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ピークオイルコミュのStay "GOLD"?

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「たとえ不換紙幣といえども、完璧なる権力と神のごとき知性を持つ王が発行するものであれば、いっこうに問題はないであろう」 アリストテレス

「金と経済的自由とは不可分である。金本位制という制度下でなければ、インフレーションという名の略奪から我々の資産を守ることは出来ない。我々の資産を守るには金が欠かせないのである。このことをしっかり理解していれば、政治家たちが金本位制に反感を抱いている理由が容易に理解できるだろう。」 アラン・グリーンスパン『金と経済的自由』(1966年)


金本位制からの離脱は正しかったのか。
金本位制への回帰の議論は高まるのか。
2001年に"Gold Wars"は終了したというのは本当か。
金の価値の本質は何か。
通貨制度のあり方について。


図1 ピークゴールド
・ピークオイルの主流な分析法「ハバート理論」を使うと、金の生産ピークの理論値は1993年。
・実際は2001年がピークだが、4000年の金利用の歴史から見れば誤差の範囲か。
・既に埋蔵量の68%の16万トンを使い、さらに毎年2400トン掘っている。可採年数は18年程度とも考えられている。

図2 金価格の歴史100年
年が見にくいが、1900年から2004年までのドル建て(水色)とポンド建て(小豆色)の価格推移。ニクソンショック後から異常に跳ね上がっているのがよくわかる。

図3 Jhon Lawのメダル
現代型の最初のバブル”ミシシッピバブル”を生み出したジョン・ロー

【一般的な上げ要因】
・ドル安
・インフレ
・利下げ
・サブプライムショックなど
・経済不安
・原油高
・投機マネー流入
・中東地政学リスク
・需給逼迫  etc

【供給】
◆生産量のピークを過ぎた可能性が高い
◆今後はさらにリサイクルが進むが、原油高でリサイクルコストがかさんでいく。
◆「Harold Hotellingの枯渇性資源の供給理論によれば、社会効用を最大化する資源の価格は時間とともに指数関数的に上昇する」と短絡的に考える事も出来るが・・・。

【ゴールド・サーベイ2007 update 2の見解】
◆GFMS(Gold Field Mineral Service)社のエグゼクティブチェアマンであるフィリップ・クラプウィジク氏は、「現時点の投資家らの金への投資意欲は落ちておらず、これは、年間を通じて金価格を押し上げよう。天井の予想はいつも難しいが、我々としては900ドルの壁は近く突破されて、1000ドルも年内の明確な可能性の一つとして見始めている」とコメント。
◆加工用需要が、前年比で20%近い落ち込みとなると予測
◆「宝飾品のフロア価格」(現物の買い方が復帰する、適正で持続可能な価格水準)が800ドルの前半の水準まで上昇と推定
◆他の需要が落ち込む中で、依然として、投資需要が相場を押し上げる最大の要因となる

【陰謀論も?】
◆「金の教皇(Pope of Gold)」の異名をとるという、チューリッヒ・ロスチャイルド銀行の設立に参画したフェルディナント・リップスの著書「いまなぜ金復活なのか」によると。各国政府や中央銀行は、通貨の価値を維持する為に、金価格をあの手この手で抑制して来たとある。2001年の段階で、1000ドル超えを予想。金本位制の信奉者。
◆GATA(金の価格操作に反対する委員会)によれば、ゴールドマン・サックス、JPモルガン、ドイツ銀行、金鉱山バリック、GFMS社などは、共謀して不当に金価格を抑制し、金キャリートレードによって多額の利益を出して来たと主張。紙幣への誤った信用が、今後の金融危機をより深刻に。
◆「金の値段の裏のウラ」の著者、鬼塚英昭氏によれば、これらを牛耳って来た通貨マフィア(=ロスチャイルド)は金の信頼を失墜させている間に2002年までに金を買い占め、今後の金融危機に備えていると主張。



【参考】
◆Gold Survey 2007日本語版ダイジェスト
http://gold.tanaka.co.jp/market_data/gold_2007_digest.pdf
◆Gold Survey 2007 update 2 overview
http://www.gfms.co.uk/Press%20Releases/UP207_overview.pdf
◆Presentation GS2007 up2
http://www.gfms.co.uk/Brochures/Presenation_GS%2007%20Update%202.pdf
◆FOMC 議事録 
http://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcminutes20080130.pdf
◆「2050年まてに世界的な資源制約の壁」NIMS
http://www.nims.go.jp/jpn/news/press/pdf/press178.pdf
◆Peak Oil and Peak Gold
http://news.goldseek.com/GoldSeek/1145804580.php
◆豊島逸夫の金市場アップデート
http://www.gold.mitsubishi.co.jp/column_toyo/column_toyo00.cfm
◆第一商品 今お奨めは金
http://www.dai-ichi.co.jp/gold/default.htm
◆各国の生産量など
http://info.hd-station.net/data/gold/gfmsprod.htm
◆ドイツ大手紙が告発した米国の金価格操作陰謀
http://www.asyura.com/sora/bd10/msg/335.html
◆TOCOMナビ
http://www.tocom-navi.com/guide/gold/
◆三菱ゴールドパーク
http://www.mmc.co.jp/gold/
◆World Gold Council
http://www.gold.org/index.html
◆GATA Gold Anti-Trust Action Committee
http://www.gata.org/

