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瀬田敦子さんの鍵盤になるかいコミュのベートーヴェン三大ソナタを聞いてきました。

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武蔵野市役所からの帰路、工事中・片側通行により、渋滞、待ち合わせ時間17時45分に間に合わないので、公代さんに電話すれどもすれども「話し中」若しくは「しばらくお待ちください」の字幕が出る。「自宅についたらドコモはトラブルがあったらしく繋がらないよ」と娘に告げられた。
 15分遅れで井の頭線改札口に到着、直ぐに電車に飛び乗った。タカギクラヴィア・松濤サロンは神泉駅から2分程のところにあった。50席ほどの小さな会場。
 「瀬田敦子ピアノリサイタル ベートーヴェン三大ソナタ」は定刻通り始まった。
◇ピアノソナタ 第8番 作品12 ハ短調 ♬悲愴
◇ピアノソナタ 第14番 作品27−2 嬰ハ短調 ♬月光
 が演奏された。合間に移り住んで2年が経過したタイでのエピソード、ベートーヴェンの逸話などがトークされた。本当は今回はトークなしでの予定だったそうだが、「大阪公演でトークが楽しみ、トークのリクエストがあって、トークすることにしました」、「そうこなくちゃー」と小声でつぶやいた。会場から拍手が起こる。彼女のリサイタルの特色がこのトークにあるのだとずっと思ってきた。歴史的背景、その時代にあってその音楽家はどのように生きてきたかを語ってくれる。だからその曲がどのような歴史的背景で生まれたのかに想像をすることを助けてくれるのである。だから瀬田敦子さんが好きになったのだと思う。
 15分の休憩の後、ピアノソナタ 第23番 作品57 ヘ短調 ♬熱情についての解説=1804年から1806年にかけて作曲されたこの曲は、「英雄」「運命」「田園」など交響曲の名曲をも産んだ「傑作の森と呼ばれるベートーヴェンの絶頂期の作品。
 「月光」を捧げたジュリエッタに失恋し、聴覚も完全に失いかけている事に絶望したベートーヴェンは自殺を覚悟し、1802年、遺書(ハイリゲンシュタットの遺書)を書く。死を決意しながら一方で、そこには「そのような死から私を引き止めたのはただ芸術である。私は自分が果たすべきだと感じている総てのことを成し遂げないうちにこの世を去ってゆくことはできないのだ」とも記されている。
 「運命はこのようにして扉をノックするのだ」と言ってジャジャジャジャ〜ン!という彼がこのんで多用した動機はこの熱情ソナタにも使われている。楽しみ聞いてください。
 彼女は、この曲をベートーヴェンのピアノソナタの中で最高傑作だと捉え、長い間お前にはまだ早すぎる」として「まだ弾けない!」と封印してきたと語ってくれた。では、なぜ演奏する気になったのか。それはタイに移り住んで、気候の暖かさ、のんびりした国民性に触れ、今ここで取り組まなければ暗譜することが出来なくなってしまうと奮起してチャレンジしたのだそうである。
 30分という大曲勿論“ブラボー!”である。しかし、あまりにも凄い熱演に打たれたその声は小さかったようで、彼女の耳には入らなかったらしい。おかげで、アンコールで♬エリーゼのためにを再び♬ラ・カンパネラ(リスト)を演奏してくれた(「姉さん聞こえるだろう」と心の中で話しかけた)。勿論みんなで“ブラボー!”となった。
 彼女と瀬田清史さんが来場者を送り、CD,DVD(チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第一番」(1998年ポーランド・スデッカフィルハーモニー)/ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第二番」(2004年レバノン・レバノン国立管弦楽団)にサインをしてくれるのだが、「1年が経ったのですね…」と姉のことを偲んでくれた。

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