ド素人の映画と音楽のお勧め。コミュのブラック・スネーク・モーン●

クリスティーナ・リッチ、今回は半裸です・・・・。


劇場公開時のポスターは『スター・ウォーズ』のサミュエル・Ｌ・ジャクソン演じるラザラスが、『ペネロピ』のクリスティーナ・リッチ演じるレイを縛った鎖を持つという、危ない雰囲気のものでしたね。しかし、映画自体はそうした場面は短く、異なる世代の男女の心のふれあいをヒューマンに描いた作品でした。
ブルース・ミュージックの使い方も秀逸で、ジャクソンが本作のためにギターを習ったのもびっくりでした。最近すっかり俳優づいてるジャスティン・ティンバーレイクの出演も話題です。監督は「ハッスル＆フロウ」のクレイグ・ブリュワー。なおジャクソンとリッチは、前年の「勇者たちの戦場」でも共演しています。


　アメリカ南部の片田舎。妻に逃げられ、孤独な日々を送る初老の元ブルース・ミュージシャン、ラザラス(サミュエル・Ｌ・ジャクソン)。ある日、彼は道端に倒れている半裸の若い女性を見つけ、自宅に連れ帰り介抱する。彼女の名前はレイ(クリスティーナ・リッチ)。幼いときのトラウマが原因でセックス依存症となってしまい、昨晩も、恋人ロニー(ジャスティン・ティンバーレイク)の入隊で孤独に耐えきれなくなり、男を求めて町を彷徨った末、手ひどい暴力を振るわれてしまったのだった。やがてレイは意識を取り戻すが、敬虔なラザラスは彼女の心に深い闇を見出す。そして、自らその闇を追い払うべく使命感を抱いた彼は、逃走を試みるレイを鎖で縛り付け、独自の方法で“治療”を開始するのだった。


あの『ペネロピ』や『バッファロー’６６』のクリスティーナ・リッチが、幼少期に父親から性的虐待を受けセックス依存症に陥った女性を熱演していて、彼女をセックス依存症から立ち直らせるブルース命の男を、『交渉人』や『スター・ウォーズ　シリーズ』のサミュエル・Ｌ・ジャクソンがこれまた熱演していました、予想以上にブルースが上手かったのには驚きました。
アメリカ南部の田舎町。かつてはブルースに愛し愛されたが愛妻ローズを弟に寝取られ、ブルースへの情熱をすっかり失ってしまった初老のサミュエル・Ｌ・ジャクソン演じるラザラス。愛する恋人のジャスティン・ティンバーレイク演じるロニーが軍に入隊してしまい、幼少期に受けた性的虐待のせいで心に闇を抱えるセックス依存症の女のクリスティーナ・リッチ演じるレイ。
ラザラスはある日道端に倒れていた傷だらけのレイを介抱し、彼女の心の闇が消え去るまで鎖で“カラダ”を・ブルースで“ココロ”を繋ぎ止めることを決意します・・・。
裸のクリスティーナ・リッチというのもビックリでした、いくらファンの僕も彼女がヌードも辞さない女優さんと知っていても、『セックス依存症』の女の子の役は見ている僕もちょっと痛かったです。
半裸のクリスティーナ・リッチをサミュエル・Ｌ・ジャクソンに鎖でつないでいる、最初にこちらに伝わってきた資料はそんな予告映像やポスターだったので、これはエロティックな映画じゃないかと思ったりして心配してしまいました。しかも『セックス依存症の女』を初老の男が鎖でつないで自宅に軟禁ときたら・・・、２人のファンの僕でも妖しい想像をしてしまいます。
しかしこれが実に真面目な作品でビックリしてしまいました、ラザラスはセックス依存症のレイを救うことで自分を助けることになり、そしてその出会いはラザラスが心の奥に封印したブルースへの情熱を呼び覚ますことになります。
“ブルースは愛の歌”とオープニングでも言っていましたが、魂から奏でられる音楽を通じて心の闇を抱える２人が心をかよわせて、それによって２人が共に再生していくさまを描いていました、クリスティーナの表情もドンドン綺麗になっていくのが良かったです。
しかし『アルコール依存症』や『麻薬依存症』なら聞いたことあるし分かりますが、『セックス依存症』というのは先日『Ｘーファイル』のモルダーことデビッド・ドゥカニブーが、この『セックス依存症』で入院したぐらいしか知りませんでした。
ラザラスが裏切った妻のローズの名前のついた庭のバラ園を、ブルドーザーで潰すのも面白かったし酒とドラッグでヘロヘロのまま、恋人ロニーの友達に車から蹴落とされて捨てられるクリスティーナ・リッチもある意味凄かったです。
アンジー役のＳ・エパサ・マーカーソンも良かったしジャスティン・ティンバーレイクも思ったよりも良かったです、でも殆どクリスティーナとサミュエルの映画でしたね、お勧めします。