【メモ】
◆Newmont Forecasts Gold Over $1,000
http://www.taxfreegold.co.uk/newmontforecastsgoldover$1000.html
◆FUTURES ON GOLD'S FUTURE - UPDATE
http://www.financialsense.com/editorials/conrad/2005/1222.html
◆原油100ドル、金1000ドル時代
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20071108/140059/?P=2
◆『金価格と為替の関係』
http://fx.hustle.ne.jp/12/20/000072.html
◆金相場
http://justinfo.web.infoseek.co.jp/stock/precious/gold/gold_0309.html
◆Blog Matrix金を巡る物語
http://blog.livedoor.jp/m3953/archives/2006-12.html
◆金の値段の裏のウラ 書評
http://www.wowgame.jp/amazon/goods_view.asp?ASIN=4880862223
◆金のインサイドストーリー
http://www.goldxau.com/
◆日本地金流通協会
http://www.jgma.or.jp/
◆田中貴金属
http://gold.tanaka.co.jp/index.php
◆メルマガ「ファンダメンタルズでみる商品先物相場の戦略」http://archive.mag2.com/0000176451/20080121153500000.html
◆小菅努の商品アナリスト日記 「こう見る:GFMS「Gold Survey 2007 Update 2」http://ameblo.jp/kosuge-tsutomu/entry-10066498388.html
◆ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報 中国が遂に米国債を売り崩した!
http://amesei.exblog.jp/6098108/
◆日本は国として何キログラムの金を持っているのだろうか
http://blog.goo.ne.jp/ramblelazy/e/1757e8cfe52ac76fb0b88fff9a9855f6
◆金の価値 〜マネーの幻想〜
http://www.benedict.co.jp/Smalltalk/talk-41.htm
◆IMFが保有する金について
http://www.imf.org/external/np/exr/facts/jpn/goldj.htm
◆金属資源
http://www.s-yamaga.jp/kankyo/kankyo-shigen-1.htm

【他のキーワード】
日本の金資源/都市鉱山/リサイクルの今後
金本位制の歴史/金の価値の本質
BIS/ブリオンバンク/ブレディ債/フェニックス
金融危機/ドル安はいつまで?
予想価格、7000ドル?
モルガンスタンレーの見解
二年後の値下げを予想するポールウォーカー氏の見解

管理人08/2/21作成のレポートより

コメント(42)

図1 2007年の原油価格と金価格の推移
図2 金/石油価格の比率
図3 ドル・原油・物価と金価格との相関

◆ドル安→資産減免逃れ、額面上昇
◆原油高→マネーの逃げ場、採掘コスト高懸念
◆傾向としては、近年になるほど相関が高まっているようにも見える。
◆短期的な変動は、ドル安、原油高、利下げなどで説明出来るかもしれないが、いつも連動して動いているわけではない。
◆時期によっては必ずしも相関が高いとは言えず、関連性を協調しすぎることは危険でもある。
図1 金ETFの取引量
◆金ETFの流通量拡大もあって、マネーの流入が急増している。
◆利ざや目的の投機マネーだけでなく、機関投資家が運用する莫大な年金基金の一部が長期保有の投資先とし流入してきている。
◆中東からの購入が増えている。オイルマネーの影響か。

図2 金価格の構図
◆現在の価格のうち、100ドルから200ドルは実需を伴わない投機プレミアムだろう。
◆つまり、投機マネーの流入は、下振れリスクを伴う。
◆投機マネーは、特にトレンドの影響を受けやすい。ドル安、原油高などの買い材料のうち、どれを重視するかはこの動きで決まるため、相関の不安定性に影響している。
図1主な産金国の生産量推移
上から
南アフリカ
米国
豪州
旧ソ連
ロシア
ウズベキスタン

図2 新興の産金国
上から
中国
インドネシア
ペルー
カナダ
ガーナ
Pニューギニア
ブラジル

図2の最大値が、図1の南アフリカの2007年の生産量あたりのスケール(下から3本目の線)

◆主な産金国は、既に生産量が減少している。
◆世界一の生産量を誇った南アフリカでは減少が顕著で、去年ついに一位の座を中国に奪われた。

【平均金生産コスト(ドル)】
1990年 $323
1991年 $312
1992年 $299
1993年 $284
1994年 $293
1995年 $315
1996年 $327
1997年 $315
1998年 $261
1999年 $257
2000年 $238
2002年 $228
2003年 $233
2004年 $278

図3 NIMS作成の、主な金属の2050年までの累積需要
◆埋蔵量ベースでいくと、Ni、Mn、Li、In、Gaはかなり早い段階で枯渇。2050年には現有埋蔵量の倍以上の使用量となるもの。
◆Cu、Pb、Zn、Au、Ag、Snは2050年までに埋蔵量を超える
◆Fe、Mo、W、Co、Pt、Pdは2050年にほぼ現有埋蔵量を使い切るもの
【宝飾品消費】
図1 宝飾品需要量推移
図2 宝飾品国別消費量
図3 宝飾品消費国2006

◆宝飾品需要は減少傾向にはある
◆依然としてインドの金消費量が一番多い。結婚時に大量に使うためか。
図1 国別保有量(2007年3月)
図2 公的売却の推移(2006年)
図3 2006年需要と供給の合計
立て続けてアップしましたが、これらの内容は半年以上前に調べたときのものなので、いくつかはもう既に古くなっているかも知れません。

金本位制からの離脱は正しかったのか。
金本位制への回帰の議論は高まるのか。
2001年に"Gold Wars"は修了したというのは本当か。
金の価値の本質は何か。
通貨制度のあり方について。

など。
こんなトピックを待ってました!

