ド素人の映画と音楽のお勧め。コミュのニーベルングの指輪

クリスタナ・ローケンは「ブラッド・レイン」よりも良かったです。

リヒャルト・ワーグナーの歌劇の下敷きになった北欧神話を、スケール豊かに映像化したファンタスティック・アドベンチャー大作です。
今から１５００年ほど前の北欧を舞台に、全世界の支配を可能とする魔法の指輪を手に入れた主人公ジークフリートら英雄たちが、壮大なスケールで戦いを展開しています。
この神話に影響を受けたJ・R・R・トールキンが「指輪物語」（映画「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の原作）を書いたのは有名ですし、あの「スター・ウォーズ」のネタの一つにもなったらしいです。
このテレビ映画も手に汗握るアクションやＶＦＸなど、映画に匹敵するスペクタクルを満載していて結構楽しかったです。
キャストも豪華で、「ターミネーター３」で女性ターミネーターを演じ「ブラッド・レイン」でもヒロインを演じていたクリスタナ・ローケン、「戦場のアリア」のベンノ・フユルマン、「エクソシスト」の名優マックス・フォン・シドーら、国際色豊かな顔ぶれが集結していました。
監督は「ブルックリン最終出口」のウーリー・エデルです。

　ヨーロッパの暗黒時代。敵国の王に攻められ王である父親を殺された幼きジークフリート（ベンノ・フユルマン）。彼は鍛冶職人のエイヴィン（マックス・フォン・シドー）に拾われ、自分の出生を知らぬままに成長していく。
12年後。たくましい青年となったジークフリートは、神々の導きにより美しい女性・ブリュンヒルデ女王（クリスタナ・ローケン）と出会い、恋に落ちる。女王と永遠を誓った彼は、やがて自身の出生を知るためにグンター王（サミュエル・ウェスト）が治めるブルグント王国へ。その時、王国を困らせていた竜を退治した彼は、竜が隠していたニーベルング族の宝である指輪を見つける。だが、この指輪にかけられた呪いと、指輪を狙う猛者たちの憎しみを背負うこととなり、やがてはブリュンヒルデ女王との運命にまで暗雲が立ち込める…。

ジークフリートを演じたベンノ・フユルマンが、「戦場のアリア」でちっともカッコ良くなかったので心配しましたが、別人のようにカッコ良くジークフリートを演じていました。
カッコいいといえばブリュンヒルデ女王を演じたクリスタナ・ローケン、「ブラッド・レイン」でのヒロインも素敵でしたが、このブリュンヒルデ女王はハマリ役ですね、強くて美しくて威厳のある女王役はピッタリでした。
僕はこのお話を多少は知っていましたが、検索すると『ワーグナーの歌劇』が凄い数で出てきます、”ジークフリート”は有名ですからね。
小さい頃観た『グレンダイザー』のパイロットが”デューク・フリード”っていうんですが、やけに色々なところで名前を聞くなぁと不思議だったんですよ、”デューク・フリード”を真似てるなって。
でも真似ていたのは”デューク・フリード”の方で、オリジナルは”ジークフリート”の方でしたね。
ドイツの英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』とも微妙に違いましたが、物語としてはこちらの方が面白くなって良かったみたいです、ブリュンヒルデ女王のクリスタナ・ローケンもこちらの描かれ方のほうが素敵で魅力的でした。
『ニーベルンゲンの歌』やワーグナーの歌劇『ニーベルングの指輪』を、あまり知らなくても楽しめると思います、お勧めします。