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ド素人の映画と音楽のお勧め。コミュの『2007年初見の映画第第2位』

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『2007年初見の映画第第2位』は、キャメロン・ディアス主演でトニ・コレットとシャーリー・マクレーン競演の「イン・ハー・シューズ」です。

この映画は2007年の新作としては6本目に観た映画でしたが、1位の映画が登場するまではずっと『2007年の1位にしよう』と思っていた映画でした、そう思わせてくれるくらいいい映画でした。

キャメロン・ディアスが超演技派の トニ・コレットやシャーリー・マクレーンと競演すると聞いた時は、正直言ってとても心配でした、キャメロン・ディアスも『ギャング・オブ・ニューヨーク 』や『 マルコヴィッチの穴』 に『バニラ・スカイ』と出演して、演技の幅を広げてきたと言っても『 メリーに首ったけ 』や『 チャーリーズ・エンジェル シリーズ』の印象が強いですからね。

キャリアはあるが自分を抑え続けて生きてきた姉ローズ(トニ・コレット)と、ルックスだけで人生を切り抜けてきた妹マギー(キャメロン・ディアス)。そして、娘の死を背負い続ける祖母エマ(シャーリー・マクレーン)という3人の女性が、それぞれにぴったり合う自分だけの靴に出会っていくまでの様子を、繊細で丁寧に綴っていく爽やかな人間ドラマです。

こうやって言葉にしてしまうと短くて簡単ですが、なにか言葉では簡単には言い表せないような作品でしたね、本当にいい映画だったと思いましたが一時期話題になったものの賞レースにも参加していなかったようで、どうしたんだろうと思っていました。

でもそれが一昨年観た『シンデレラ・マン』と同じで、不当に低く評価をされてしまった映画だったんだなぁと感じました、この年のオスカーの作品賞獲得作品よりもずっと素晴らしい作品に僕は思いました。

問題はただ一つ、実際はトニ・コレットの方が2ヶ月ほど年下なのに、完全に”キャメロン・ディアスの姉”役ブリが似合ってしまっていることだけでしょう。

しかしその”姉妹愛”が実に素晴らしいですよね、顔が可愛いくてスタイルがいいことだけが取り柄だと思っている妹マギーをキャメロン・ディアスが、容姿をいつも妹と比べられてきてので頭脳だけでもと弁護士になった姉ローズをトニ・コレットが演じていたんですが、お互いがとてもハマリ役のようにピッタリと役になりきっていましたね、二人とも自分のこれまでの生き方にいつも疑問を抱きながら暮らしています。

そしてマギーはローズの男と寝たためローズに追い出され途方に暮れますが、亡くなったと父に聞かされていた祖母エマ(シャーリー・マクレーン)が生きていると知り、エマを頼りにフロリダへと向かうのですが・・・・・・。

そこからの展開も見事に描かれていて孫娘のマギーの来訪に喜びながらもマギーの胸のうちを読んで、エマはマギーがのちに”元気なシニアたちの施設”と自ら呼ぶようになる老人ホームで働くように契約します、そしていなくなった妹を心配しながらもローズは新しい恋と仕事に生きがいを見出す事になっていきます。

マギーが”元気なシニアたちの施設”で働くようになって一番強く心に残っているのは、”元気なシニアたちの施設”での教授とのシーンですかね、あのマギーの”難読症”を見破ってそれでも読ませる教授とのシーン、あのシーンは凄く素敵でこの映画の中で一番重要で大切なシーンなのかもしれません。

”難読症”って僕等にはあんまり馴染みのない言葉ですよね、難読症とは他の能力には何ら問題はないのに、読書する時や、特定の文字を綴る時などに障害がおこる症状のことだそうです。確かトム・クルーズもそうでしたよね、調べたらキアヌ・リーブスやオーランド・ブルームなんかもそうで、それを克服したことで知られているそうです。

その”難読症”を”元気なシニアの施設”の教授が優しく指導してくれて、その”難読症”を克服して教授に「君は頭のいい女性だ」と褒められて嬉しそうにしているマギー=キャメロン・ディアスの表情が素敵でした、彼が亡くなった後の表情もとても良かったです。

姉のローズ役のトニ・コレットも良かったです、トニ・コレットがピンとこないひとは『シックス・センス』で幽霊が見えるオスメント君のママをしていた人というと分かるかもしれませんね。

ローズが弁護士を休職してからやり始めた仕事を、凄く楽しそうに演じていたのが印象的でした、弁護士をしている時は強張っていた表情が和らいでいました。弁護士をしていた頃よりもイキイキとしてましたね、腰掛のつもりの仕事だったのに、まるで天職に出会った時のようにキラキラ輝いていました。

そして祖母のエマもまた、亡くした娘の事(ローズやマギーの母)や先立たれた夫の事、長い間疎遠になっていた孫娘達との問題を解決して行きながら、自分にピッタリの形と大きさの靴を探し出して行きます。あまりにもキャメロン・ディアスとトニ・コレットの演技が素晴らしかったので、あまり触れませんでしたがこの大女優・シャーリー・マクレーンの演技はお見事でした。

流石の貫禄でしたね、話していなくてもただそこにいるだけで画になる女優さんですね、さすがウォーレン・ベィティのお姉さんですね。

キャメロン・ディアスやトニ・コレットが縛られるように履いていたハイヒールから、自分にあった事を始める時に履きやすいスニーカーに履き替えていたり、さりげなく靴のアップからシーンが始まったりと、細かいところにも気配りがされていてとても良かったです。

そしてローズのラストの妹マギーのハプニング・スピーチの時の表情、マギーが”難読症”だと分かっているので心配でたまらない姉としての表情と新婦としての嬉しさとが入り混じった複雑な表情が印象的でした、そしてマギーが詩を読み終わって”難読症”が治ったのが分かって心から嬉しいといった表情が忘れられません。

キャメロン・ディアスやトニ・コレットが縛られるように履いていたハイヒールから、自分にあった事を始める時に履きやすいスニーカーに履き替えていたり、さりげなく靴のアップからシーンが始まったりと、細かいところにも気配りがされていてとても良かったです。

それぞれが自分にピッタリとくる靴を、色々な経験をしながら自分の力で探し出していく素晴らしいドラマです、説明が長くて自分でも良く分からなくなっているので、この映画がいかに素敵な映画か分かっていただけると思います。

それにしても『イン・ハー・シューズ』ってタイトル、いいタイトルですね、色々解釈できて奥が深いです。

この「イン・ハー・シューズ」が、2007年初見の映画第2位でした。

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