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英語発音矯正クリニックコミュの#8:「y」(j)の出し方

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みなさん、なかなかかけなくてごめんなさい.今日は、久しぶりのニュートピックです.今日は、リクエストのあった「y」(j)の出し方について書いてみます.

まず、子音の音の出し方の分類をしてみようと思います.子音は、音の出し方(調音様式)により、以下のように分類されます.

1.止めていた息を急に出す「破裂音」→p、b、t、d、k、g
2.息を引きずるように、摩擦するように出す「摩擦音」→f、v、s、z、th、h、sh、など.
3.破裂と摩擦が一緒に起こる「破擦音」→ts、dz、tr、dr、など.
4.鼻から音を出す「鼻音」→m、n、ng、
5.舌を歯の裏に置いて出す「側音」→l
6.狭めた息の通路を急に広げて出す「移行音」→w、r、y(j).

では、次に母音と子音の違いを書いて見ます.母音は独立した音で、基本的に他の母音の影響を受けずに発音されます.だから、たとえば「a」と「i」が続けば、お互いが結びつくことなく、それぞれの口の形、舌の位置で、そのまま「ai」(アイ)と発音されます(実際にはアエに近いですが).また、「o」と「i」が並べば、「oi」と読まれます.

ところが、子音は、単語の初めや途中に来て、次に母音が来て結びついたり(例:hop、pub、ham、ton、bell、などの前半部分)、また、後半にきて、単独で発音されたりします(上記の例の後半部分).そして、次の母音の形に従って、口形が変わることも多いのです(例えば、「h」の音は、次が「i」か「o」なのかで、口の形が変わります.

ところで、スペル上の「y」(発音記号では「j」)は、移行音といって、あくまでも、次の音との移行の過程で出される音ですから、単独で出すことが出来ません.ここに移行音の性質があり、また、それを出すときのコツも含まれているのです.

では、「y」はどのように出されるかというと、舌の中心より少し前辺りを口内の天井部分にぐっと近づけます.そして、強く「イー」と言いながら、スペースを下に広げつつ、次の音に移ります.そのときに出るのが「y」の音ですね.

この「舌の位置」は、日本語の「や行の音」を出すときとは違う点がいくつかあります.

つまり、「や行の音」を出すのと比べて、
1)舌に入っている力が強い
2)口の天井部に近づく舌の部分が前に片寄っている
3)スペースを広げるとき、ゆっくりと力強く
4)「ユ」というより「イア」に近い感じで発音する
5)その後に、アイウエオのすべての母音がくる、

などですね...

ところで、舌をどこまで近づければいいかというのは、次の母音(後続母音)によって決まり、次の母音より舌の位置が高ければ「y」の音は出せるのです.たとえば、「yeah」のときは、次の母音が「エ」または「ア」の音ですから、それらの「舌の位置」より、舌を高くします.また、「year」の場合は、「i」の「舌の位置」は既にかなり高いですから、それよりも高くする必要があるわけです.つまり、これが移行音の特徴で、どの母音が後に来ても、同じ場所に舌がないといけないというわけではないのです

たとえば「yell」は、「ィエール」のように出しますが、「yell」の音は、次の「エ」に移る前に、「エ」の「舌の位置」よりも高いところから始め、次の「エ」の「口形」を気持ちとしては用意しつつも、舌だけを「y」の「位置」に持っていって、そこから舌を下げ、スペースを広げつつ、移行を意識しながら、「エ」の「口形」と「舌の位置」に持ってきて音を出します.要するに、「エ」よりも「舌の位置」が高ければ「y」の音は出せるのです.

では、ここで「ear/year」の違いを考えて見ましょう.

初めの音は「ear」は、発音記号では「iər」ですが、「i」と「ə」の音を別々に、独立して続けて出します.つまり「イ」と「エ」はそれぞれの「口形」「舌の位置」を持っているわけですから、音としては「イ」の「口形」と「舌の位置」から「エ」の「口形」と「舌の位置」に移るわけです.だから、「イ」と「エ」の関係は、別々、独立、ですね.

一方「year」は、発音記号は「jiər」ですが、舌の先から舌の中心にかけて強く力を入れ、「i」のときの「舌の位置」より舌を上顎の天井に近づけ、スペースを開けていくことを意識しながら「i」に移行します.だから、発音記号の「j」は次の「i」にうつるときに移行的に出るだけで、音は別々というより、飽くまでも移行的に、次の「イ」に依存しながら出てくるのですね.

日本人には「y」の音は「ヤ」「ユ」「ヨ」の初めの部分の音として捉えられているので、「yuck:ヤック」「you:ユー」「yacht:ヨット」などを出すのは比較的たやすいのですが、「y」と「i」の結びつきはローマ字にはないので、とても難しく感じますね. でも、上に書いたようにすれば、「y」の音は出しやすくなると思います.ただ、この音のをしっかり出すためには、 各母音の「口形」と「舌の位置」をマスターしておく必要があります.では、皆さん、Good luck!

コメント(5)

お忙しいなか、ありがとうございます!
今まで音声学の本を読んでも、y/j/の解説が少なく、よく分かりませんでした。
多分、自分の舌の位置に(正しい位置より低かった)のに問題があったように思います。これだけ詳しく説明していただけたので、繰り返し練習すれば少し良くなるかもしれませんね。がんばります(^^)
mimiさん、

ぼくもこのコミュに書くことで、
一度学んだ音声の勉強になります.
いつでも質問というか、
疑問が何でもあればしてくださいね.

ハッピー・プロナンシエーション!
今朝も発音エクササイズしています。
私の場合、10回発音して10回とも安定して同じ音にはならないので、繰り返しながら完成度を上げています。スポーツ感覚で気持ちいいです。
以前にネィティブの人から/w/の音が正しく発音されてないと指摘されて、woman ばかり何回もやり直しさせられました。日本語の「ウ」っぽい音だったと思いますが、何回発音しても、「違う」「80‰まで出来てる」といったコメントで、口の形や舌の位置、息の出し方まで分かるように指摘されませんでした。耳は自信があったので音に集中しているのになぜ正しい音が出ないんだろうと悩みました。
かるなさんのような先生に発音を教えてもらえれば早くつかめたと思います。いつか北海道まで出張レッスンに来てくださいね〜(^-^)
mimiさん、

歌うときは、事前にそれだけを練習できるけど、
話すときの発音は、結構大変ですよね.

じっくり話せるときはいいけど、
そうでないときは、
咄嗟に色々なことを言わなければならないので、
やはり、日頃から、一人でじっくりと
練習をしているかがものをいいますね.

それに話さない期間が長くあって、
たまに話すと、言った後で、
音が違ってたとか、
ひどい時は/r/が/l/になってたとかありますね.

そういう時こそ、何度も何度も、
発音とともに表現を覚える必要がありますよね.

ということで、最近は音読とか、
デジタルのミュージックプレイヤーで、
会話とかをきいてシャドーイングをしています.
英語をキープするのは、仕事をしたり、
他の趣味に入れ込んでいたりすると、
結構大変ですよね.
でも、教えている限りは、
それを磨き続ける必要があると思います.

ということで、お互いがんばりましょう(^^)

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