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カチンコ2009年の、ホラー映画ベスト1候補!!


「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」と、キング原作の映画化で実績を残してきたフランク・ダラボン監督ですが、本作ではぐっとショッキングでホラー性が高い「霧」の映画化に挑戦しました。
霧の中から次々と現れるモンスターたちの不気味な外見や残忍な暴れぶりも怖いが、何より一番恐ろしいのは非常事態の中、常軌を逸していく一部の登場人物だということをとても上手に描いていました。また原作と異なるラストも賛否両論呼んだほどの衝撃度でしたが、監督によれば原作者キングも気に入ったとか。監督は本作のモノクロ版も製作(コレクターズ・エディションDVDに収録されています)、そちらも”評判”の恐ろしさです。


メイン州の小さな町を嵐が襲った翌日、画家デヴィッド(トーマス・ジェーン)は妻を家に残し、幼い息子ビリーとスーパーマーケットへ買い出しに。だが町の外に見えていた霧が急に町を覆い、スーパーの中から外がほとんど見えなくなる。さらに霧の中に人間を襲う怪物が現れ、スーパーにいた町民たちはそこから出られなくなる。デヴィッドたちが脱出方法を考える一方、熱心なキリスト教徒であるカーモディ夫人(マーシャ・ゲイ・ハーデン)は、事態が神の怒りによるものだと主張し……。




“ホラー小説の帝王”スティーヴン・キングとフランク・ダラボン監督が、「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」に続いてコンビを組んだ驚愕のホラーです、人々が突然町を包み込んだ濃い霧とその中にうごめく不気味な生物たちの恐怖でパニックに陥っていくさまを描きます。

のどかな田舎町を激しい嵐が襲いトーマス・ジェーン演じるデヴィッドは深い霧に懸念を抱く、隣家のノートンや息ビリー子とスーパーマーケットへ出掛けると霧はマーケットにそして町全体を飲み込むように覆っていく。
人々がマーケットに缶詰状態となる中霧の中に潜む不気味な触手生物を発見するデヴィッド、彼を信じた者たちローリー・ホールデン演じるアマンダ達はただちに店のバリケードを作り始め武器になる物もかき集め、骨董品店の女主人マーシャ・ゲイ・ハーデン演じるカーモディは狂信めいた発言で人々の不安を煽り、夜突如として霧の中の生物たちが襲撃を開始し店内は大混乱となるのですが・・・。

スティーヴン・キング+フランク・ダラボンと言えば「ショーシャンクの空に」と「グリーンマイル」の2大感動作のコンビ、ダラボンは自分が長編デビューをするならキングのこの小説でなければというものがあったそうですがそれがこの「霧」というホラー小説、で今回それがやっと実現になりましたがこれがまたエラい傑作ホラーになりましたね。

正直少しというかかなり心配していました、それはフランク・ダラボン監督ではなくスティーブン・キングにで彼のホラーは小説になって読むと面白い(コワい)んですが、映画化されると面白い作品もつまらなくなってしまってキングの映画化最高傑作の『シャイニング』もキューブリックのデキに文句をつけ、挙げ句の果てに “俺が撮る”とキング自身が『シャイニング』を監督したんですがもっとつまらなくなりましたからね。

主役のトーマス・ジェーン演じるデヴィッドや新任教師の『マジェスティック』でもダラボン監督と組んだローリー・ホールデン演じるアマンダ、マーケット店員のオリーやサリーに『ショーシャンク』のウィリアム・サドラー演じるジム、一流弁護士のノートンやマーシャ・ゲイ・ハーデン演じる狂信的で皆を悪い方に先導してしまうカーモディを熱演で皆良かった。

特にマーシャ・ゲイ・ハーデンの狂信的な宗教カブレ役のカーモディ役は見応えありましたね、彼女は本当に素晴らしい演技力で憎たらしい狂信的な信者でやがて皆を先導してしまうカーモディを熱演、極限状態に置かれた人間がどういう心理状態でどんな風に変貌していくのかを非常に上手に表現していました、やっぱりオスカー経験者の演技は流石だと思いましたし映画全体が締まりますね。

スーパーマーケットに閉じ込められた人間たちはパニックの末それぞれの本性を徐々に現わしていきます、この映画では“モンスター・デザイン”はどうでも良くて(十分良かったですが)キングの描く外にいるモンスターも怖いですが本当に怖いのは人間であるという部分が非常にうまく描かれていて、何時もの彼の映画化作品とは全く違う作品になっていてドンドン見ている僕らはこの『ミスト=霧』という映画に引きこまれていきます、この辺はフランク・ダラボン監督のお陰が大きいのかもしれません。

霧の中から襲いかかってくる“モンスター=化け物”がなかなかハッキリとしませんが、全くの想定外のクライマックスとそのあと訪れるラストに後味の悪さを感じる人がいるかもしれませんが優秀なホラー作品には良くある結末とも言えます、ああいう終わり方をすることでより一層高みに到達出来た感じがします、2枚組のDVDにはモノクロのバージョンが入っていますがこれもダラボン監督の言った通りなかなかの傑作になっていました。

ただもう少し僕が何時も言う『少しだけ・かすかな希望』を持たせるラストにした方が良かったかな、しかしとてつもない優秀なホラー映画になっていました、お勧めします。

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