色々考えている事がありますのでお待ちください。
ノブさん

それはよかったです。
私も相当前から計画していたのですが、わけあってできませんでしたので。
本日の円高株安で金の価格が気になって見てみたら金も価格下落してました。
局面からすれば高騰しそうに思いますが、保有者がウリに出している?
>金本位制からの離脱は正しかったのか。

これは疑う余地はないんじゃないでしょうか。
経済が成長する時に
金があわせて増えてくれるのでなければ
成長しそこねてしまうんじゃないですか。

兌換制度を肯定する意見を時々見かけますが
歴史上は兌換制度が不況の原因になる、というのが一般的な見解だと思います。
【金】
 ブル・ベア指数の上昇率3位内に入らなかったが、4位に当たるのが金で、それでも
24から64に猛反転。今月24日〜29日までの間に東京で結局全限一代安値更新。
先限は27日に2100円寸前の年初来最安値の後、28日からきょうまで3連騰。た
だし、9月24日の戻り高値からきょうが、一目均衡表の基本数値26日目の変化日に
当たり、明日反落のシナリオも描ける。

 一方、最近戻り歩調のNY金期近12月限だが、チャートの形がウェッジでダメ押し
の可能性は十分。

 しかし、「NY金期近12月限は10月24日の安値681ドルが水準的には底と見
ている。更なる世界同時株安の進行を回避したことで市場ムードが変わってきた。今晩
現地30日のGDP(米国内総生産)は0.5%低下の事前予想が出ているが、すでに
市場には織り込み済みのもよう。また、明日31日に日銀の金融政策決定会合で  
0.25%利下げされよう。さらに、11月6日のECB(欧州中央銀行)政策金利発
表では0.5%の利下げと言われている。ここまで日米欧による利下げ決定で少なくと
も景気の刺激策にはなろう。従って、マーケットをそう悲観的には見ていない。NY金
は目先的に800ドルまで反発余地があるかどうかが焦点。東京先限は基準線が通る 
2574円まで回復できるかがカギになろう」(カネツ投資顧問、調査部、影山氏)と
のやや強気意見が聞かれた。
(オーバルネクスト/東京/橋本充平)
第3四半期のインド金需要、空前の伸び
2008年11月20日 16:45更新

 【ニューデリー】金の需要が急激に高まっており、市場は過去最高の需要に沸いている。世界的な経済危機の影響で金の値段が下がり、バイヤーの関心が再び金に集まったのが主な原因だという。

 世界金協議会(World Gold Council、WGC)が発表した世界の金需給レポート「Gold Demand Trends」によると、2008年第3四半期の金需要は250トンで、2007年同四半期190トンから31%アップした。また、ゴールド・ジュエリーの需要も2007年から29%アップし、178トンになっている。

 WGCインドのアジャイ・ミトラ代表は「2008年第3四半期は、世界最大の金消費国であるインドにとって特別な時期になった。世界規模で経済が停滞しているにも関わらず、投資目的のバー、コイン、ジュエリーの需要が一気に上がった」、「金融市場の将来にはまだ不確定要素が多すぎる。金融市場を不安視する投資家の注目が金にシフトしたのだろう」と分析する。

 2008年第3四半期当初の金需要は経済危機の影響で低迷していた。しかし、地方経済が好調になったこと、都市部の消費者がより安全な投資対象として金に殺到したことが需要の急速な増加の原因だと考えられている。
voice of india
http://jp.ibtimes.com/article/biznews/081120/24164.html
輸入通関実績によると
金の輸入量
9 月 2637キロ
10月 9427キロ 3.6倍に

去年10月 2004キロ
07年の最高が8月 3424キロ
金価格:長期的には2000−3000ドルもあり得る

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0104&f=business_0104_010.shtml
金を通して世界を読む (単行本) 豊島 逸夫 (著)

を読んでみました。昨年の11月に出ていたことは知っていましたが、忙しくて未だ手に取ってませんでした。売れているみたいです。金について詳しく知りたい方には、とてもお勧めです。

豊島氏のブログは、このトピックの冒頭から1〜7にかけての内容を作るうえで大変参考にさせていただきました。

◆豊島逸夫の金市場アップデート
http://www.gold.mitsubishi.co.jp/column_toyo/column_toyo00.cfm


経済不安になると、金投資が増えて価格が上がることは普通ですが、副島隆彦氏の「今こそ金を買う」というように、単に購入を勧めるような本も沢山でていてうんざりしたりもします。確かに買うべきとは思いますが。


豊島氏の著書の中に「金の裏づけのない米ドルの価値は、ひょっとして人間の「思い込み」で成り立っているのではないかと感じる」というくだりがありました。多分、額面の殆どはそうだと思いますが、だからといって、金の価値にはどんな裏づけがあるのかと考えれば、金取引の8割から9割は未だ貴金属であって、なぜ人間が金に価値を感じるかと言う根本は、結局装飾品・貴金属としての魅力が殆どです。もちろん工業的な利用価値もありますが、その需要はまだ一部です。

装飾品としての価値を基盤として、取引上の利便性としての価値が合わさって、歴史的に価値保存や価値取引媒体として使われてきたわけですが、そう考えると、ドルの価値が思い込みであることと同様に、金の価値も思い込みなんだなと感じます。ただ、その思い込みの種類や普遍性に差があるだけでしょうね。

それから、これは私の持論ですが、インドで結婚時に花嫁が金を身に着ける習慣があり、それが世界の金需要の無視できない量を占めています。一般の金の装飾品も、異性へのプレゼント(金をプレゼントする人はいなくてもアクセサリーに使われてるもの)や、異性の気を引くために購入したりすることを思うと、世界の金融マーケットがこうした人間の性欲を基盤にしているのではないかと思えてきたりします。

金高騰 インド花嫁飾る模造品 「手が出ない」数千年の伝統宝飾ピンチ
2008/10/29
http://www.business-i.jp/news/bb-page/news/200810290007a.nwc

