ド素人の映画と音楽のお勧め。コミュのフローズン・タイム　　　●

画像のお姉さんは、チョイ役でした。



人気ファッション・フォトグラファーとして活躍するショーン・エリスが、アカデミー短編賞にノミネートされた自作短編を長編映画化したものです。
不眠症に陥って時間の観念を失い、遂には周囲の世界をフリーズさせてしまう能力を身につけた青年が、ふと目についた美女たちの服を脱がせ彼女たちの裸を思うがままに眺めてはスケッチ！！まるで男性の妄想をそのまま絵に描いたような夢の世界を、エロチックかつ幻想的な映像美と共に描いていました、主演は「ハリー・ポッターと秘密の部屋」のショーン・ビガースタッフと「戦場のピアニスト」のエミリア・フォックス。


恋人のスージー（ミシェル・ライアン）と別れた失恋の痛手から不眠症に陥ってしまった画家志望の美大生ベン（ショーン・ビガースタッフ）。悶々として眠れない夜の時間を有効活用にすべく、彼は深夜にスーパーでバイトを始めるが、不眠症は一向に治らず、すっかり時間の観念を失ったベンは、周囲の世界が時を止めて凍りつくなか、自分ひとり自在に振る舞えるような不思議な感覚を味わうようになる。やがてベンは、店のバイト仲間のシャロン（エミリア・フォックス）と互いに心惹かれ合うようになるのだが……。



ファッション・フォトグラファーとして活躍するショーン・エリスが２００４年に手掛けて、その年のアカデミー賞にもノミネートされた短編作品を長編化した異色のロマンティック・ストーリーです、ひょんなことから時間を止める能力を身につけた青年が自分以外の全てがフリーズした世界で見つけた、新たな恋の行方をちょっぴりカッコよくスタイリッシュで斬新かつキュートに綴ります。

恋人のミシェル・ライアン演じるスージーとの失恋の痛手から不眠症になったショーン・ビガースタッフ演じるベン、深夜のスーパーマーケットで夜間スタッフのバイトを始める。
そこでイタズラばかりしてるバリーとマットにブルース・リーおたくのブライアン、レジ係エミリア・フォックス演じるシャロンたちと働いていたがベンの不眠症はついに限界に。
ある時彼は周囲が完全にフリーズした世界にいて思いのままに美しい女性たちをデッサン、そしてふとした瞬間フリーズしたままのシャロンの横顔に目が釘付けとなってしまい・・・。

写真家出身の監督ショーン・エリスの作品だけあって独特の魅力的な映像美の映画でした、お話もとても可愛らしくて凄く新鮮という訳ではありませんでしたが新しくて美しい映像、一種のＳＦ作品と一緒なんですが随所に映像作家らしいシーンが散りばめられていました。

主人公のベンはスージーが大好きなクセに自分から『君を幸せに出来ないから別れよう』なんて言って、後悔してヨリを戻そうと電話したり彼女との写真を見返しては燃やして忘れようとしても忘れられなくて不眠症になってしまうような男の子、女性の体に美を見いだしたのは幼い頃に下宿していたスウェーデンの若い女子大生で以来画家を夢見る美術大学生。

脇役というかベンを取り巻く仲間達も皆個性的でシャロンは時間が進まないので時計を見ないようにしていて腕時計もテープを張っています、自分を大物スタントマンだと思っているドジなバリーとオ間抜けのマットの悪友コンビやブルース・リーおたくのブライアンたちのおバカな時間の使い方に、幼なじみのショーンにショーンの言う“ナタリーの５０ペンス”にも大笑い出来たし、おバカな店長ジェンキンズやベンの人生に影響を与えた三人の女性にも笑わされましたね。

可愛らしいシャロンとお互いの夢を語り合いシャロンと付き合うことになりやっと４週間ぶりに眠れたベン、しかし店長ジェンキンズが誕生日パーティーを開いてまたそこでビックリするような出来事のオン・パレード、時間の流れを加減したり止めたりすることは出来ても巻き戻す事は出来ない、“今を・一瞬を生きる大切さ”というテーマが良くこちらに伝わってくるラブ・ストーリーでした。

映像作家らしい美しいラストの映像や“プラウド氏”として登場するジャレッド・ハリスもオシャレ、エミリア・フォックス演じるシャロンやミシェル・ライアン演じるスージーの可愛らしさが強く印象に残りました、ラストの雪のシーンが秀逸でした、お勧めします。