ド素人の映画と音楽のお勧め。コミュのHERO

満足しました。


木村拓哉が“最終学歴＝中学卒業”“スーツを着ない”という、異色の検事・久利生（くりゅう）公平に扮した人気ドラマ「ＨＥＲＯ」の劇場版です。
ＴＶ版は全１１話＋テレビスペシャルすべてが視聴率３００％を超え、劇場版も興行収入８１億５０００万円と、２００７年の邦画最大のヒット作となりました。
松たか子・大塚寧々・阿部チャン・児玉清さんらのレギュラー陣に、森田一義ことタモリ、「夏物語」の韓流スターイ・ビョンホン、松との親子共演となる松本幸四郎など豪華スターが結集しました。劇場版らしい日韓にまたがる大スケールの事件を通じ、正義や真実、良心の本質を問う骨太の物語が展開しています。


　東京地検・城西支部に戻ってきた久利生公平（木村拓哉）はある日、容疑者梅林（波岡一喜）が既にその犯行を認めている傷害致死事件を任される。しかし、初公判で一転、被告は犯行を全面否認し無罪を主張するという事態に。しかもこの一件を担当する被告側の代理人は、刑事事件無罪獲得数日本一の弁護士・蒲生一臣（松本幸四郎）だった。また、この事件の背後には、久利生と過去に因縁のある大物代議士・花岡練三郎（森田一義）の存在があり、事件の判決が政界の贈収賄事件に深く関わってくるという。そして証拠集めに奔走した結果、事件の鍵が韓国にあることを突き止めた久利生は、事務官の雨宮舞子（松たか子）と共に韓国・釜山へ向かうのだが…。


キムタクが型破りな検事を熱演した『ＨＥＲＯ』の劇場版です、テレビの連続ドラマも０６年のスペシャル編も視聴率３０％を超えていて、この映画版も２００７年の日本映画Ｎｏ．１を記録した作品でしたよね。
地方勤務から６年ぶりに東京へ戻ってきた久利生が、傷害致死事件から巨大な陰謀劇に直面していく姿を描いています、超豪華な出演陣と韓国ロケなどが話題になりました。
キムタクの他にも松たか子と松本幸四郎の親子共演やタモリに中井貴一、韓国のエリート検事をイ・ビョンホンが演じたのも話題になりましたね、その他にも国仲涼子や懐かしいメンバー勢揃いの豪華キャストとなりました。
相変わらずの久利生の通販好きも笑えましたし『あるよ！』の田中要次さんのバーのマスターも健在、久利生が石垣島・札幌・山口とまわって東京の検事局に戻って来たことも話でわかりました、小日向さん演じる末次と寧々さん演じる中村の社交ダンスや阿部チャン演じる芝山の離婚裁判にも笑えました、勝村さんの江上や八嶋さんの遠藤に角野さんの牛丸署長にこの役で役者として大復活した鍋島役の児玉清も大健在でした。
キムタク久利生は阿部チャン演じる芝山が自分の離婚裁判で忙しいから代わってくれと頼まれた、傷害致死事件を松たか子演じる雨宮と引き継ぎますが、その裁判の容疑者の弁護人は松本幸四郎演じる蒲生で彼は元判事で刑事事件の裁判の無罪獲得ナンバー１の弁護士でした、鍋島次席とも同期みたいでしたし裁判長はひょうひょうとした味のある演技を見せてくれた岸部一徳でした。
花岡代議士の贈賄疑惑のアリバイ工作の為に梅林が使われていると、香川照之さん演じる黛特捜部の判事に聞いた久利生と雨宮は、梅林の車を追って韓国へ行くんですがその先のエリート検事役でイ・ビョンホンが出てきます。
山口で久利生は花岡代議士や秘書の大藪との因縁がある間柄、山口時代の中井貴一さん演じる滝田や山口の後輩綾瀬はるかも出てきました。
香川照之さんの黛さんが久利生に捜査資料を渡した頃から、一気にストーリーは進展していき“花岡代議士”役のタモリも出てきます、タモリや中井貴一さんや『ジャンゴ』の香川さんに蒲生弁護士役の松本幸四郎は物凄い存在感で、こちらが圧倒されるくらいでした。
良い意味でテレビ・ドラマの『ＨＥＲＯ』の延長線にある映画でした、映画だからと言って特別な事をするとか何か凄く凝った仕掛けがあるというわけでもなく、映画用に少しキャストが豪華になったくらいでテレビ・ドラマと同じようなスタンスが良かったんだと思いました、キムタク久利生を見て『こんな検事いねぇよ』と思いながらもハマっていくんですよね。
やっぱり”キムタク”はヒーローだったし、ここぞというときの『ＨＥＲＯ』のメンバーの結束力も健在でした、やっぱりテレビ・ドラマの時から変わらない創りとスタンスが良かったのかな、滝田さんのエピソードをもっと活かしても良かったかなと思いましたが、久利生と滝田さんのシーンだけでもかなり大満足の映画でした、お勧めします。