さて、アメリカでは外貨準備の7割が金で、ドイツやフランスでも5割以上が金ですが、日本ではわずか1%、アジア諸国も軒並み低くて、みなアメリカ国債を沢山もっています。
一方で、日本では金価格高騰を受けて、リサイクルが進み、今では日本は金輸出国になっているそうです。
ドル安やアメリカ経済の衰退を憂うのもよいですが、それに対して備えのない日本の現状と、逆行した現象。日本こそ、もっと金を買ったほうがよいのかもしれません。
20年以上前、竹下首相の頃に
「ふるさと創生」などと言って
全国の市町村に1億円ずつばら撒いた事があって、
その折に1億円分の金のカタマリ(立方体?)を購入した自治体がありました。

その時には成金趣味のようで良い印象を持たなかったのですが
今、思えば一番賢い使い方だったように思います。

ちょっとした観光名所になっていて皆、なでていくので
だいぶ磨り減っているようですが。

・・・と思って検索すると色々でてきます。
うまくいった所といかなかった所とあるようですね。

金は火事になっても
焼け跡にから掘り出せるそうで(盗まれなければ)
保存性の良さが魅力ですね。

保存性の問題を除けば名画などの芸術品も
国家の外貨準備として良いかも知れません。

普段は美術館で公開しておいて
通貨の危機に瀕したらオークションで売り、その代金で自国通貨を支える。


>だからといって、金の価値にはどんな裏づけが・・・

人間のいない世界に「価値」というものは存在しないわけですからね。
「価値」というのは欲望の裏返しともいえるかもしれません。

では「普遍的な欲望」とは何だろうか、というのがテーマになるのかな。
「性」なのか「食」なのか。それとも別の何かだろうか。
ノブさん

確かに地方に行くと、変な金の塊や造形物がいきなりあったりしますね。
ただ購入するだけでは価値を生み出せないので、工夫が必要だと思います。

美術品の例を私も挙げようかと迷ったのですが、お札や金の価値と美術骨董品の価値とは、違うようで似たようなものかなと思います。

欲望について考えていて、ウィリアム・B.アーヴァインの「欲望について(原題:On Desire -Why We Want What We Want-)」という本を読んだのですが、
http://www.yomiuri.co.jp/book/review/20080317bk05.htm
面白かったです。私の疑問に答えてはくれませんでしたが、こういうことを考えるのは楽しいと思います。

私事ですが、私が科学の道を志したのは、科学に興味があったことはもちろんですが、最大の関心は「科学への好奇心」そのものについてでした。どうしてこんなに役にもたたないことに、人間は飽くなき興味と夢を抱くのだろうと。そうして、アカデミックな世界に入るうちに、もっとマニアックな好奇心でメシを食っている人に大勢出会い、ますます私の好奇心は「好奇心」に注がれるようになりました。
人間の「好奇心」や「興味」、それから「欲望」、「性」、「食」について、研究することを生業としたいなと思っていたのですが、ニッチすぎて難しかったですね。いつか自分で大学でも作って実現したいです。「欲望学部性欲学科」とか創ってみたいです。世界初の欲望学教授とか(笑)。

冗談です。


話がそれました。

人文的には、普遍的な欲望とは性欲か、それとも食欲かというのは興味深いテーマですが、進化遺伝学的にはおそらく、「欲望とは幻」というのが結論かなと思います。ですから、逆説的ですが、科学的に考えれば考えるほど、答えは遠のいていくのかもしれません。
遺伝子なるものを考えて、遺伝子が自己複製することこそが、生命の目的(=遺伝子の欲望?)みたいなことを言う方もいらっしゃいますが、それは擬人化したたとえ話であって、欲望とは「自分」(人間ではない)の心の中にしかないと思います。遺伝子や、動物、ロボットなど人工物に対し、欲望などシンパシーを感じることはありますが、そこに実在しているかどうかは微妙です。宇宙の果てに、ポツンと「欲望」が漂っている可能性は、宇宙が仮に無限ならば計算すれば100%ですが、だからと言ってそこにシンパシーを感じなければその存在は無意味です。まあ、単なる唯心論的な考えといわれてしまえばそれまでです。


そんな風に考えると、全然面白くないので、性欲か食欲かで考えたいところですが、金の価値で言えば性欲が与える影響の方が大きいと思います。
食欲は、ある意味では性欲より普遍的な欲望ですが、性欲なき食欲もまたありえないわけで、相補的な存在な気がします。
ただ、食料や資源を争った戦争は普通ですが、性欲というか女性を求めて争った闘いなどは、人間らしくて(動物らしくて?)、食欲より面白いなと思ったりも。

世界の文化や芸術、言語も、全て二性生殖が有利に始まったことで始まった、あるいは発展した面があると私は考えています。

その話は、また別の機会に。
 ある生物学者が「性によって死が生まれた」と書いたのを読んで感心したことがあります。単為生殖生物には寿命という概念がなく、有性生殖によって個体の死という概念が生まれた。
 心+生=性 と造語した古代中国人の発想はすごい。
金・銀週間展望

 金は株次第の値動き、ETFへの資金流入続く

【前週のレビュー】
 金は株高に振れるとリスクマネーが流入する可能性もあるが、景気後退に対する懸念
も強いことから材料待ちとした。銀は工業用需要減少が上値を抑える要因だが、投資需
要堅調が下支えで他商品次第の動きとした。
  
 東京金は株安や原油安につられて急落し、先限が約1カ月ぶりの安値2319円を付
けた。現物相場も約1カ月ぶりの安値803.14ドルを付けた。

 ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシズ(GFMS)の「ゴールド・サーベイ
2008アップデート2」によると、今年の金価格は投資需要の増加を受けて上半期に
史上最高値を更新する可能性が指摘された。米次期政権の景気刺激策に対する期待感も
あるが、米国の財政赤字が過去最大になる見通しになることに加え、金融機関や米ビッ
グスリーの経営不安が残ること、量的緩和拡大見通しで将来のインフレが懸念されるこ
とから金は資金の逃避先(セーフヘイブン)として買われるとみられる。ただ株安に振
れると、先物主導で手じまい売りも出やすい。当面はオバマ米次期大統領に対する期待
感がどう変化するかが焦点になりそうだ。

