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名人治療家をめざそう!コミュの「神の手」

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ついつい引きこまれてしまう小説に
加藤廣さんの歴史小説と並んで、久坂部羊さんの医療小説があります。
どちらの方も新著が出ると必ず読んでいます。
先日、図書館で久坂部羊さんの新著が目について・・
と、言っても2010年5月25日第1刷発行のもので・・
このところ、図書館への足が遠くなっていて、
新刊紹介棚ではなく、書籍棚で見つけました。「神の手(上・下)」

そんなに早く読めないだろうと・・上巻だけ借りてきましたが・・
2日で読み上げ、すぐに下巻を・・
これもその日の夜と、大阪セミナーへの行き帰り、電車の中で、下巻も終了。

「安楽死」の問題を扱ったものでした。
無駄な延命治療は願い下げにしていただきたいが、
か、と言って安易な安楽死にも問題が付いて回ります。

読み終えて、思い出すことが沢山ありました。
医者の弟が以前言っていました・・
手の下し様もない患者が危篤状態になったとき
家族を病室から退出させ、馬乗りになって心肺蘇生法を“させられた”と。
「馬鹿な事を・・」と述懐していました。

私も、両親を含めて、何度か息を引き取る場の人たちに接したことがあります。
両親の場合は、自宅で、私の腕の中で看取ることができました。

壮絶だったのは、大阪の病院で・・
バレリーナの若い女性(と、聞いていた)でした。

担当医師も「何でもしてくれ・・」と、我々が病室に入ることを許されました。
同行の二人が先に入ろうとしましたが・・入り口で棒立ちになって“立ち往生”。
《何を怖気付いているんだ!》と、二人を押し分けるように中に入ると

手足はガリガリなのに、お腹は腹水で膨れ上がり・・
頭にもガンが大きなコブのようにはみ出し、身体中“スパゲッティ状態”
人工呼吸器のマスクを自ら外そうと・・必死にもがいている場面でした。
私は、《これは大変だ!・・早く楽にしてあげないと・・》と、
彼女の頭部に位置して、ただただ、祈り続けて・・エネルギーを流しました。

しばらくしていると、(と言っても、30分以上でしたか(?))
自ら人工呼吸器のマスクを外そうともがいていた動きも
次第になくなり、喘ぎも穏やかになるのを見定めて・・
さらに、・・・約1時間ほどして病室を後にしました。

私に要請連絡をしてきて、彼女に付き添っていた男性は
T/Fを初めて日本に個人輸入した沖縄の方でしたが・・
翌日朝、「穏やかに逝くことができました。ありがとうございました。
看護婦さんたちも、あまりの柔らかさに(死後硬直がなかったそうで)驚いていました」
と、連絡してくれました。

*******

父の友人のKさんの時も、見ていられない状態でした。
病室で、奥さんが介護する中・・
痰が絡むと、看護婦さんが吸引するのですが
真っ赤な血が痰と共に吸引され、その痛さ、苦しさ、辛さにKさんは喘いでいます。
奥さんに聞けば、1週間も続いて・・介護する奥さんも限界に来ています。
Kさんの手を取って、
「Kさん!わかりますか?高倉の息子です。“オヤジ”も待っているよ!」と
声を掛けると、ウンウンと苦しい中、頷いていました。
この時も、ただただ、早く楽にしてあげて・・と祈り続けてエネルギーを・

そのうち、Kさんは穏やかに眠り始めて・・退室したのですが
家に帰るとまもなく奥さんから
「エーちゃん、ありがとうね!苦しまずに、逝きました。」と連絡。

*******

22日早朝、家内を駅に送っていきました。
24歳で逝った姪っ子の忌明け法事の為に新潟の実家へ
実家の義兄からは「高倉さんには悪いが、お前だけ来てくれ」とのこと・・
末娘に先立たれた親としての気持ちは痛いほどわかります。
もし、息子が同じことになったら・・私も同じことでしょう。
慰める言葉もありません。
(息子も、来春勤める会社のビルの、隣のビルだということで、
従姉に再開できることを・・たいそう楽しみにしていたのですが・・)

このブログを書いていたら・・また涙が止まらなくなってしまいました。

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