ド素人の映画と音楽のお勧め。コミュのプラネット・テラー in グラインドハウス●

この映画かなり面白かったです、ローズ・マッゴーワン最高！！


Ｂ級映画ばかりを２本立て、３本立てで上映するアメリカでかつて流行った映画館“グラインドハウス”を現代に甦らせようと、クエンティン・タランティーノ監督と盟友ロバート・ロドリゲス監督が、ホラー映画を競作した２本立てムービー「グラインドハウス」のうちのロドリゲス版です。
独立した１本の作品として再編集されたディレクターズ・カット完全版です、謎の化学兵器でゾンビと化した感染者が溢れかえるテキサスの田舎町を舞台に、ゾンビに片脚を奪われたセクシー・ヒロインの、怒りの“片脚マシンガン”が炸裂する近未来エロティック・バイオレンス・アクション・ホラーです。主演は「ブラック・ダリア」のローズ・マッゴーワン、共演はフレディ・ロドリゲスにブルース・ウィリス、マイケル・ビーンにジョシュ・ブローリンにマーリー・シェルトンなどなど・・・。なお日本での上映に際しては、本編前にダニー・トレホが主演する架空のアクション映画「マチェーテ」の予告編も上映される凝りようです。


　テキサスの田舎町。軍事基地で極秘裏に実験が行われていた生物化学兵器が流出・拡散、ある科学者が開発中の細菌兵器を横取りするが、基地の責任者である軍人マルドゥーン（ブルース・ウィリス）はそれを奪回するのに失敗。そのガスを浴びた人々が次々と凶暴なゾンビへ姿を変えていく。一方、ゴーゴーダンサーをしていたチェリー（ローズ・マッゴーワン）は、ゾンビ化した人間に右脚を喰いちぎられてしまう。彼女は元カレ、レイ（フレディ・ロドリゲス）の助けを借り、木製テーブルの脚を義足代わりにして逃げ延びる。やがてチェリーは失われた脚にマシンガンを装着、次々と襲いかかるゾンビや兵士に向けて怒りの弾丸をブッ放すのだった…。


“グラインドハウス”へのオマージュをこめて、タランティーノとロバート・ロドリゲス監督が作った映画の、ロドリゲス監督版が「プラネット・テラー in グラインドハウス」です。
タランティーノの「デス・プルーフ」も面白かったけど、このロドリゲス監督の「プラネット・テラー」の方が、ゾンビ映画ということもあってか文句なく楽しめましたね。
偏狭科学者のナヴィーン・アンドリュース演じるアビーが作ったガス兵器を、奪いとろうとしたブルース・ウィリス演じる軍人の隊長マルドゥーンですが、怒った科学者アビーはその生物兵器を射撃して壊してしまいます、その中のガスが噴出してしまいテキサスの田舎町に充満して住民達はどんどんゾンビに変わっていってしまいます。
ローズ・マッゴーワン演じるゴーゴーダンサーの“バロミータ”チェリーと、別れたはずの恋人のフレディ・ロドリゲス演じるレイは、マイケル・ビーン演じる保安官ヘイグや保安官の兄ＪＴに、医者でレズビアンのダコタ達とゾンビ軍団と闘い始めますが・・・。
要は“ゾンビもの”なのですが彼らの周りに集ったのが、保安官やバーベキュー屋に医者にレズビアンの女たちにダンサーで、とくに“バロミータ”チェリーが戦いの途中で失くした片足の替りに、マシンガンをつけて（元カレのレイに着けられた）容赦なくぶっ放す姿はカッコ良くて痛快でした。
マイケル・ビーンが久々に元気な顔を見せてくれているのも嬉しかったし、早々に死んでしまいますが僕の好きなファーギー（映画に出るときはステイシー・ファーガソン）姉さん、旦那ダイアン・レインのジョシュ・ブローリンに”ダコタ”マーリー・シェルトンに
フレディ・ロドリゲスも活躍してましたね、ナヴィーン・アンドリュースにブルース・ウィリスにトム・サヴィーニも嬉しかったです。
しかしなんといってもローズ・マッゴーワンの『片足マシンガン』が最高ですかね、出てくるゾンビも僕の苦手な“感染型”のゾンビでしたが違和感無く楽しめました、少し液ダク・具が多いゾンビだったけど昔ながらの動きの遅いゾンビでしたし、グロ・シーンも多くて良かったです。
このロドリゲス監督の映画『プラネット・テラー』は素晴らしかったです、ローズ・マッゴーワンの“片脚マシンガン・クイーン”も、こういうホラー・ゾンビ映画のラストには相応しい『かすかな希望を感じさせる終わり方』も。微妙に『デス・プルーフ』の出演陣とリンクさせていたのも面白い、エル・レイとチェリー・ダーリンのラブ・シーンでのわざとらしい演出も良かったし、『マチェーテ』も見てみたくなりました、お勧めします。