ド素人の映画と音楽のお勧め。コミュのALWAYS　続・三丁目の夕日

前作と何も変わっていなくて安心しました。


多くのファンからの要望に応え、『ALWAYS　三丁目の夕日』が再びスクリーンにかえって来ました。
前作で淳之介を取り戻した茶川が芥川賞に挑戦します、今回もまた当時の東京の風景をＶＦＸを用いて目を疑うようなリアルさで再現していました。
完成したばかりの東京タワーや日本橋などの街並みに加え、東京駅・羽田空港・開通直後の新幹線こだま号など、その時代を知る人にとっては懐かしい映像が続いていきます。また、この映画の魂でもある三丁目の人々の温かさも健在、。古きよき“昭和”の世界を再び味わって欲しいです。
出演は堤真一に薬師丸ひろ子さんに吉岡秀隆に小雪、堀北真希チャンに小日向文世さんに須賀健太に三浦友和にもたいまさこさんらお馴染みの顔ぶれに加え、上川隆也やマギーに渡辺いっけいなど豪華キャストです、監督は前作と同様の山崎貴。




　昭和34年春。東京オリンピックの開催が決定し、日本は高度経済成長時代に足を踏み入れようとしていた。取引先も増え、軌道に乗ってきた鈴木オートに家族が増えた。事業に失敗した親戚の娘、美加（小池彩夢）を預かることにしたのだ。しかし、お嬢様育ちの美加と一平は喧嘩ばかり。一方、一度淳之介（須賀健太）を諦めた川渕（小日向文世）だが、再び茶川（吉岡秀隆）の所にやってくるようになっていた。淳之介を渡したくない茶川は、再び芥川賞に挑戦しようと決意する…。


西岸良平の人気コミックを実写映画化し大ヒットした人情ドラマの続編です、前作終了時点から４ヶ月後の東京下町を舞台に夕日町三丁目に暮らす面々の人間模様をノスタルジックに描いていました、監督は引き続き「ジュブナイル」の山崎貴です。

昭和３４年の春、日本は東京オリンピックの開催が決定し高度経済成長時代を迎えようとしていました、東京下町の夕日町三丁目では吉岡秀隆演じる茶川が黙って去って行った小雪演じるヒロミを想い続けながら須賀健太演じる淳之介と暮らしていました。
ある日淳之介の実父である小日向文世演じる川渕が再び息子を連れ戻しにやって来ました、そして人並みの暮らしをさせることを条件に改めて淳之介を預かった茶川は、安定した生活と共にヒロミへ一人前の自分を見せられるよう一度はあきらめていた“芥川賞受賞”の夢に向かって執筆を始めます。
一方、経営が軌道に乗り始めていた堤真一演じる鈴木則文や薬師丸ひろ子演じるトモエに堀北真希チャン演じる六チャンら鈴木オートでは、事業に失敗してしまった親戚の娘の小池彩夢演じる美加をしばらく預かることになるのですが・・・。

大ヒットして僕も褒めた名作の『ALWAYS　三丁目の夕日』の続編で、他にも引き続き三浦友和にもたいまさこさんにマギーに温水洋一、渡辺いっけいさんやピエール滝に貫地谷しほりにもう父親よりも有名になった吹石一恵ななども出ていました。

実はこの『ALWAYS　続・三丁目の夕日』を知った時に、「以前のALWAYS　三丁目の夕日」と変わってしまっていたら嫌だなと思っていましたが、いい意味で全く変わらない雰囲気を持った作品でとても安心しました、茶川家と鈴木オートの姿を通して昭和の日本が高度経済成長期を迎えてこれから元気になっていく様を描いていました。

淳之介やヒロミのためになんとか諦めていた“芥川賞”を目指して執筆し始める茶川に、自分だけ生き残って幸せな家庭を築いたことにドコか負い目を感じながら生きていた鈴木、それぞれの問題や事件を通して今は希薄になってしまったご近所付き合いや子ども達や家族の絆を描いていました。

六チャンの堀北真希チャンや同郷の武夫のエピソードも良かったし、父平田満演じた鈴木の従兄弟の娘の金持ちのお嬢様だった美加も鈴木オートに来て次第に変わっていく姿も自然、徹底的に悪役にまわっていた小日向さんのセリフも素晴らしかったし、先輩ダンサーの手塚理美さんも最後のシーンまで良かったです。

今回の見所は吉岡秀隆演じる茶川が芥川賞を獲得してヒロミや淳之介と暮らせるのかどうか、鈴木オートに居候する事になった美加や六チャンと幼なじみの武夫がどう二つの一家に関わってくるのか。

前作同様ラストの夕日のシーンの見事さもさることながら、セリフの選び方や堤真一に吉岡秀隆に薬師丸ひろ子さんに小雪の演技も流石、今回もとてもらしい作品に仕上がっていました、お勧めします。