【金ETFの現物保有高は過去最高を更新】
 世界12カ国に上場している金ETF(上場投信)の現物保有高は15日時点で
950.64トンとなり、前週末比8.52トン増加した。ニューヨークで14〜15
日に買われたことが主因となり、過去最高を更新した。米財政赤字拡大見通しやGFM
Sの強気見通しなどが支援要因である。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)建玉
明細報告によると、6日時点でのニューヨーク金の大口投機家の買い越しは13万
3604枚(前週12万5961枚)に拡大した。新規買いが入り、5カ月ぶりの高水
準となった。買われ過ぎであり、手じまい売りが上値を抑える要因になるとみられる。

 米次期政権の景気刺激策はこれまで最大で7750億ドルになる見通しだったが、民
主党は15日、8250億ドル規模の対策を公表した。金融安定化法の公的資金枠残り
3500億ドルの利用も可能になっており、期待感から株高に振れると、リスクマネー
が流入して金価格を押し上げる可能性がある。一方、イスラエル軍のガザ侵攻で死者が
1000人を超えた。緊張が高まるようなら原油高が金の支援要因になる可能性もあ
り、米新政権の対応も確認したい。

【銀ETFの現物換算量も過去最高を更新】
 東京銀はおおむね他商品次第の値動きとなり、先限が約1カ月ぶりの安値294.8
円を付けた。米経済指標の悪化などで工業用需要の減少が懸念される。ただNYSEユ
ーロネクストの銀ETFの現物換算量が15日時点で7158.5トンと過去最高を更
新した。12〜13日に276.8トン増加しており、引き続き長期投資目的の資金が
流入すると下支え要因になろう。
                    (オーバルネクスト 東京/東海林勇行)
ナショナルジオグラフィック特集
「黄金の魔力」

世界的な金融危機の中で安全な資産として注目される“金”。だが、その輝きの裏には過酷な採掘現場の実態がある。人々が生命を賭してまで追い求める黄金の価値とは?

http://nationalgeographic.jp/nng/magazine/0901/feature03/index.shtml
国連大学ゼロエミッションの谷口正次さんが言っていた話。エコロジカルリュックサックの事例として、金の指輪1つ作るためにどれだけの鉱滓が発生するかを説明したところ、聞いていた女子大生が目をうるうるさせながら「私、婚約しても結婚しても、指輪はいらないって相手に言います」と発言したのだそうな。
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成21年(2009年)8月27日(木曜日)貳
         通巻第2693号 
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 世界的規模で金鉱山の再編がすすみ、ゴールドスタンダードの足音が聞こえる
   中国、カナダ、豪州は「新ゴールド三角同盟」。従来の「英米・南ア連合」が劣勢
****************************************

 フィナンシャルタイムズ(8月26日)が大きく伝えている。
 「エルドラド社がサイノ・ゴールド社(sino gold)を買収の動き」と。

 澳華黄金有限公司(以後、サイノ・ゴールドと企業英文名を表示)は、中国の貴州省や吉林省で金などの採掘を行っている大手鉱山企業。
すでに2007年3月に香港証券取引所に上場、貴州省の金鉱山など11カ所の探査権を持ち、将来有望とされる。

同社は96年に瑞富集団と中国有色金属工業が合併した会社で、2002年にオーストラリアに上場し、メリルリンチやジャーデン・フレミング・キャピタルなど錚々たる国際資本グループが出資した。
換言すれば中国籍のイメージをオブラートで包み込んだのだ。

豪州上場では一億ドルを集め、その資金は吉林省の金鉱開発に回された。
07年には香港で上場し、株式投資家の人気を集めたのは、同社が中国最大といわれる貴州省の燗泥溝金鉱を所有し、また中国第貳位の金産出を誇るジンフェン金鉱の最大株主でもあるからだ。
貴州省の金鉱には鉄鉱石など460万オンスを埋蔵、金の実績だけでも年間18万オンス。
「向こう十五年、最大年間22万オンスの生産が可能と計測されている」(サーチナ、06年3月6日)。

じつは中国はすでに豪州、南ア、カナダをぬいて世界一の金産出国である。07年に南アアングロアメリカを抜き去った。
 業界の再編がおきた。英米+南アという従来のアングロ系列が新興の金産出国家群の前に劣勢に立った。


▲将来のレアメタル確保に日本の憂鬱

ところが不思議なことが幾つかある。
第一は明らかに中国籍と思われるサイノ・ゴールド社は、本社を豪シドニーに設立していること。

第二にこれまでの強気、強気の投資により、上場しても資金が追いつかず「中国建設銀行から一億四千万ドルを借金している」(ブルームバーグ、09年2月23日)。

第三にカナダのエルドラド社からサイノ・ゴールドは14億ドルの出資を仰いでいるが、これは今回の買収オファーの額面と切り離しての金額である。
 両社がもし計画通りに「提携・合同すれば、金の算出は年間55万オンス、2013年には85万オンスになる」(同フィナンシャルタイムズ)。
世界のゴールド価格の値決め操作も可能になるポジションを得る。

 さてエルドラド社(バンクーバーに本社登記)はカナダ籍企業で、トロント市場に上場しているが、中国で金鉱経営のほかカナダのライバル企業からトルコ、ギリシア、コンゴ、南アなどの金鉱企業を買収して肥ってきた企業だ。
中国でも独自の鉱山を採掘している。青海省のチベット居住区では学校建設などのチャリティ事業もおこなっているが、これは青海省に眠る金鉱開発採掘権獲得のための布石だろう。

