ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ド素人の映画と音楽のお勧め。コミュのプルートで朝食を●

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
TV思った通り素晴らしい作品でした。



1970年代、アイルランド独立運動に暴力を持って弾圧に臨んだイギリスに対し、IRAの爆弾テロが各地で起きていました。
この映画はそうした激動の時代を描いたものなのですが、ポジティヴで明るさを失わない1人のゲイの青年を狂言回しに話が進むといった手法をとったため、シリアスな内容が重くなり過ぎないのがとてもいいですよね。
戦争やテロのように、暴力を解決の手段として肯定しているマッチョ志向の現代社会へ、平和主義者のゲイから見た批判とも言えるこの「プルートで朝食を」、思っていたよりも素晴らしい作品でした。
監督はIRAを絡めたサスペンス『クライング・ゲーム』や、アイルランド独立の闘士を描いた『マイケル・コリンズ』などを演出した生粋のアイリッシュの、ニール・ジョーダン監督。
主人公のパトリック・“キトゥン”・ブレイデンには、『 28日後... 』のキリアン・マーフィ。共演には『シンドラーのリスト』『ラブ・アクチュアリー』のリーアム・ニーソン、『クライング・ゲーム』のスティーヴン・レイなどアイリッシュ系の俳優たちが揃っています。70年前後のポップソングのオンパレードという選曲も、とても聞き応えがありました。


 1960年代後半、アイルランドの小さな町。カトリックの神父リーアム(リーアム・ニーソン)が若い家政婦アイリー・バーギン(エヴァ・バーシッスル)に手をつけたことからこの世に生を受けたパトリック(キリアン・マーフィ)。母親は乳飲み子の彼を教会の前に置いたまま、いずこともなく姿を消し、パトリックは近所の家に養子として引き取られたものの、物心ついた頃から女の子によく似た、綺麗なものが好きな変わり者として育つ。自らを“キトゥン”と名づけ、夢想家で女装癖のある青年に成長した彼は、自分を色眼鏡で眺める居心地の悪い生まれ故郷の町を飛び出すと、行方知れずの母親を捜すべく旅に出るのだが…。



まず物語のはじめをルベッツの『Sugar baby love』でスタートさせたところに、天才・ニール・ジョーダン監督のセンスと、この「プルートで朝食を」の成功を予感させてくれました。キトゥン役のキリアン・マーフィが曲芸回しとなって導入させるところにも、あとから考えるとよかったのでしょう。
とにかくキリアン・マーフィが上手いです、「28日後... 」や「真珠の耳飾りの少女」、「パニック・フライト 」なども好きでしたがこの「プルートで朝食を」のキトゥン役が一番似合っていて上手かったと思います。
ヒーローからクセのある悪役まで、キリアン・マーフィって何でも上手いですがこの”女装のゲイ”の、“キトゥン”役というのは彼の最高傑作ではないかと思います。
以前にも「ゲイの気持ちは良く分からない」といったことを書きましたが、キリアン・マーフィが演じたような”女装のゲイ”のことは、分かるような気がします。
とにかくキリアンの女装はもの凄く綺麗で素晴らしかったです、僕も今まで”女装のゲイ”を沢山映画で観ましたがキリアンは一番美しくて最も女性らしかったです。
映画が進んで行くうちに、“キトゥン”が段々女の子のように思えてきます、性別を超越したと言うか男でも女でもどちらでも良くなってきます、とにかく“キトゥン”は誰よりも優しくて繊細で純粋です、その純粋さゆえに色々な事件にも巻きこまれてしまいますが・・・・・。
あまり書くといけませんので、皆さん是非見てください。
“キトゥン”は自分を今日買いに置いていった(捨てた)ミッツィ・ゲイナーに似ている母・アイリー・バーギンを探しに、大都会ロンドンへやってきて様々な経験をします。
そしてついに母に会うのですが、その時のしぐさや表情がとても印象に残りました、なんかとても“キトゥン”らしいモノでした。
そして母の住所を知らせに来てくれた父とうちとけ合うことが出来て、『お母さんを捜しに行ってお父さんを見つけた』と父にさりげなく伝えますが、その言葉も強く印象に残りました。
しかしリーアム・ニーソンは「マイケル・コリンズ 」のマイケル・コリンズや「シンドラーのリスト」オスカー・シンドラーなどの重厚な役から、『 ラブ・アクチュアリー 』のダニエルやこの「プルートで朝食を」のリーアム神父みたいな軽妙な役も上手いですね。
僕は沢山のリーアム・ニーソンの映画を観ていますが、ここまで砕けた役は(神父様ですが)初めて観た気がします。
キリスト教は“キトゥン”のようなゲイを認めてはいませんが、リーアム神父の姿はお父さんと神父さんの、一つの理想像でありあるべき姿だと僕は思います。
ラストでルベッツの『Sugar baby love』が流れる中、キトゥンのパトリックへのセリフと、アイリー・バーギン達親子とキトゥン・チャーリー達の進む道が正反対へと進んでいくラスト・カットが秀逸でした。
暗いアイルランドとイングランドの対立の中を、逞しく明るく生き抜いていく一人の青年で少女の物語です、お勧めします。

コメント(2)

こんばんは竪琴さん走る人、まんまと「 プルートで朝食を」、ハマりましたあっかんべー

ニール・ジョーダンの作品て、殆ど"ゲイ"が出てくるけど、今回はなんか"やられたっ!"って感じでしたexclamation ×2

ルベッツの『Sugar baby love』が大好きなので余計にですがカラオケ、あのラスト・シーンは最高でしたね指でOK

こんど「ヘドウィグ」観たいです・・・目

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ド素人の映画と音楽のお勧め。 更新情報

ド素人の映画と音楽のお勧め。のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング