス室に送って殺しまくり　そんな連中が何らの罪にも服さずに普通の市民として街中で暮らして･･･

そして米軍の協力もあって出てきた資料は余りにも多く　戸惑いながらも少しづつ調べ出し　名前は解っても書かれた住所には住んでおらず生死すらわからない中で　とにかく足を使って探しまくって　少人数ではあるが逮捕もしてと　とにかくこの延々たる作業は６３年のフランクフルト・アウシュビッツ裁判まで続いて･･･

ドイツ人がドイツ人を裁くと云う正義感は見えるが本音は見えず隠されて　命令とは言えソレが殺人と云われれば頷くしかない妙なる理不尽さを抱え　隣りの人は何する人ぞやないがナチ党員に封をして皆が疑心暗鬼になって　いつ誰に裏切られるか解らない不安を抱え込んでの危うい家庭生活を送り　この国では日本の様に終戦直後のＢ級戦犯やＣ級戦犯の処刑は無いのかと　そんな事を思いながらもメルケル首相の懺悔の言葉に感動したりする今で。

～２０１５年１月　ナチス残虐の追悼式典で　ドイツ・メルケル首相が発言～
　「ナチスは　ユダヤ人への虐殺によって人間の文明を否定し　その象徴がアウシュビッツです。私たちドイツ人は　恥の気持でいっぱいです。何百万人もの人々を殺害した犯罪を見て見ぬふりをしたのはドイツ人自身だったからです。私たちドイツ人は過去を忘れてはならない。数百万人の犠牲者のために　過去を記憶していく責任があります。」　　　

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