 エルドラド社は18億ドルでサイノ・ゴールドを買収すると発表し、サイノ・ゴールド側も賛意をあらわした(8月26日)。

 さて具体的な買収プロセスをどうこう論じたのもほかでもない、目に見えない動きは世界的な規模での金山、金鉱企業の再編、新しいゴールド企業のコングロマリット化が最終的に狙うのは何かということである。

 政治的動きと表裏を併せ、いずれ金本位制復帰へ向けての投機行為か、それともドル下落に備えての金暴騰が目的か。野心満々の中国系多国籍企業の動きは注目しておいた方が良いだろう。
 ◆NY金反発、終値999.8ドル 一時1009.7ドルと1年半ぶり高値

  【NQNニューヨーク=川内資子】3連休明け8日のニューヨーク金先物相場
 は反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は4
 日比3.1ドル高の1トロイオンス999.8ドルで終えた。ドル安をきっかけに金の買
 いが優勢となった。一時1009.7ドルまで上昇し、2008年3月以来、約1年半ぶり
 の高値を付けた。
金1600ドルの可能性も=原油100ドルなら−ゴールド・フィールズCEO
2009/09/17 17:31[エネルギー][時事通信社]
 【デンバー・ロイターES=時事】南アフリカ共和国の産金大手ゴールド・フィールズのホランド最高経営責任者(CEO)は16日、ロイター通信とのインタビューで、今後6〜18カ月で原油相場がバレル当たり100ドルまで上昇した場合、金価格は1オンス=1600ドルをつける可能性があるとの見方を示した。
 同CEOは「原油価格が向こう6〜18カ月で100ドルまで上がるという話も聞く。これが現実となれば、長期でみた金と原油の相関関係を考えると、金価格は1500ドル〜1600ドルまで上昇する可能性がある」と説明。
 また、採掘される金の量と質の低下の結果、産業向け供給が減少していることもそうした相場見通しの背景にあると述べた。

http://members.kankyomedia.jp/news/20090917_4623.html

いまのうちー。
Gold price reaches record high October 06, 6:10pm
Gold prices hit a new record above $1,040 an ounce on Tuesday as the dollar lost ground following reports that the US currency's critical role in global oil trading was coming under scrutiny.
http://www.ft.com/cms/s/60d5e290-b25f-11de-bbaf-00144feab49a,s01=1.html
↑と同様の記事ですが、

金急騰、史上最高値=ドル懸念の高まりで−米市場 −時事.com−

 【ニューヨーク時事】6日午前のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、石油取引の決済をドル以外の通貨や金で行うことが検討されているとの報道をきっかけに急騰、取引の中心となる12月物は一時1オンス=1043.20ドルを付け、昨年3月に記録した取引時間中の史上最高値(1033.90ドル)を約1年7カ月ぶりに更新した。
 英紙インディペンデント(電子版)はこの日、湾岸産油国と中国、ロシア、日本、フランスが石油取引の決済を、ユーロなど複数の通貨を組み合わせた「通貨バスケット」や金で行うことを秘密裏に協議していたと報道。金の需要が高まるとの思惑が広がったほか、基軸通貨としてのドルの地位に対する懸念が高まり、金に資金を逃避させる動きが強まった。
 米アナリストは「計画は現実性に乏しい」と指摘しながらも、米財政赤字の拡大やゼロ金利政策の長期化でドル離れが広がっており、金への資金流入は当面続きそうだと予想している。
 ◎ NY金、初の1200ドル台=終値最高値を更新

【ニューヨーク時事】1日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先
物相場は、対欧州通貨などでのドル安を背景に続伸し、中心限月2月物は
前日終値比17.90ドル高の1オンス=1200.20ドルで引け、終値ベースで
初めて1200ドル台に乗せた。電子取引では一時、1204.00ドルまで上昇
し、取引途中の最高値も更新した。 12月2日5時57分配信 時事通信
■東京貴金属
「“金買い熱”冷める」

NY金中心限月2月限の日足は、前週までよりかなり弱気に傾き、目先的に横を
向いて来る可能性あり。12/9安値1117.0ドル[押し目底と見られた11/27安値
1135.8ドル。11/13以来の安値水準]。12/10引け値1126.2ドル。前週末12/4に
「米金融緩和の終わりが近付く見通し」が瞬間的に高まったことでユーロが地合
いを悪くし、12/8には欧州経済への不安感が強まって金の“11/27安値での下げ
止まり”を失敗させた。これらの要因は既に薄まったものと言えようが、金のチ
ャートに関しては、11月以来の上昇スピードを維持できなかったことで、「弱気
に見れば、“8月後半〜10月末の実質的な下値支持線の延長(節目1100.0ドル下)
”まで下げる可能性が生じた」。強気派としても「利食えば、年明けまでは休ん
でいたいところ」。次週の上値メドは1170.0ドル水準(12/8高値1170.2ドル。
12/4引け値1169.5ドル)あたりか。東京先限の日足は、押し目底と見られた前週
明け11/30安値3183円からの上昇幅を打ち消し、“9月下旬以来の実質的な下値支
持線”を割って、前週までよりかなり弱気に傾き、目先的に横を向きつつある。
週明け12/7高値3473円[12/3高値3477円]。12/10安値3185円。週末12/11終値3264
円。次週、NYがかなり強い動きにならなければ、「先の支持線上に帰り、
11/26高値3370円を意識した上昇となる(* ヘッド・アンド・ショルダー形成が
疑われる段階)」より強気な展開を予想しにくい。
NY白金中心限月1月限の日足は、前週までより弱気に傾き、目先的に横を向い
て来る可能性あり。12/9安値1407.4ドル[11/27安値1426.1ドル。11/19安値
1423.6ドル。11/16以来の安値水準]。12/10引け値1424.5ドル。“9月以来の実質
的な下値支持線(現時点で1400.0ドル水準)”を割っていないが、次週には12/2高
値1514.8ドルを狙えまい。東京先限の日足は、現時点で強基調を維持(週明け
12/7高値4269円[12/3高値4264円。08年9月以来の高値水準]から上げ渋っている
ところ。目先的に横を向いて来る可能性あり)。12/10安値3994円[前週明け11/30
安値3940円]。週末12/11終値4087円。次週に節目4000円を割れば、“10月以来の
実質的な下値支持線”を割り込むことになり、11/30安値を試さざるを得まいが、
10/29・11/2安値3810円までは狙えまい。
Peak Gold, Easier to Model than Peak Oil? - Part I
http://europe.theoildrum.com/node/5989

Peak Gold, Easier to Model than Peak Oil? - Part II
http://europe.theoildrum.com/node/5995

ベトナムで金取引が停止。


Vietnam Halts Gold Trading; Global Imbalances Mount
http://bit.ly/4VRCWK

Citing speculation and excessive leverage Vietnam to put an end to gold trading.

January 1 2010

Vietnam has ordered all gold trading floors to close by the end of March, putting an end to a business which turns over $1bn a day but which the government feared was spinning out of control.

“Both the owners of the gold-trading floors and traders are doing their transactions on a fragile foundation that lacks legal, economic and technical frameworks and knowledge,” the government said in a statement.

The order also bans using overseas accounts, but does not affect jewelery or retail gold sales.

The government said it was particularly concerned that some investors had been drawn into overleveraging their positions by low interest rates and the ever-increasing price of gold , which has risen from $660/oz when the first trading floor was started in 2007 to almost $1,100/oz today.

The government said that in some cases, investors had only been required to put up 7 per cent of the value of their portfolio.

The regulation will affect around 20 gold trading floors, but it is unclear if the government is intending to re-write the regulations and allow the floors to re-open or if the move is long-term.

The trade has become a lucrative source of income for many of the banks and trading houses which have opened the exchanges, and the ban could hit profits. But analysts say it could free up liquidity that might flow back into the stock markets, lifting the index.
すでに1100ドルの領域にはいってた。
金の投資需要、宝飾品を逆転 通年で初、09年世界需給
 金の需要の主役が宝飾品から投資に交代した。国際調査機関などがまとめた2009年の世界需給統計によると、投資需要は前年比2倍に急増し、20%減った宝飾品需要を初めて上回った。景気低迷や価格高騰で宝飾品が買い控えられた一方、機関投資家や個人のマネー流入で投資が拡大した。金が分散投資の対象としてマネーの受け皿になっていることを裏付けた。
 国際調査機関のワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)と英貴金属調査会社ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシズが1996年から毎年調査している。対象は地金やコインなどの現物で先物は含まない。(07:41)
ぬjりさん

 歴史的に言って、銀行システムが成立する以前は宝飾品≒貯金だったという観点から批評すると、現物と比較したときのペーパーへの信頼性が高まったと解釈できるので、人々が現在の社会経済システムの安定性を信用するようになった結果であると評価することもできると思います。

 その一方で、本来信じちゃいけないペーパーを過剰に信用するようになったため、いずれ起こるであろう社会経済システムの激変(小規模なものはすでに起きている)を増幅しているという味方ができるかもしれません。

 あ、念のため聞きますが、ここでいう「投資」は、現物(延べ棒など)は信託機関の金庫に入ったままペーパーで動く取引の意味ですよね?
【英国勢が来る5月に行われる総選挙に向け、過去の金売却を争点とし始めた
 との情報あり。今後の情報公開によって何が明らかにされるかがカギ】

(IISIAの分析)

●来る5月に下院選挙(総選挙)が実施されるのを控え、
 ブラウン首相が財務長官であった当時(1999年〜2002年)、
 金価格が底値であったのにもかかわらず準備金の売却を
 強行した「理由」を示す公文書について情報公開が
 行われる予定となったとの情報あり。

 これから35日以内に実施されることになった由:

(参考: http://www.telegraph.co.uk/finance/personalfinance/investing/gold/7511589/Explain-why-you-sold-Britains-gold-Gordon-Brown-told.html )


●いわゆる金(ゴールド)売却のサイクルについて、
 IISIAの基本的見解は以下のとおり:

1)アフリカを中心とする産金国に対し、金価格上昇局面を
 “演出”する中、金鉱山開発を米欧勢は慫慂し、実際に
 これが当該国政府によって企画立案される。

2)ただし、こうした鉱山開発のための「資金」は日本勢を
 中心とする各国から政府開発援助(ODA)という形で“集金”する。

 金鉱山開発を米欧系“越境する報道主体”が“喧伝”する中、
 金(ゴールド)マーケットはさらに上昇し始め、引き続きの
 「値上がり」を前提にした開発資金計画を当該途上国政府は
 立案、実施する(=ファイナンスを受け、借金をする)。

3)しかし、こうした鉱山開発も山場に差し掛かり、いよいよ
 採掘された金(ゴールド)による売却益が出始めるタイミングで
 米欧系“越境する投資主体”たちによる売り崩しが開始され、
 “崩落”局面へ突入。

 上昇する金売却益を念頭にファイナンス計画を維持してきた
 当該途上国政府は重債務国へ転落する。

4)上記の展開を見据えつつ、米欧勢はG8サミットの場で
 「モラトリアム(支払い猶予、債務免除)の実施」を提唱。
 主たるドナー国である日本勢が「国際協力」の美名の下、
 これを容認することで債務が消失する。

