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ド素人の映画と音楽のお勧め。コミュの夢駆ける馬ドリーマー

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TV競馬好きには余計に楽しめる作品でした、しかし邦題が悪いですね。


一頭の馬・ソーニャドールの奇跡の復活を目指す父と娘、その家族や仲間達の絆を爽やかに描いた感動作です。
ソーニャドールとはスペイン語で“夢見る人”の意味だそうです、劇中でカート・ラッセルが言っていました、それがそのまま原題の「DREAMER: INSPIRED BY A TRUE STORY」になったのでしょう。放題も「センスないなぁ」と思っていたら、原題もセンスなかったみたいですね、そのあたりが「シービスケット」とは違っていたのかな。
走るサラブレッドの美しさは古今を問わず人間を魅了し続けていますが、この作品は夢見ること・夢に向かって邁進することも、それと同様の輝きを持っていると教えてくれています。
出演陣ではカート・ラッセルの人間味溢れる演技もいいですが、注目はやはり稀代の名子役ダコタ・ファニングでしょう、「ドア・イン・ザ・フロア」に妹のエル・ファニングが出ていましたがやっぱりダコタは素晴らしいです。
大人びた演技は逆に子どもらしさを抑えてしまって、多少の違和感を感じることもあるかもしれません。でも後半以降、そのキャラクターは逆に物語にピタリとハマってきているように思いました。もしこれが計算尽くの展開なら、やはり末恐ろしいとしか言いようがないでしょうね。
他にもエリザベス・シューやクリス・クリストファーソン、ルイス・ガスマンにフレディ・ロドリゲス、デヴィッド・モースやオデッド・フェールも出ていました。



 ケンタッキー州レキシントン。優秀な調教師のベン・クレーン(カート・ラッセル)は、大牧場のオーナー、パーマー(デヴィッド・モース)の下で、期待の牝馬ソーニャドール(馬 サクリファイス)の調教を請け負っていた。ある日、ベンの調教を見に行った娘のケール(ダコタ・ファニング)は、そこでソーニャと出会い、すっかり魅了されてしまう。しかしソーニャは、異常に気づいたベンの反対を無視してパーマーが強引に出走させたレースで転倒、骨折してしまう。ケールが見守る中、パーマーからソーニャの安楽死を命じられたベンだったが、自らのギャラと引き換えにソーニャを引き取る決断をする。再起不能と思われたソーニャだったが、ベンと仲間の厩務員たちバロン(ルイス・ガスマン)やマニー(フレディ・ロドリゲス)、ベンの父ポップ(クリス・クリストファーソン) やベンの妻リリー(エリザベス・シュー)の手厚い看護により徐々に回復していくが…。 


まず映画に出てくる種牡馬や競走馬、レースの名前が本当にあるものなのでビックリします、鬼のように強かったジャイアンツコーズウェイやヨハネスブルグ、なんとフサイチペガサスまでも!!
ご丁寧にケール(ダコタ・ファニング)はフサイチペガサスの名前を、何回も叫んでくれます、ソーニャのムコ相手としてグランドスラムの名前も出てきます。
しかし実話に基づいた作品との事だったのですが、「シービスケット」のように思い当たる馬の名前も思い出せないし、「ケンタッキー・ダービー」と並ぶ北米最大の競馬イベント「ブリーダーズカップ・クラシック」で牝馬の優勝は無かった気がするんだけど・・・・・・と思っていました。
この映画、「INSPIRED BY A TRUE STORY」という副題のついている通り、真実のお話にインスパイアされてつくられたお話を映画にしたものらしいのです、ちょっとややこしいけどまるっきりの嘘ではないと言う事ですか・・・・・、紛らわしいですね・・・・。
この馬ソーニャドールはマライアズストームをモデルにしたようです、マライアズストームというのはG1勝ちこそ無かった牝馬ですが、映画にも出てきたG1を11勝もした名牝セレナーズソングを復活してから破った事もある牝馬でした。
馬は骨折したら全ての馬が安楽死させられるのではありません、軽度のモノや立てるくらいの骨折なら暫くすれば治ります、でもこのマライアズストームの骨折は大きかったみたいです。
マライアズストームは、調教中に骨折し安楽死処分とされそうになりますが、そこから見事に復活して重賞を6勝したそうです、そして劇中のソーニャドールは繁殖能力がないという設定ですが、このマライアズストームはあのジャイアンツコーズウェイのお母さんになった馬でした、日本でもソコソコ活躍したエアザイオンを産んでいます。
だからこの映画は「事実にインスパイアされた作品であって、この物語が『シービスケット』のような事実を映画化したものではない」のであります、『シービスケット』も多少事実と異なるところはありましたが大まかなところは事実でしょ、そのあたりがちょっと紛らわしかったので少し遠慮されがちだったのではと思いました。
かなり本格的なレース名や馬名が出てくるので本当の事かと思ってしまいます、ブリーダーズ・カップの追加登録料とかクールモア・スタッドとか出てくるので・・・・・、でもモデルとなったマライアズストームの息子の、鬼のように強かったジャイアンツコーズウェイやなんかシガーを思い出させてくれたりする挿話があったりするところは微笑ましかったです。
ソーニャドールを演じた馬は”サクリファイス”という馬らしいです、エンドロールに出てきました。
ダコタ・ファニングはやっぱり上手いです、妹のエル・ファニングもデビューしましたがやっぱりこの子の上手さはチョット断トツですね、きっと彼女も自分の上手さを知っているんだと思いますがそんなことはどうでもいいです、説得力があ説得力があって嫌味のない演技が出来ていたと思いました。
カート・ラッセルがダメになりそうになりながらも、必死になって家族や仲間を地獄から引っ張り出して修復させようとする、熱血漢の父親役を熱演していました。僕は「ユーズド・カー」や「遊星からの物体X」の頃からのカート・ラッセルファンなので、こういう熱血漢のある役は多くて沢山見ていますが、こういった役が似合いますよね。
クリス・クリストファーソンも悪役をやる時には徹底的にイヤなヤツになりきりますが、「ブレイド」シリーズなどのイイ役をやる時には枯れた感じのイイオジサンになりきっていますよね。
妻のリリー役のエリザベス・シューも、年齢を重ねても衰えぬ美貌と爽やかさは消えることがありませんでしたね、ウェイトレス役でしたが思わず声をかけたくなるような若々しさでした。
ルイス・ガスマンも普段やらないようなイイ役だし、フレディ・ロドリゲスもちょっと大き目のジョッキー役が似合っていました、デヴィッド・モースもハリウッド的な敵役をこれ以上ないくらいの嫌味な演技で演じていました。
アラブの王族の兄弟同士の馬主争いも笑えましたが、それのいい王子のサディール王子役のオデッド・フェールも、なんかハマッていて面白かったです。
壊れかけた家族の再生を、競馬を通して描いた作品だと思えばとてもいい作品だと思います、エンドロールに「この物語は実話を基にしたフィクションです」とご丁寧に伝えているのに、宣伝が「感動の実話」だとクドいくらいに言っているのでそればかりが取上げられてしまっているようで可哀相です。
確かに『シービスケット』と比べると弱いかもしれませんが、競馬好きの人にはとても面白いお話でした、シンデレラ・ストーリーは甘ければ甘いほど面白い時もあります、お勧めします。

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