 ・・・つづく

(「IISIAデイリー・レポート」(2010年3月25日号スタンダード版)より)
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■「金価格、1300ドルの大台を突破」
2010年9月24日付
http://lenta.ru/news/2010/09/24/gold/
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9月24日、世界の各市場で金価格が歴史的な高値を記録している。ニューヨーク
・マーカンタイル取引所(NYMEX)における12月売り渡し予定の金価格が約4ドル
高の1オンスあたり1300.2ドルにまで高騰したのだ。

金価格は9月17日に1280ドル、22日に1290ドルと最高値を更新してきた。年初と
比べると、実に14パーセント以上の高値になっている。

世界の各市場では銀価格も高騰を続けている。17日の1オンスあたりの銀価格は
20.745ドルと、30年ぶりに最高値を更新した。これまでの最高値は1980年10月の
20.685ドルだった。

金価格の高騰を受け、金採掘を手がける世界の金属会社は自らの金採掘部門の新
規株式公開(IPO)を進めている。

8月、世界大手の金属・マテリアル企業であるスイスのグレンコア社は2011年に
金採掘部門の新規株式公開を目指す意向を明らかにした。すでに世界最大の金採
掘会社バリク・ゴールド社はアフリカの採掘部門の新規株式公開を果たした。

9月22日にはロシアのセヴェロスタリ社が年末までに金採掘部門の新規株式公開
をおこなうことが明らかになっている。

(了)
Inflation fears bring on China gold rush

By Leslie Hook in Beijing
Published: December 14 2010 18:06 | Last updated: December 14 2010 18:06
At Beijing’s largest gold shop, the queues to buy bullion mini bars have turned into scrums as customers jostle for one of the country’s hottest commodities.

The phone behind the bullion counter rings off the hook as a frantic sales clerk tries to answer buyers’ questions. The electronic chart displayed behind him says it all: the price of gold is rising and Chinese investors, worried about inflation, want in on the trend.

Please respect FT.com's ts&cs and copyright policy which allow you to: share links; copy content for personal use; & redistribute limited extracts. Email ftsales.support@ft.com to buy additional rights or use this link to reference the article - http://www.ft.com/cms/s/0/3e5cc58c-07a7-11e0-a568-00144feabdc0.html#ixzz1A7sAvRbj
東京商品取引所がDD原油の市価を公表しなくなってしまったため、毎月2日頃の日経でチェックしているのだけれど、2月の分を見忘れてしまいました。直近のDD価格、どなたかご存じでしたら教えていただけませんでしょうか。アラビアンライトとヘビーだけで結構です。
 ドルが基軸通貨を降りる可能性や、WTIが指標でなくなることに関連する話は、とりあえずこのトピに書くことにします(#40もそう)。

 日本が購入する直接取引原油の価格は、東京市場のドバイスポット価格を指標にしていると聞きました。
 欧州諸国が中東から輸入する価格も、北海原油の価格に連動していることでしょう。
 では、アメリカは?

 少なくともこれまでは、WTIを指標にしていたのでしょう。今は?
 WTIと「国際価格」が乖離し「国際価格」が上昇しているので、中東産油国にすればアメリカにも「国際価格」で買ってほしい。一方アメリカは、油価上昇を甘受する状況ではない。「これまでどおりWTI基準で売れ」と言うでしょう。
 普通の常識で考えれば、アメリカも国際市場と同じ価格で買わざるを得ない。それを無理矢理WTI連動価格で売らせようとすると、何らかの外交力を使わなければならない。

 たとえば、中東・周辺国で民主化運動が急激に高まれば、抑圧的体制でかつ安全保障をアメリカに依存しているサウジアラビアのような国は、アメリカの言うことを聞かざるを得なくなるかもしれません。

 犬谷先生さんがツイッターで指摘しているように、アメリカから石油を買う動きが出るかどうかが一つの目安ではないかと考えました。原油は出てこないでしょうが、石油製品の国際貿易はチェックしようと思います。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
       平成23年(2011)5月20日(金曜日)
通巻第3333号(3333記念増ページ号)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 中国とインドの強熱な金買いは世界の半分の金消費
  欧米の予測を軽々と裏切る金食い二大国家の狙いは何なのか?
********************************

2011年第1四半期だけで中国は290トンの金を買った。ちなみに昨年まで
トップのインドが買った同時期の金は85トン強で世界のゴールド市場の
主役が交代した。

一般的に金を買うのは投資技術のなかでも利息を生まない死蔵を覚悟の
投資とされ、ポートフォリオ重視の欧米ファンドはそれほど重視しない。

しかし中東から南アジアにかけては金を買う、金をためるのは一種伝統
であり、富裕の象徴であり、またメンタリティの基本にある。
 
中国をおそう猛烈なインフレ。人々は争ってインフレにヘッジするため
に金を買う。この投資行為の前提はインフレより高く金価格上昇がとも
なうという曖昧な根拠でしかない予測である。

もっと露骨に言えば自国の通貨を紙屑のごとくしか考えておらず、信頼
を自国通貨に寄せない分、もっとも信頼できる通貨=金に飛びつくので
ある。

日本人はたとえ凋落気味とはいえ日本円への信頼はすさまじいほどに強
い。だからインフレヘッジという行動をとらない。

ドイツ、フランス、スイスなどの投資家は、金をインフレヘッジに用い
るにしても、全体の5%から10%が限度とする。

「2010年、中国の金需要はインドと並び、11年に軽々とインドを凌駕し、
業界は2020年に2倍となるだろうと予測している。宝飾をふくめての金、
ジュエリー市場はインドが292トン、中国は234トン。

現在中国の実需は350トンだが、需要は700トンを超える。だから金含有
の宝飾品でも片っ端から購買する」(ウォールストリートジャーナル、
5月20日)。

レアメタル寡占に走った中国は、猛烈な金備蓄を展開しつつ、次は人民
元の金本位制を確立して、いきなり米ドルの地位を脅かす魂胆なのか?
  ◎ ◎

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